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自然と人為 #32

人類の発展

自然か人為か。
ありのままか、人為的か。
私たちは、自然の中で生きて、
人為をもって暮らしています。

私たちは、長い人類の歴史の中で、
様々な知恵を使って、
自分たちの暮らしを豊かに
してきました。

科学、技術、医療など様々な
分野で発展を遂げてきました。
しかし、発展途上において、
自然環境の恩恵によって
生かされているはずのスタンスが、
あたかも自然の支配者のような
スタンスになってきました。

いくら、科学技術が発展しても、
天候、災害などの自然の脅威
の前には、無力です。

ウイルスの猛威に対しても
無力さを感じない人
はいないでしょう。
自然の力に対し、
人間の力は比べられる比では
ありません。

自然のお蔭で生かされながら、
その自然を破壊してきたという
矛盾する行為をしてきました。

生きること

生きるためには、生きることの
できる環境が必要です。
当たり前のことですが、
傲慢になってしまった私たちは、
争いと競争の中で、
破壊と奪い合いを繰り返し、
自然に恵まれた水の惑星、
地球の環境をほしいままに
してきました。

環境問題ではなく人間問題です。
私たちの生き方の問題であって、
今こそ、謙虚さを取り戻して、
自然に対する畏敬の念を
持たないといけません。

心穏やかに生きるためには、
物質的な豊かさに加え、
何よりも生きていくための
環境が必要です。
私たちは、綺麗な空気と水が
なければ生きていけません。
どんなに高価なぜいたく品が
揃っていても生きていくことは
できません。

あるがまま

自然は正直です。
私たちが人為的に行ったことの報いは、
ストレートに返ってきます。
大切にすれば、恵みを
与え続けてくれます。
無法に扱えば、牙をむきます。

仏教でいう「因果応報」です。
誰のせいでもない、
自分のした行いがそのまま
報いとして返ってきます。
やりっぱなしで済むほど、
自然は甘くありません。

無言で私たちの身勝手さを受け入れて、
無言で襲ってきます。
世界中で多くの人々が
自然の驚異を感じています。

自然のあるがままの姿を受け入れて、
自然と共生することの大切さを
改めて認識する必要があります。
何でも人為的にできるわけでは
ありません。

自然界には、
私たちの力をはるかに
超えた大きな力が存在します。
これ以上、自然を痛めつけることなく、
自然に寄り添いながら
生きていきたいと思います。
(和尚の独り言)

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