【OW2】アングルを作ることの重要性
今までに書いた内容と重複することも多いんですが、アングルの特集。
アングル=角度。射角を作ろう。
「ポジショニング」「エリア取り」「遮蔽物の利用」なんかの話とも関わります。
◯大前提
基本的に、「正面で撃つだけ」は弱いです。複数の射線を通したほうが強いです。
現実の戦争でも、「十字砲火」の作戦が第一次世界大戦で登場し、めっちゃ強かったらしい。ソースはWiki。
漫画『センゴク』で明智光秀が「殺し間」ってやってたけど、アレは創作らしい。
◯基本
利点は書くまでもなく当たり前の事が多いんですが、実戦例とともに確認していきましょう。
一方向から撃つだけでは、簡単に防がれてしまいます。
複数アングルから撃つと、タンクだけでは防げません。
アングルは平面だけでなく、上下もあります。高台やファラマが強いってのはそれですね。
タンクは一箇所しかケアできません。
(HUNTER×HUNTERの蚯蚓がそんなこと言ってましたね。上で殺されるか下で殺されるか選びなと。あいつら弱かったけど。)
複数の射線を通すと、攻撃面だけでなく防衛面も優秀です。
◯アングルを作りにいく
戦闘中に、いかにしてアングルを作るか。
野良のマッチ。
サイドを取るのはフランカーDPSだけの仕事ではありません。
タンクやサポートでもアングルを作りに行くと、有利に戦えます。
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例:プロの試合。
バティストのULT+バスティオンという超火力ですが、普通に遮蔽に隠れてかわされています。
(もちろん正面を抑えるのも重要なんですが。)
それでは無理なんで、
最近の競技シーンでは鈍足系の構成が流行りで機動力がないため、シンメトラのテレポートでエリア・アングルを作りに行くチームが多く見られます。
まあ野良向けではないですが。
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例:EMEAコンテンダーズ。代表レベルの選手ばかりの強豪チームの試合。
これ、ただ高台取ってるだけじゃないんですよ。左上を見ていただければわかりますが、このイラリーとトールビョーンは攻撃側です。
イラリーは自らの火力やパイロンにより、このように誰かと一緒に別アングルを作りに行って活躍できるヒーローです。
キリコがトレーサーと一緒に動くようなケースもありますし、なんならファラマーシーもそのような例ですね。
どうでしょう。みなさんはサポートやってて、攻撃側でここから撃ってますか?
サポートも後ろで撃ってるだけじゃダメなんですよ!
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例:野良のマッチ。フラッシュポイントの開幕。
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例:野良のマッチ。
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例:野良のマッチ。
◯交戦前のポジショニング
ここまでの例は「交戦中にアングルを作りに行く」というものですが、交戦前にアングルを作れるように移動・ポジショニングすることは非常に重要です。
ウェーブに勝って待ち構える側は、複数の射線を通せるようなポジショニングで準備しておきましょう。
そこへ向かっていく側は、正面からテクテク歩いていったら勝てません。不利な状況を崩すように展開・交戦していかなければなりません。
防衛側だと有利な地形や高台を利用して待ち構えるのは普通ですが、攻撃側も積極的にアングルを作れるポジショニングをしていきましょう。
上の例のようなのは当たり前すぎるので、ここではやや極端な例を紹介します。
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例:野良のマッチ。キングスロウ第三。
さて、ラインハルトはどこにいましょうか。
普通に正面に立っているだけでは、普通に相手と正面で戦うことになり、何の有利も生まれません。
ラインハルトがアングルを作ることで、相手は前に出られなくなり、ペイロードは進みます。
横にラインハルトがいる状況では、テクテク歩いて前に出られません。ファイヤストライク二発とチャージは怖すぎる。無視できない。
なんとかしてラインハルトをどかしたいんですが、あのエリアはアクセスし辛いしアナからヒールは通ってるしで、なかなか下ろせず。
ペイロードが進んでくるのを待つしかない青チーム。
交戦前の準備としてアングルを作れるようなポジショニング・エリア取りをすることで、ペイロードを進めやすくなり、有利に交戦することができます。
正面に立ってるだけでは有利は作れませんね。
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例:野良のマッチ。ハリウッド。
※これはタイミングがあんまりよくないです。もっと敵を引き付けてからのほうがいいかもしれませんが、バリアを吐かせてるので結果オーライ。
ともあれ、トレーサーはもちろん、モイラも横を突かないんだったらモイラの意味がありません。
後からフェードで本陣に帰ってヒールすればよく、積極的にアングルを作って攻撃を仕掛け、相手のフォーカスを分散させることで間接的に味方のサポートができるようなヒーローです。味方の後ろにいてはいけません。
キリコでも同様に、予めポジショニングしておいてアングルを作って撃ち、敵に襲われかけたら神出鬼没で逃げる動きが重要です。
ずっと味方の後ろにいるキリコはマジでダメです。マジで。
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例:野良のマッチ。イリオス。
VCもチャットもない野良のマッチでも、共通認識があればみんなで有利に戦えますね。
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例:野良のマッチ。ジャンカー第三。
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相手にアングルを作られないようにすることも重要です。
例:オーストラリアコンテンダーズ。USG(現VARREL)の試合。
他のマップだとトレーサーやブリギッテなんかも、横のルートからの侵入を抑えるというのも重要な役割ですね。
◯各ロール・各ヒーローの意識
ここまでで具体的なアングルの作り方を紹介したわけですが、これは誰が・どのロールが意識することでしょうか?
全員ですよ!!!!
なので、「おすすめヒーロー」とかは書きません。「自分はアングル作るヒーローじゃないから」ではなく、全員がアングルの意識は必要です。
タンクは正面に立つのが仕事じゃありません!ラインハルトだろうと横を取りに行きます。
上で紹介したのはやや極端な例でもあるんですが、あれぐらいの意識をもってもいいと思います。
ダメージロールはたくさんダメージとキルを生み出すために、アングルの意識は非常に重要です。
「作戦:撃つ」「正面で撃つ」「まず撃つ」ではダメですよ!
こっちの記事も参照していただければ。
サポートも後ろの方で撃ってるだけじゃダメですよ!
ここでも紹介したように、例えばキリコ・イラリー・モイラなんかは積極的にサイドからアングルを作りにいくべきですし、ゼニヤッタも火力を活かすために後ろから撃ってるだけじゃダメです。積極的に横から撃ちに行くような場面もあるでしょう。
こっちの記事も参照していただければ。キリコ以外でも重要です。
記事の中でも紹介してるんですが、アングルを作ることの重要性は以下の動画に非常にいいシーンがあります。時間指定してあります。ぜひ見てください。マジで。
もちろん全員がアングルを作るような動きをするわけではありませんが、味方がアングルを作ったときにどうするかは重要です。
タイミングやフォーカスを合わせて攻めるのはもちろん、防衛側でも「タンクが正面にいて守ってくれない」ではダメですし、特にアナなんかは複数のアングルを作っている味方へのヒールが重要な仕事です。
視野を広く持ち、遠くの味方へ弾を当てるエイム力も重要です。
「サポートはヒールだけしてちゃダメだ」と言われることもあります。「いや、ヒールに手一杯でダメージを出す余裕なんて無いよ!」という場合もあるかもしれません。特に、あまりレートが高くなくタンクの被弾が多い場合に。
タンクへの射撃を減らすことができればタンクの被弾は減り、必要なヒール量は減り、サポートも攻撃に参加でき、戦闘に勝つことが出来ます。
そのために、ただ単純に「ヒールだけでなく相手も撃つ」という考えでなく、「アングルを作って射線を通す」ということも考えてみましょう。
サポートでもアングルを作って攻撃することで、タンクの被弾を減らし、タンクの攻撃参加をサポートすることが出来ます。
「自分は頑張って後ろでヒールしてるんだあぁ!」というサポートの人は、使用するヒーローも含めて、このようなプレイングを学んでみるのもいいかもしれません。
サポートヒーローがアングルを作ることも味方をサポートすることの一つですし、特に味方がエリア取りが苦手なヒーローばかりなのだったら、自分がそういうプレイングをしていけばキャリーできる試合も増えるでしょう。
アングルの話はエリア取りの話と密接に関わっています。
「複数の射線を通す方が強く、そのためにエリア取りをする」と言っても過言ではないかもしれません。
したがって、味方の動きによりエリアが広がったのなら、そのエリアを有効活用するように=複数の射線を通せるように立ち回るべきですし、逆に相手にはそのようなアングルを作らせないように守るのが非常に重要です。
どのロールでも、味方の弱点と相手の長所を照らし合わせて、自分がどのようにアングルを作るか・作らせないかということも考えてみましょう。
◯注:
この記事ではアングルという部分だけに焦点を当てていますが、もちろん他に重要なこともたくさんあります。
相手の構成やマップ、アルティメット状況などによって、アングルを作らずに固まっていたほうがいい場合もたくさんあります。
アングルを作れるからといって同じポジションに固執するのも良くないですし、横や裏に隠れておくのも何度も通用しません。
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最近だと、ベタ足での超火力が長所の編成が増えてきたように思えます。ザリア・バスティオン・イラリーなど。
そういう相手に対して、中途半端な構成で正面から戦っても負けるだけです。アナやマーシーが必死にタンクをヒールしても何も解決しません。
味方が正面が強く、そのまま戦っていれば勝てるような状況だったらもちろん問題はないんですが、正面で負けるのに正面で撃っていてはダメですね。
その解決方法の一つが、「アングルを作る」「アングルを作れるようなヒーローを使う」ということになるかもしれません。
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また、ここで挙げた例は極端なものが多いので、レートが低いから/高いから、あるいは競技シーンだから成立するだけで、普遍的ではないような例もあるでしょう。
ともあれ、私の記事のモットーは「これだけやればいい」というようなものではなく、「全部できるようになるべき」というものです。
「アングルを作るような戦い方をあまりしないんだったら、そういうのもできるようになりましょう」という話で。
肉ばっか食ってないで野菜も食べましょうと。
◯まとめ
「正面で撃つだけ」はやめようね!全員ですよ!
2023/08/31 山下
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