記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Webbed感想

ダーマッ!!クモの糸を飛ばしてワイヤーアクションしたり物を運んだり鳥と戦ったりするゲームをクリアしました。

ボリュームはそこまで多くないですが値段相応と言ったところ。ざっくり総評すると、アクションは楽しいんだけどゲームデザインが残念という印象です。以下要素ごとの細かな感想です。

※もちろんネタバレもあるので注意して下さい。



クモのアクションが楽しい

ベースとなるクモのアクションはとても良くできています。糸を飛ばしてターザンして支点力点作用点をオレは自在に操るぜ!みたいな、古くは海腹川背に代表されるようなワイヤーアクションの遊びはしっかりしています。

さらに糸を結びつけるというアクションもできるので、自由に巣を作ることができます。束ねた糸は強固になり物を持ち上げたり運んだりとクモの素晴らしさをこれでもかとアピールしてきます。

ストーリーがシンプル

鳥に攫われた恋グモを、虫たちと協力して助け出すという童話のようなお話です。虫がコミカルで可愛いです。サツバツとしたゲームに疲れた人にはお勧めかも知れません(トゲが刺さったり火に炙られたり鳥に突かれたりがサツバツと感じなければ)

収集要素が多いというかそれしかない

ストーリーがシンプルなのは良いのだけど、そのために主人公は虫たちを助けて自分に協力してもらう事がメインになります。子グモを集めたり、花の蜜を集めたり、メカアントのパーツを集めたり、ハエを集めたり…自分集めてばっかりやないか!

このゲームは進行の区切りというものが全くありません。ザコ敵もいなければ中ボスもいない。どこへ行って何から終わらせても良い。そういうゲームなのは良いんですが、遊んでいて「オレはいつまでお使いさせられるんだ…?」という気持ちになってしまいます。3つほどの大きなお使いを終わらせるとボスのところへ乗り込んで恋グモを助け出してクリアなのですが、お使いのストーリー展開とか演出面があまりにも地味で、達成感がありません。

キャラクター性が弱いのも原因かも知れません。助けた虫が精神的に成長するとか、そういうドラマは一切ないのでやっぱりただのお使いと感じてしまいます。

パズルがちょっと雑

もうひとつ残念な点として、クモの糸を使ったアクションとギミックが微妙に噛みあってないです。物と物を糸で結んでくっつけるという作業が多いんですが、微妙にくっついてるんだかないんだか…

そもそもこのやり方で正解だ!という気持ち良さがなくて、書いたプログラム怪しいけどとりあえず動いてるから良いやみたいなモヤモヤがつきまといます。せめて配線繋いだらカチッ!と嵌ってくれ。

続編に期待?

最初に楽しそうと思った部分とゲームシステムやレベルデザインがことごとく噛みあってないと感じたのが僕の中では評価できない理由でした。とは言え操作感はかなり気持ち良いので、人によっては十分楽しめると思います。

できたら上記が改善された続編が出たら嬉しいな~と思いました。
現場からは以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?