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腎臓病について知ろう!糖尿病食とは違う、腎臓病食


腎臓病が現在日本の成人の8人に1人の割合で慢性腎臓病と言われていることを皆さんご存知ですか?
以外に多いんだ、と思った方、おられるかもしれません。
実は腎臓病患者で透析が必要になる方の原因第1位が糖尿病によるもので、2019年時点で糖尿病は5人に1人の割合です。
それを考えると、納得、ですよね。

腎臓病は進行して一度慢性腎臓病になると、腎臓の状態は元に戻りません。
そうすると残された腎臓に負担がかかり、ますます悪化し末期腎不全へと進行してしまいます。

進行のスピードは遅らせるのか

総合的な管理を行うことで、スピードを遅らせることは可能です。
残された腎臓の負担を減らすためには
1.薬物療法
2.生活習慣の改善
3.運動療法
4.食事療法
この4つを組み合わせて行っていきます。

毎日の生活の中でいずれも大切なことですが、この中でも食事療法について見ていきます。

腎臓病患者が注意すべき食事

抑えるべき点は3つあります。
①塩分
②野菜・果物
③たんぱく質
です。

塩分
まず塩分ですが、一日の摂取は6グラム以下にしましょう。
日本人の平均的な摂取量の半分なので、結構な改善が必要となります。
高塩分食品として、
塩干物、汁物、漬物・塩蔵品、インスタント食品、加工食
が挙げられます。
塩分を抑えるために、日本ならではの旨味出汁や香辛料を使うことで減塩とうまく付き合っていけるのではないかと思います。
旨味…だし昆布、鰹節など
酸味…お酢、レモンなど
辛味…唐辛子、カレー粉、コショウなど
香り…にんにく、しょうが、ねぎ、ごま油など


野菜・果物
野菜、果物というと一般的には体に良いイメージですが、腎臓病患者にとっては野菜・果物に含まれる『カリウム』が問題になってきます。
腎臓病になると機能が低下するため、カリウムの排泄がうまく出来なくなります。
そうすると体に溜まってしまい、『高カリウム血症』と呼ばれる状態になってしまいます。
高カリウム血症は心臓の不整脈を引き起こす原因となるので、腎臓病の患者さんは控えるよう、言われています。


たんぱく質

体に吸収されたたんぱく質は、最終的に尿素窒素になります。
尿素窒素は血液を酸性にし、腎臓へ負荷をかけます。
このため、腎臓の機能が低下しているときはたんぱく質制限を推奨しています。
ただし、たんぱく質は筋肉を作る働きがあるので、過度な制限は注意しなければなりません。

腎臓病の食事では、甘みや油をうまく使うことがカギとなってきます。
塩分、野菜・果物、たんぱく質が制限されてしまうので、エネルギーをUPするためにも「ほんとにいいの?」と思われる方法で効率的に摂取してもらいます。
砂糖・甘味料…間食にゼリー、シャーベット、甘い煮つけ、高糖度のジャムなど
でんぷん…片栗粉、くず粉、春雨など
油もの…揚げ物、炒め物を1日1回取り入れる、バター、マヨネーズの使用
    ヒレより肩ロース、ささみよりもも、たらよりぶり、マグロ赤身よ
    りまぐろとろ

カリウムを少なくする方法としては、
野菜はゆでこぼし、青菜類は水にさらす。
芋類は乱切りにして表面積を多くしてゆでこぼす。
果物は生より缶詰で摂取する(その際汁気は捨てる)。
※電子レンジを利用した蒸し料理ではほとんどカリウムを除去することは出来ません。

腎臓病になる原因は糖尿病、高血圧といった身近なものにあります。
糖尿病、高血圧の原因は、と辿っていくと、結局のところ生活習慣や食生活に結びついてきます。

今の自分が未来の自分を作ることを忘れずに、一人ひとりが生活していく必要がある感じています。



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