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【回転寿司〜 一人負けの『かっぱ寿司』】

今や日本国民の「食のインフラ」とも言えるまでに成長した『回転寿司』。敷居の高かった(食通が通う)寿司店に行きづらかった普通の人が、「これでいいじゃん!」と家族を伴って回転レーンの前に陣取った。

不埒(ふらち)なお客のSNS投稿などで、大きな痛手を負った業界も、回転する皿にフタを付けたり、注文を受けてから提供したりと精一杯の対応をして客離れを食い止めた。その努力には頭が下がる。(莫大な労力とコストの流出にも関わらず)

円安による原材料の高騰や、コスト上昇のため「値上げ」を余儀なくされたが、地域で評判のご当地回転寿司含め、不振にあえぐ飲食業界において回転寿司は「勝ち組」と言っていいかも知れない。

【スシロー・はま寿司・くら寿司等、ついでに回らない回転寿司の「魚べい」】

一兆円産業でライバルも多いこの業界において、唯一「かっぱ寿司」だけが一人負けというこの記事(@_@)

👤「回転寿司なんか、どこも調子がいいんじゃないの?」→いえいえ、それは「かっぱ寿司」以外の会社だけです。
Why Japanese People,Why? なぜに?


100円ショップと同じく、寿司ネタの原価もバラつきがある。安いものから高めのものまでミックスすれば、大体原価率は50%程度の回転寿司。

☝️直近の国内店舗数は、
1位「スシロー」642店
2位「はま寿司」570店
3位「くら寿司」546店
4位「かっぱ寿司」311店
5位「魚べい」169店

☝️売り上げ高は、
1位「スシロー」3017億円
2位「くら寿司」2114億円
3位「はま寿司」1971億円

そして4位の「かっぱ寿司」は722億円で、(河童だけに)大きく水を開けられている(痛)
(上位3社で売上が6931億円でシェア75%)

今期は底を脱して回復基調に戻しつつあるというが、100円にこだわったことに加え、DX化の遅れや他社のコラボ企画やキャンペーンに押されて、他社の成長率を下回っているのが現状である。

あなたの目の前に、「スシロー・はま寿司・くら寿司・かっぱ寿司」が全部あったら『かっぱ寿司』に入るか?答えは単純とも言える。


私がまだスーパーの社長だった頃、かっぱ寿司の創業者が山梨のスーパーを買収したことがある。そしてご子息(三男)に社長を任せた後、私を呼び出して「息子のスーパーと合併しないか?」との打診をされたことがある。

穏やかな人柄で、回転寿司を始めたいきさつや、貧しかった幼少時代に寿司なんか食べられなかった話を聞かせてくれた。そして「かっぱ寿司を上場して百数十億の創業者利益を得た」とも(@_@)

私は心の中で「寿司を回しただけで億万長者になれるのか…」と思って以来、今でも「いつかひと山当ててやる!」と周りをキョロキョロしている (笑)

直前でその合併話は立ち消えたが、その後そのご子息が社長になったスーパー(10店舗程度)も、我が家業のスーパー(16店舗)も、両社閉店(撤退と倒産)するオチが付く思い出ばなし(哀)

☝️確かに以前の様な「回転寿司と言えばかっぱ寿司!」という雰囲気は今はない。しかし個人的に思い入れのある「かっぱ寿司」には、是非とも復活して欲しいと願う一人です🙏🏻



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