プリムラ

「たくさん」のうちのひとつだから綺麗なの
ひとつだけになった途端 輝きが失せて
比べることに慣れてしまっていたね
知らず知らずのうちに 誰かの価値で生きてた

よく眠り 糧を得て 心を動かせ そして還せ
かつて恋と呼んだ見えないなにかを その風に

このうたを 歌って あなたの声で
この舟は あなたの歌が 帆を押す
気づいてたったひとつだけの輝きに
もう迷わせたりしないために わたしがいる


言の葉で覆いつくした宝石は
多彩な色で美しく温かく丸みを帯びて
どんな海を渡ってきたんだろう
知らず知らずのうちに ハートになってた

どこかで 芽を生やし 咲いて実り  そして香れ
風よ来いと願うのは 泣きそうな誰かに寄り添いたいから

呼吸してること 忘れないで
舟はちゃんと向かっている
たどり着き朝日が迎えるのは今日
もう怯えなくてもいいよ わたしがいるから

もっと自分を生きていいよ
泡にならなくていい
オブコニカとポリアンサを舟に敷き詰めよう
あの人に届けばいいな


このうたを 歌って あなたの声で
この舟は あなたの歌が 帆を押す
気づいてたったひとつだけの輝きに
もう迷わせたりしないために わたしがいる
ちゃんとハートの中に わたしがいる

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