ミッドサマーみたいなのもアリなのか

話題になっていたので、アリ・アスター監督のミッドサマー観てきました。
※ストーリーにはほぼ触れていませんが、ネタバレを気にされる方は鑑賞されたあとにご覧ください。

あらすじとしては「家族を亡くし、精神的にも不安定な主人公ダニーが恋人のクリスチャンとその友人たちの5人でスウェーデンにある村に旅行に出かけるのですが、その村で奇妙なことに次々と巻き込まれていく」といったような内容です。

話題になっているということ以上には特に情報を入れずに観に行ったのですが、170分間(ディレクターズカット版だったので長い)の間、花が咲き乱れる北欧の美しい村の風景とは裏腹に、グロ表現や不快な音など終始、精神にダメージをくらう内容でした笑

それだけなら、特に記事にすることもなかったのですが、上映が終わって隣りに座っていた二人組のしていた会話が気になったので、書き起こすことにしました。

会話というのは特に大したものではありません。大体こんな感じです。
「1回目のときは、登場人物も多いし、わかんないところもあったけど、2回目観たらスッキリしたね」

(え…?2回目なの?)
僕は途中で気持ち悪くなり、早く映画館を出たかったのですが、隣の二人の会話が耳に入ってびっくりしました。

この映画を好む人達がいるのか…!(話題になっているんだから当たり前ですが)
もう、大衆に向けるのではなくニッチなターゲットにした方がいいと言われはじめて久しいですが、正にこれはそういうことなんだなと理解しました。

近年のヒット映画の重要なファクターとしてリピーターの存在があります。
社会現象になった「カメラを止めるな!」などは構造上、もう一度観たくなる様になっていますし、MCU10年の集大成「アベンジャーズ エンドゲーム」もファンは繰り返し映画館に足を運びました。

もし、ミッドサマーを大衆向けにしてもっと薄味にしたら、R指定も取れて大衆向けになりますが、それを気に入って何度も映画館に行く人は現れないでしょう。しかし、ここまで振り切ったことで好き嫌いが分かれる一方で「好き」側の人は繰り返し観に行くという風になるのですね。
こうなると一定話題になるので、メインのターゲットでない人(私とか)も観に行くようになるというわけです。

上記の通り、万人に受ける内容ではありませんが、こういう世界もあるんだなと知りたい方は観てみても良いかも知れません。(それでもエログロが苦手な方は止めたほうがいいかも…)

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