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論述試験は”ですます調?である調?”

日本語の口語表現には「ですます調」「である調」があります。
例えば、次のような相談内容の概要をまとめた文章です。

「ですます調」
相談者は上司との口論をきっかけに職場に居づらくなり、関係性に悩んでいます。いっそのこと転職するか、異動願いを出した方がいいのではないかと考えていることが相談の概要です。

「である調」
新しい上司との口論をきっかけに職場に居づらくなってしまった。その上司との関係に悩んでいる。いっそのこと転職するか、異動願いを出した方がいいのではないかと考えている。

「ですます・である混在」
新しい上司との口論をきっかけに職場に居づらくなってしまいました。その上司との関係に悩んでいる。いっそのこと転職するか、異動願いを出した方がいいのではないかと考えていることが相談の概要です。


試験問題の注意点には、どちらが適切であるという明確な指定はありませんが、少なくとも「ですます調」と「である調」が混在すると、文章全体としてのまとまりが弱く感じられます。

論述問題の設問4については自分がキャリアコンサルタントとして、どのようにケースを進めていくのか、自分の考えを記載していきますので、「ですます調」でもさほど違和感はないと思います。ただ、全体として用いると、「ですます調」は少し感想文のような印象を与える場合があるので注意が必要な表現かもしれません。


論述というのは、その言葉に内包される意味が論理的に述べるということです。論理的に物事を述べる公的な文書が、論文・文献にあたります。論文・文献では必ず「である調」が用いられています。

「です・ます調」は自分の考えを述べるのに適しているのに対して、「である調」は格式的・断定的な表現です。

好みにもよりますが、なるべく統一感のある表現を意識して取り組んでみましょう。


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