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🎉 SmartHR でひとり情シスやめました

情シス Slack Advent Calendar 2019 の23日目を担当します yamashu です。

本記事は僕がコーポレートエンジニアとして SmartHR に入社し、脱・ひとり情シスを果たすところまでの振り返りになります。
ひとり情シスはつらいことも多く、また、ひとり情シスを抜け出そうにも採用が大きな関門になります。
これから採用に向かわれる方に少しでも参考になる情報があれば幸いです。

以下は本文からの抜粋で情シスのつらみな部分だと思っています。

「ひとり情シス」なんて言葉ができるくらい、情シスは孤独になりやすいポジションです。
業務領域が広く、それを少ない人数でカバーしなければいけないため、同僚が増えてもお互いのフォローさえ難しい側面があります。

🙌 初めてのベンチャー勤め

2018年9月に SmartHR に入社しました。
もともと SIer や金融機関みたいなお堅めの会社で働いていたこともあって、ベンチャーでの仕事の進め方、カルチャーに慣れるのに最初は四苦八苦していました😱
そんな中、2,000㎡規模のオフィス移転をやらせてもらえたことが成功体験になって、なんとか会社に馴染めるようになりました。
大変でしたけど、現場裁量が大きくとてもやり甲斐のある仕事でした💪

😇 会社の成長速度がヤバかった

会社に慣れてきた頃、1つの問題が起きました。
会社の成長がとにかく速く、毎月どんどん新しい人が入社してくるのです。
今もコンスタントに毎月10人以上の方が入社してきています。

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これ自体は問題ではなく喜ばしいことですが、人の増加に比例して増える業務を1人で回しきれなくなり始めました。
社員が100人を超えたあたりから「あ、ヤバい、1人だと定常業務やヘルプデスクでいっぱいいっぱいで他のことができない 😇」状態になりました。
情シスは PC 、ネットワーク、ファシリティなど物理的な管理が伴うものも多く、どうしてもマンパワーが必要になる部分があります。

とはいえ、人を増やそうにも採用なんてやったことがありません💦
でも悩んでいる間にも待ったなしで会社はどんどん大きくなっていきます。
情シスがボトルネックになって会社の成長が鈍化するなんて事態は格好悪すぎますし、本来仕事としてやるべき経営課題の解決に時間が取れるよう、コーポレートエンジニアの採用に本腰を入れ始めました。

😭 そもそも応募がない

どうして採用ができないのか?
分析するまでもなく理由は単純で、応募がないという状態でした。
求人はずっとオープンにしていたのですが、とにかく応募がありませんでした…。数ヶ月に1件あるかないかとか 😭
そもそも以下の理由で、情シスの人ってあまり転職市場に出てこないイメージがあります。

・情シスをやっている人の絶対数が少ない
・情シスをやっている人の流動性が低い

そのただでさえ少ない方々に興味を持ってもらえるほど、コーポレートエンジニアという仕事について情報発信ができていませんでした。

サービス/プロダクトのエンジニアであれば、「ああ、あれを作っているのか!」みたいなイメージを持って興味が湧くこともあると思います。
コーポレートエンジニアはより意識して発信しないと、本当にどんな仕事をしているのか会社の外からはまったく見えないと思います。
僕がもし応募する側なら、仕事の内容がわからないのはとても不安ですし、それ以上に関心がわかない気がしています。

ただ、僕自身、仕事はめちゃくちゃ楽しくやっていました。
この楽しさをうまく伝えられたらな〜と思って情報発信を始めました 💪

📝 仕事でやったことをブログにしてみる

楽しさを伝えるには、楽しかった仕事のことを記事にするのが絶対いい!と思い、エンジニアリングのことを書こうと決めました。
モノを作っているときが本当に一番楽しいので 🤣
オフィス移転のときに作ったビル来客システムの Slack 連携がスピーディにシュッとやれてエキサイティングだったのでコレにしました!(語彙力)

社外に向かって業務内容をアウトプットするのは初めてのことだったので、正直なところ最初は及び腰でした。
あまりメンタルが強靭ではないので、厳しいご意見がきたら凹んでしまうだろうなということが自分でもわかっていたからです。

ただ、いざ記事を公開してみると、そんな心配は杞憂でした。
温かいご意見をたくさんいただき、世界はとても優しかった 😆

⚖️ 仕事でやったことを OSS で共有する

「ひとり情シス」なんて言葉ができるくらい、情シスは孤独になりやすいポジションです。
業務領域が広く、それを少ない人数でカバーしなければいけないため、同僚が増えてもお互いのフォローさえ難しい側面があります。

ブログを公開した後、様々な会社の情シスの方とお話をさせていただく機会があり、今回作ったものにある程度の需要があることがわかりました。
それは、会社の垣根を超えて一人がつくったものを共有できれば、みんながハッピーになれるかもしれないということです。
そして、会社のバックアップをもらいつつ、作ったものを公開しました。


情シスというのはいわゆるバックオフィス部門のため、本来であれば会社の外に直接的に貢献する仕事はありません。
ただ、社会の役に立つことを積極的にやっていこうというカルチャーの会社なんだぞっていうことは、この取り組みを通して伝えられたのではないかと思っています。

🏄‍♀️ 入社オンボーディング資料も公開

情シスは、入社初日に PC やアカウントを渡したり、社内システムの説明、セキュリティ研修をやったりといったオンボーディングも担当します。
マーケティング部門の同僚が、その際に使う Slack のガイドライン資料をオープン社内報に綺麗にまとめてくれました  🎉
社内資料を日頃から整備しているとこんな嬉しいこともあるんだなという体験でした 🤣

需要がありそうだぞということが情シス Slack の会話でわかり、後に全コンテンツを公開しました。

🎤 登壇依頼や新聞取材

発信を続けていると、ありがたいことに登壇や取材のご依頼がありました。
アウトプットするって本当に大事だなぁって思いました。
登壇のハードルは高かったのですが、いろんな方や自分では到達しなかっただろう知見に出会えたりと、とても有意義でした。
(タイトルのガラが悪いのは本当にすいません…)

↩️ 情報発信が採用に返ってくる

発信を増やしていくと、ありがたいことにコーポレートエンジニアという仕事に興味を持ってくださる方が増えました。
さらに、公開している資料をあらかじめ読んでくださっていると採用の場で前置きが省略でき、お互いの求めていることにマッチしそうかといったより本質的な話に時間をとることができるようにもなりました。
カジュアル面談や面接は時間が限られているだけにとても嬉しいことです。

もちろん採用が順調に進み始めたのは情報発信したからだけでないです。
人事部門の採用担当の力添えがあればこそです。
その同僚の力がなければ絶対にうまくいっていない自信があります! 😇

🎉 脱・ひとり情シス

応募が増えてきた後は、なんやかんやで情シスメンバが増えるまでそんなに時間はかかりませんでした。
採用に本腰を入れ始めて4ヶ月くらいで結果が出てきたのは本当に運がよかったなと感じています。

社外に情報発信する、アウトプットしていくというのは、初めてだととてもともてハードルが高いものだと思います。
でもアウトプットしたこと以上に得られるものも大きいです。
フィードバックで新しい知見が得られたり、人との繋がりができたり、一緒に働く仲間が増えたりと。

最近はちょっとした仕事のこともつぶやけるくらいには自分の中ではハードルが下がってきました 😃


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