「不要不急の外出を控える」が分かりづらい理由

東京では連日、40人を超える感染者が確認され、この週末は「不要不急の外出は控える」よう、小池都知事から都民へ要請がありました。
この「不要不急の外出を控える」という言葉、一瞬、「ん?」と考えてしまいませんか?

※先に断っておくと、分かりにくいから言い方変えろ!っていう主張ではありません。

なぜ、分かりにくいかと言うと否定の否定になっているからです。
だから理解するのに時間がかかるのです。

不要不急は重要ではなく急ぎでもないという意味です。
控えるはしないようにするということなので、否定を否定する構造になっているのです。だから分かりづらく感じるのですね。

「不要不急の外出を控える」をベン図で表すとこんな感じでしょうか。

図1_1

外出全体から「不要」もしくは「不急」もしくは「不要かつ不急」を除いたものがしていい外出ということになりますね。

つまり、否定語を使わないで書くと「重要かつ緊急なときは外出OK」となります。上記のベン図に書き足すとこんな感じでしょうか。

図1-2

確かに「重要かつ緊急なときは外出OK」にするとわかりやすくなりましたが、かなり強い印象を受けますね。この当たりの伝わり方も考慮して今の言い方が採用されているのかも知れませんね。

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