共通言語を持つことで人や組織を理解できる


これは何か?

人は新しい出会いや組織に属する際に、どのように環境に適応するか悩む。人間関係や職場の雰囲気を理解し、心理的安全性が担保された日々を送ることは誰もが本能的に望んでいることであろう。
しかしながら、具体的にどのような手段が有効なのかは経験に頼る部分がかなり大きいと考える。
今回は学生時代の上京や社会人になってから4つの会社で働いた経験を棚卸しし、自分が慣れ親しんだ友人・家族・職場環境からいかに脱し、新しいコミュニティーに溶け込み良好な関係を築くか記録する。
なお、前提として自分が馴染めない人や組織に無理に関わる必要はない。ただしそれ自体を手段として達成したことがある場合は工夫する必要があるので有効である可能性を筆者は感じている。

結論:新しい環境で通用する「共通言語」を持つ

共通言語を持つことは相手に敬意を示し安心を与えることになる。それによって自身への警戒を解くことができるので、自分からの一方通行なコミュニケーションではなく双方向性が起きる。これにより良好な関係が築けると考える。良好な関係というのは、職場であれば必要な助言や共有事項などの目標の達成に必要な情報から取り残されないことが例として挙げられる。友人関係であれば食事や遊び、世間話の際に思い浮かぶ顔になることを指す。

「共通言語」は抽象的・具体的に解釈すべき

海外旅行や留学に関心がある人が英語を勉強するのは、現地人とコミュニケーションを取ることが生活に困らない具体的な方法であることを理解しているからであろう。
一方で複数人が集まる集団においては、独特なノリや雰囲気などが言葉にしづらい抽象的な場合がある。特に学生時代は特にこのような抽象度の高い集団に馴染む必要性がかなり高いと考える。大学以降はある程度自身が属する集団や出会う人を選べるので、具体的に共通言語を設けやすいが、一方で抽象化する力が落ちて新しい集団に馴染むことができず、結果として新しい経験を得られないなどの課題があると考える。
具体的な共通言語を持つべき事例としては、特定の業種や業界や会社に属した場合に必要な業界知識や用語を理解して操る必要がある場合が挙げられる。例えばIT業界であればカタカナや英語3文字で表現される用語が数多く存在するし、製造業であれば原料・機械・工程の名前がメーカー移行の流通に属する会社にも求められる。これらの言語を理解し操ることは、相手が無意識に推し量る自身のビジネスセンスを毀損しない程度の印象を与えることができる。

「共通言語」を持つことは相手に自身を受け入れてもらうこと

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、自身が外様である場合は人は常に受け入れてもらう努力をすべきなのであろう。自らが選択したのであれば尚更である。
しかし、受け入れてもらう際に自身を曲げなければならないシーンも数多くあると思う。そのようなシーンを避けるためには、早い段階で共通言語を見抜き操ることで、相手が受け入れても良いと思わせる隙を作ることは事実必要だと考える。

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