在家の法　第87号

★「幸福の法則（在家の法）」第８７号　 ＜事始めの話５＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　潜在意識の話を続けます。潜在意識があると思う人は意外に多いと思います。潜在している意識などと言っても実証することなどできませんし、証拠などないのですが、心理学とかマスコミなどでもあまり否定的な報道もないので、一般にはあると信じられているのです。

　ならば、潜在意識以外にも私たちの今までの認識では分からなかったものがあるとしても何の不思議もないわけです。そして、これは誰でも認めるでしょう。しかし、そうしたものが現実に出てきたら手のひらを返したように「そんなもの聞いたことがない。信じられない。証拠を出してみろ。」となってしまうのですね。

　何が言いたいかというと、生命のエネルギーのことです。生命というのはエネルギーであるという、現時点では一つの仮説にしか過ぎないのですが、この生命エネルギー説を鼻から馬鹿にして歯牙にもかけない人が多すぎるのです。生命というものが肉体とは別に存在することをしっかりと認識できれば、あらゆることがより良い方向へ軌道修正することも可能なのですね。

　でも、現実はそれほど簡単なことではなく、宗教の教義への嫌悪感と混じって生命がエネルギーであり、永遠の生命であるという仮説は議論の場にすら上がれることもないのが実情ではないでしょうか。あまりにも宗教が人心から遠く離れすぎた結果ではないでしょうか。そして、なお悪いことにサリン事件や集団自殺など奇々怪々の事件を起こす宗教団体も後を絶たず、宗教の権威が地に落ちた結果であると私には思えます。

　肉体だけが命なら、自分の命を守るために弱肉強食の動物の世界へと向かわざるを得ません。それが今までそうならずに来たのは、一つには各地の宗教で戒律や教義などにより神や仏を敬い、個人の粗暴な行動は阻止される方向で生活がなされてきたからです。勿論、近代では法律というものがその役割を継承しています。ところが、この法律も制定されるのみで修正される機能をほとんど持たないために時代に合わなくなっているのですね。だから、逆に人々が法律に振り回されることも少なくありません。

　もう一度原点に帰って、人類を良い方向へと導ける自動的、継続的な仕組みを再構築すべきであると思います。

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