山歩きが好きになったわけ
大学に入って、ワンゲルに入った。
それまでは運動音痴で、体育の授業は大嫌いだった。球技もダメだし、体操も、走るのもダメ。
特にダメなのは鉄棒で、鉄棒にぶら下がってもどうすることも出来ず、教師の方もほとほと困っていた。
成績は普通だったので田舎の学校でイジメはなかったが、部活に入ることは無く、ずっと帰宅部だった。
そんなボクが大学でワンダーフォーゲルという運動部に入った。同じアパートに部の先輩が居たからだ。
正直どんなクラブかは知らなかったが、そこそこの運動部だった。山登りをするクラブで毎日部室に行っては練習をしていた。
そんなことを繰り返すうちに、山歩きが好きになっていった。
関西の近くの山から、夏休みには北海道や北アルプスにも行くようになった。初めて行った北アルプスもきれいで驚いたが、上高地の絶景にはびっくりした。
こんな所が日本にあるのかと、四国に住んでいた田舎者には、スイスにでも行った気分であった。
就職してからも一人で山へ行くようになった。もちろん高い山には行けなかったが、北関東の山へ良く言った。
奥日光や尾瀬のあたり。
山のサークルなども覗いてみたが、もともと人見知りだし、友だち作りも下手だった。
ボクはお酒も飲めないし、大人のつき合いとは少し違ったところに立っていた。
本を読むことが好きで、どちらというと一人でいることも好きだった。
一人で本を読んで音楽を聞いていた。まあさびしいタイプではあったように思う。
そんな訳で、これから少しずつ、山のことや自分のことを書いていこうと思う。
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