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【OW2】これからのフィジカルの話をしよう ー前進と防御ー

 いつもと書いてること同じだけど、もう少し具体的に。
 どうやってフィジカルを活かすか。もちろん初級者~中級者向け。上手い人達はやってて・できてて当たり前のことばかり。

 記事のタイトルはフィジカルだけど、フィジカル以前の話ばかりです。




◯フィジカルと「戦う」こと

 まずは大前提から。今までの記事にも書いてきたことの繰り返し。

◇「フィジカル」

 他のゲームでも使われる「フィジカル」とかいう概念。
 一般的な英単語のPhysicalとは意味が違い、FPSだと「撃ち合いの強さ」というような意味で使われる場合が多いと思う。

 んでOWにおけるフィジカルって何って話になるんだけども、別に言葉の定義はどうでもいいんだけど、私は「総合的な戦闘能力」のような意味で使う。

 それは単純なマウスを動かして照準を合わせる能力だけではなく、「自分が殺られずに相手を倒す」ということ、あるいは「間接的にそれにつながること」あたりを、私はフィジカルとして扱う。

 具体的に言えば、単純なエイム能力はもちろんだし、「自分の攻撃は当てて相手からの攻撃を受けない」こともフィジカルの強さだ。
 それに必要な能力は遮蔽物の使い方であったり、自分や相手のアビリティ状況の把握でもある。

◇攻撃

 単純に相手に射撃やアビリティを当てる能力が同じだったとしても、効果的なタイミングで、それこそ死にかけの相手に瞬時にファイナルブロウを取れるような射撃やアビリティの使い方ができるプレイヤーはフィジカルが高いと言われるだろう。
 それに必要なのは単純なエイム能力だけでなく、激しい交戦中でも状況を把握し、キャラコンも含めて目的の相手にダメージを叩き込む能力だ。トレーサーやゲンジ、ボールのようなヒーローは顕著だ。

同じ「岩を当てて風斬り」という行為でも、オリーサ相手にやっても別に何も凄くない。
交戦の中、的確に素早く致命的なプレッシャーを与えられるプレイヤー・チームはフィジカルが強いといえる。


◇防御

 攻撃だけでなく、防御能力もフィジカルに含まれると思う。
 相手も攻撃をしてくるわけで、相手からのダメージを減らし自分のほうが多くダメージを与えるというのはどんなゲームでも共通の戦闘能力だ。

 各タンクやゲンジ・ブリギッテなどはわかりやすいが、どのヒーローでも防御も重要な戦闘能力なはずだ。
 ほとんどのヒーローには防御・回避・移動に使えるアビリティがある。どのアビリティをどう使えばいいかは様々な要素によって異なるため、その判断・行為の正確性はフィジカルの強弱に大きく関わってくるだろう。

 ボール・ドゥーム・トレーサー・ゲンジ・キリコ・ルシオ・マーシーのようなヒーローで相手から離脱する能力も戦闘の上手さの一つだ。

 この防御能力は、攻撃能力(特にエイム)に比べれば語られることは少ないかもしれない。
 しかし、私がタンクを多くやるからってのもあるかもしれないが、この防御能力も忘れてはいけない重要な能力だと思う。
 相手が射撃やアビリティを使ってきても、その効果を軽減・無効化することができれば大きなアドバンテージとなる。

 タンクの遮蔽物や防御アビリティの使い方は顕著で、タンクの被弾が減るとサポートはヒール以外の重要な仕事をこなしやすくなる
 タンクは正面で撃ってれば上手くないプレイヤーでもダメージの数値は出るが、それは防御能力の低さによって総合的にチームのプラスになってはいない。


 また、多くのヒーローの相性はアビリティ一つでひっくり返ることも珍しくない。
 オリーサの槍投げ・アナのスリープ・ブリギッテのウィップ等、対面するヒーローへの対応手段があっても、それを浪費してしまったり外してしまったら意味がない。
 
 「アンチピック」とよく言われるが、リーパーがウィンストンを撃つという単純なものならともかく、アビリティ依存のアンチピックは自身の防御能力に依存していることを忘れてはならない。

アナはスリープダーツへの依存度は高い。
当てられないのならアナである意味がかなり減る

ーーー

 んで、これらのような総合的な戦闘能力=フィジカルを、どうやって活かすか。どうやって活かそうとするか。


◇「戦う」こと


 OWはFPS・対戦ゲームで、相手と戦ってキルをして拠点やペイロードを確保しなきゃならない。
 それらは総合的な戦闘能力=フィジカルが活かせるかどうかで勝敗は決まる。

 なんだけども、初級者~中級者はフィジカルが「強い・弱い」とか「上手い・下手」以前に、戦えてないプレイヤーが多い

 もちろんガチの初心者で「OW始めたばっかりです、何していいかわかりません」というぐらいのプレイヤーだったら、味方についていくのに必死になるのも仕方がないかもしれない。
 しかしそうではなく、ある程度プレイし、ライバル・プレイも結構やってて、そこそこ真ん中~中の上ぐらいのレートになってるプレイヤーでも、まだまだ戦えていないプレイヤーは少なくないと感じる。

 OWは後ろの方でゴニョゴニョしてたら前の味方がキルとってくれるゲームではない
 ApexやValorantと同じく、全員で戦うゲームだ。

 戦ったうえではじめて、そのプレイが正しいか間違いか、ハンドスキルが上手いか下手かという話になる。
 それは上記のように攻撃だけでなく防御も含めて。そもそもフィジカルの防御能力が必要な戦い方をしているだろうか。

例えばゲンジは戦闘において風斬りや木の葉返しを使っていく。
そのうえで、それがいかに有効だったかの話になる。
様々な観点から評価できるが、フィジカルの要因も多い。
アナがスリープダーツや阻害瓶を使わないのであれば、正しいか間違いかの判断もできない
フィジカルを活かせているか、味方の交戦のサポートになれているかどうかの評価の土台にも立てていない


 これらの「戦うこと」に関する詳細は、過去の記事を参照していただければ。



 んで、これらのフィジカルを活かそうとすることの前提に、様々なOWというゲームの特色がある。私の記事はそういうものが多い。

 例えば「後ろで撃ってちゃ駄目だよ、撃つ前に移動しよう」ってのは、フィジカルを活かすためにある。
 同じエイム能力だったとしても、有効な位置から撃ったほうがよりその能力を活かすことができる。
 
 「エリア取り・味方との連動」ってのも同様。エリアを取ると有利に戦え、あるいは味方が取ったエリアを有効活用すると自分のフィジカルを発揮することができる。
 エリアを取らずに一人でただ撃っててもフィジカルを発揮することはできない
 
 そういう過去に書いてきた記事と重複する内容でもあるんだけども、この記事で特に重視したいこととして、「前進」

◯前進

 もちろん統計など取っていないし私の感覚のなんだけども、ほとんどの初級者~中級者のプレイヤーは、前に出られていない

 もっと前に進んでいい。進めるよ間違いなく

 「退くこと覚えろカス」って有名な台詞があるけど、私もOWでそういう記事を書くようになりたい。
 初級者~中級者のほとんどのプレイヤーは、「前に出ろカス」になっている。

 死ぬリスクがあるかもしれない。それはそう。
 それに対して私はいつもは「死んでもいいよ」というのだけれど、今回は少し違う。
 死なないよ。もっと前でも。

 ほとんどのプレイヤー、それこそ私の記事が参考になるレベルのプレイヤーの試合なんだったら、相手も別に大した事ないはずなんだ。
 よほどスマーフされてるとかチームで格上と試合するとかじゃないんだったら、初級者~中級者の野良のマッチなんて、エイムもフォーカスも大したことないんだ。だから死なない

 そして、死なないようにフィジカルを活かすんだ。
 相手より多く弾を当てれば自分は死なずに相手を倒せる。相手にスリープダーツを当てれば自分は死なない。ギリギリまで戦ってアビリティで逃げればいい。
 フィジカルってのはそうやって活かすんだ

相手もキャスディだったら、殺せばいいでしょ?
仮に同じ上手さだったら、先に仕掛けたほうが勝つよ。
それを、やろう。

 「味方が遠くに行ってヒールできない」というサポートの人は多いかもしれない。
 ついて行けるよ。私は行くよ


参考:Nico選手

 Nico選手のコーチング動画。

動画より。

 前に出ないと自分のフィジカルを活かすことはできない。
 そして重要なのは画像の下。「で、ホッグが来たら逃げる」
 上にも書いたけど、ほとんどのヒーローには防御・逃げアビリティがあるんだよ。ゼニヤッタでさえキックがある。

 フィジカルを活かして相手にプレッシャーを与えれば自分への脅威は減るし、それでも相手が来るんだったらアビリティで逃げればいいんだ。 
 それも含めてのフィジカル

 OWは対戦ゲームなんだ。格ゲーと同じ攻撃したり防御・回避したりする。その上手さ・適切さで勝負が決まる。
 だから、的確に攻撃して的確に防御・回避することが重要。そのためには、前に出て戦わなきゃならない
 そして、ほとんどのプレイヤーは前に出られていない。もっと前に出られるよ。間違いなく

 対戦ゲームで、あるいはゲームじゃなくて球技でも格闘技でもなんでもいいんだけど、「相手と戦う」って行為で勝負をつけるんだったら戦わなきゃ話にならない
 そもそもリングに上がっていないんだったら、回避や防御の技術も意味がない。

 こっちは全然知らない外国人のコーチング動画。たまたまYouTubeのおすすめに出てきた。

 プラチナのキリコ。サムネで分かる通り、TOO PASSIVE消極的すぎるんだ。

後ろにいるから、前にいるオリーサに鈴も御札も投げられていない。
オリーサは死ぬ。

 サポートでダメージやキルを量産してキャリーしろって言ってるんじゃない。
 「サポートはヒーラじゃない」とか言われるけど、前に出て積極的にプレイしないと、そのヒールさえできなくなる。OWはそういうゲームだ。

 プラチナって人口で言えば半分ぐらいなはず。
 この動画のプレイヤーだけでなく、私の感覚とも一致する。半分以上のプレイヤーは、そもそも後ろすぎるから戦えてさえおらず、プレイが正しいかどうかという土俵に立てていない

 コーチングしてる人も動画のまとめとして、「壁登りや神出鬼没があるんだから、もっと積極的に戦っていい」と述べている。こういうことは世界共通だ。

 
 前線で戦ってるタンクとダメージの一人が死んでしまうと負けウェーブだと感じるだろう。
 そのとき、後ろの方で消極的に戦ってるヒットスキャンやサポートのプレイヤーは、その時点で自分の体力や防御・回避系のアビリティを残しているんだったら反省しなければならない
 それを有効活用できていないから味方が死んでいるんだ。
 
 前で戦っていれば相手の攻撃は分散し、自身の防御能力によって相手の攻撃を軽減・無効化すれば味方全体への脅威は減ることとなる。
 

これではタンクが死ぬだけ。
みんながフィジカルを活かして戦う。


◇ポジション

 ポジションに普遍的な正解はない。常に適切なポジションに移動してなきゃならない。
 そしてこの記事に書いている通り、それが後ろ過ぎるプレイヤーは多い

 特に、「タンクが前、ダメージがその後ろ、サポートがさらにその後ろ」だと思っているプレイヤーは反省するべきだ。

違うよ

 特に、攻撃する立場のときは気をつけなければならない。
 今から自分たちのチームは攻め込むんだ。味方と一緒に前に出なければならないんだ。

「アナだから距離を取って後方」ではない
遠くにいると侵攻する味方についていけない。
この状況でタンクのすぐ後ろにいても死なないでしょ。

 これに関しては過去の記事を参照していただければ。

 ただ、この記事で書きたいことはもっと極端な話。「味方に近い位置へ」とかじゃなく、「もっと前に出られる」
 具体的な例を挙げていこう。

◇マップ例

 上にも挙げたハリウッド。チョーク抜けて左の階段ルート。

 行けます行っても死なねえから。
 タンクとかトレーサーとかの話じゃない。私はサポでも味方追い越してここに行くよ
 ゼニとかならともかく、モイラとかブリギッテなら余裕で行けるし、行った先で戦うことだってできる。その戦う能力がフィジカルだって話。
 もちろんやばくなったら逃げればいい。そういう判断もフィジカルの一部。
 チョークポイントの後ろでゴニョゴニョやってるのは、フィジカルどうこう以前の問題。

 
 サーキット第一の高台への階段。

 行ける。タンクはもちろん行ける。タンクが行けたなら後衛も行ける
 撃たれてもいいんだよ。OWには防御・移動アビリティも回復もあるんだ。
 そんな暇もないぐらい一瞬で殺してくるようなレートの高い試合をしてる人は、私の記事を読む必要はないですね。

 高台へアプローチしようとして、そして高台へたどり着いて、自分のフィジカルを活かして総合的に戦えばいい。もちろん攻撃だけじゃなく防御・回避・回復も含め。
 後ろの方でゴニョゴニョしててもフィジカルは活かせない。シグマのケツを撃つためにエイム練習したんじゃないでしょ。

 同じくサーキット第一。

 サイドへ展開。できるよむしろ遮蔽物やライフパックがあるサイドのほうが安全
 展開して相手に脅威を与えることで相手を押し込むことができる。


 リアルト第一。攻撃側。

 狭い正面の通路で撃ってたらエイムもアビリティもクソもない。高台や横から撃ちに行くのは当然。

 そのためにサイドから侵攻できるし、さっさと小パックのある室内に入っていい。私はタンクでも開幕は左の大パックのあるほうから進むことは珍しくない。
 後ろの方・橋のあたりでゴニョゴニョしてて何になるんだ。

 ミッドタウン第一。

 遮蔽物ライフパックが大量にある。さすがOW2になってからの新マップ。タンクが一人でも侵攻しやすい。

 だから、前に進めるよ。タンクはもちろんだし、タンク以外も余裕でついていける
 そうやって前に出たうえで、どうやって相手と戦うかって話になる。
 後ろでゴニョゴニョしててもーー。

 同じくミッドタウンの第二。

 画像左側のサイドの通路。行けるよ。横切るのでも、後ろのルートからの侵攻でもいい。行ける
 もちろん上に挙げた例に比べると、マップ構造的には難しい。相手から射線は通りやすい。

 しかし、少なくとも私の記事が参考になるレベルの試合なんだったら、相手も一瞬でフォーカス合わせて的確な射撃なんてしてこないし、相手がそれをしてくるんだったら自分もそれに対する対抗手段を取ればいいんだ。

ーーー
 挙げた例はやや極端な例だけど、暴論じゃない。実際に私はいくらでもこういう動きをする。タンクではもちろんだし、タンク以外でもだ。
 
 もちろん何も考えずに一か八か無策でテクテク歩いて行けってわけじゃない。
 タンクって存在がいるわけだし、味方を見て相手を見てタイミングをはかって移動し、必要ならば防御・回避・移動アビリティを使えばいい。
 あるいは撃ってくる相手にこっちが一発当てとけば相手も隠れる。じゃあ移動できるよ。それが、戦闘能力・フィジカルってもんだ。

 OWは戦うゲームなんだ。相手から射撃されるし、アビリティも使われる。
 それに対して自分も射撃するし、アビリティを使う。当然でしょ?
 その能力=フィジカルの差が、上手さ・強さの差になる。

 相手から撃たれもしない・アビリティも使われない位置にいるってのは、そもそも戦えてない。戦えてないんだったら、フィジカルもクソもない。


◯アビリティ

 ヒーローによるけども、OWにおいてのアビリティはメイン射撃と同じかそれ以上に重要なフィジカルの要素でもある。
 自分のヒーローのアビリティをどうやって活かすのか。それはOWにおけるフィジカルの強さの特徴だ。

 んで、それは全てのヒーローの全てのアビリティに言えることだと思うけども、全ヒーローの全アビリティについて一つずつ解説するわけにもいかないしできないので、一部のヒーローとアビリティについて。

◇アッシュ
 コーチガンダイナマイトを忘れちゃいけない。撃つだけのヒーローじゃないんだ。

 ダイナマイトを敵集団に当てるのはもちろん重要だけども、それは防御にも使える
 ダイナマイトとコーチガンは防御にも使えるからこそ積極的に戦い襲われたらそれで追い返せばいいんだ。
 特に対ゲンジとか。ウィンストンD.vaが来てもコーチガンでふっ飛ばせばいい。

 近寄られてダイナマイトを起爆するのは難しいかもしれない。コーチガンでも起爆できるけど。それらも含めてフィジカルだ。
 ハナっから襲われないように遠くから撃つだけではフィジカルを活かせているとは言えない。

コーチガンてこんなに距離とれるんだよ。
ダメージロールの中では上位の逃げ性能。
逃げられるんだから、もっと戦っていい

ーーー

◇アナ
 知らない人が多いと思うんですけど、アナのアビリティ1ってスリープ・ダーツといって、相手を寝かせられるんですよ。最強ですね。やりましょう

 ウィンストンが跳んできたらどうしますか?寝かせればいいんですよ。

空中で寝かせられるとなお良し。

 相手のタンクがチョークポイントにいます。寝かせればいいんですよ。

タンクがいたら怖くて何もできない?
寝かせたらその間にいろいろできるよ。
前に進もう

 こういうことをやったうえで、それらの行動の評価につながる。
 タイミングは良かったか、対象は適切か、味方と連動できているか、寝かせた後に適切な行動ができているか、そしてそもそもスリープダーツは当てられているか、当てようとしているか

 当てようとしても難しいと思いますよ。じゃあアナやらなかったらいいんじゃないかな
 スリープとかいうクソ強いアビリティを使えないのって、ラインハルトで盾張れないようなもんだよ。

ーーー
◇キリコ
 OW界でも屈指のフィジカルヒーロー
 知ってます?キリコってフィジカルヒーローですよフィジカルに自信ニキがやるヒーロー。トレーサーやゲンジみたいなもんですよ。
 後ろからビャーって御札投げとけば回復できるヒーローじゃないんです。

 鈴も御札も弾速が遅いから味方の近くにいないと的確に効果を発揮できないし、相手の攻撃・アビリティを近くで見とかないと遅れてしまう。
 だから味方について行って前で戦うヒーローだ。後ろにいるヒーローじゃない。

 クナイのヘッドショットはもちろん重要だし、相手の強力な攻撃をそもそも喰らわないような鈴の使い方ができるようになるべき。食らってから鈴投げたんじゃ遅い場合も多い。
 
 壁登り神出鬼没があるんだから、とにかく前で戦ってフィジカルを発揮する。後ろからクナイ投げててもしょうがない。

 ウェーブのはじめに味方のウィンストンがジャンプしたらすぐに神出鬼没でついて行っていいよ。
 最初はウィンストンは体力もバリアもあって、キリコも体力も鈴もあるんだから、一番安全な状態なんだよ。
 後ろでヒールしてて、前線の味方が死にかけてから神出鬼没して鈴投げてたらそのまま死ぬよ。そうならないように一緒に戦うんだ。

 味方のタンクが下手でわけわからんところに突っ込むかもしれない。
 むしろそうだからこそ、自分も一緒に行って戦わなきゃならない。ほっといてもタンクが死んで負けるだけ。

 自分のフィジカルにより相手にヘッドショット当てて鈴で味方ごと生き延びればいいそれができるからキリコなんだ。

ーーー
◇各種アルティメット

 多くのプレイヤーはQキーが壊れてると思うので、キーボードを買い替えるといいと思います。


◯結:これからのフィジカルの話をする以前に。


 OWは対戦ゲームなんだ。相手と戦って勝たなきゃいけない
 そのためにフィジカルを活かして攻撃し、防御・回避する

 フィジカルを活かせているか・それにより有利を作れているかの根本には、フィジカルを活かそうとする戦い方をしているかがある。

 それはこの記事で書いてきたように、「前に出て戦う」ことが大前提だ。
 多くの初級者~中級者は後ろ過ぎるもっと前に出られる。前に出ても死なないよ。
 相手だって同じレートなんだし、死なないように自分のフィジカルを活かせばいいんだ。

 例えば私がダイブ系タンク使うとき、相手がいわゆるアンチピックを出してきて、止められるときもあれば止まらないときもある。
 ボールウィンストンドゥームに対して、スリープダーツやキャスディのグレネード、ソンブラのハックなどを使っていくわけだが、それらの使い方は割と難しい。

 特にスリープは当てるのも難しく、当ててもすぐ起きてしまうことも多い。
 キャスディのグレは当てるタイミングが悪いと移動阻害の効果が薄く、ハックもたった1.5秒だしダメージを受けるとハックは通らない。

 そういうことが、フィジカルの話だ。そういう行為の上手さ・下手さでOWの勝敗は決まる。

ーーー
 Nico選手のキャラコンの動画がある。これはまさしくフィジカルの話だ。

 なんだけども、これはもちろん「撃たれるから」こういう動きが必要なんだ。戦ううえで、こういうキャラコンが必要だという話。

 戦わない・そもそも撃たれないんだったらそれ以前の問題だ。
 この記事の上の方でも紹介した私の過去の記事でも散々書いてきたから詳しくは割愛するけど、そもそも戦っていなかったり、自分が撃たれそうになる時点で逃げ出してしまうプレイヤーは少なくない。
 「戦って死にかけたから逃げる」ではなく、そもそも戦わずに撃たれそうになる時点で後ろに逃げ出してしまう。

 繰り返している通り、OWは対戦ゲームなんだ。格ゲーと同じ自分と相手が戦って、どっちが強いかってゲームなんだ。
 だから戦わなきゃいけない。そのうえで、フィジカルの強弱の話になる。

 そして戦い方は様々で重要なことはたくさんあるけども、この記事ではまず「前に出よう」ということを強調した。

 大丈夫。前に出ても死なないよ。死ぬんだったら、それは自分が下手だからだ。
 遮蔽を使えるように前に出ればいい。相手のアビリティを止めればいい。死ぬ前に逃げればいい。逆にヘッドショット入れて相手を退かせればいい。

 相手と比較してそこで負けてるから死ぬんだ。じゃあ上手くなればいい。
 対戦ゲームなんだから、相手と戦って勝つ能力を鍛えなきゃいけないのは当たり前だ。それがフィジカルと呼ばれるものなはず。

 もちろんOWには多くの要素があるけども、特に野良のマッチでは、いかに自分のフィジカルを活かすかってことが重要であり大前提でもあると思う。
 構成だの戦術だのアンチピックだのなんてのは、フィジカルを活かそうとするから/するために意味があることだ。

 OWは自動戦闘してくれるソシャゲじゃない。自分が操作して戦う対戦ゲームだ。
 それに必要なことの第一歩は、前に出て戦うことだ。


◯追記・補足:「死なないように」

 過去の記事にも何度も書いてるんだけども、「死なないようにプレイしよう」みたいなアドバイスは多いが、気をつけなければならない。

 もちろん死なないことは重要なんだけども、上級者・FPS玄人が考える「死なないようなプレイ」は、少なくとも現在のOW初級者の考えるものとズレている可能性が大いにあると思う。

 この話をし始めると長くなるので省略するけど、この記事に書いているようにOWの初級者は戦えてない・戦わないプレイヤーが多い。
 いにしえのFPSというもの、それこそ「またピネだ!」とか「キーボードクラッシャー」のような、典型的なFPSプレイヤー像、「俺が全員ぶっ殺してやるぜ!」みたいなメンタルでOWをやっているわけではないプレイヤーは非常に多いと思う。

 そういう、古来の・典型的なFPSプレイヤーに対してだったら、OWは突っ込んで撃って殺したり死んだりするゲームではないので、「死なないように」とか「退くこと覚えろカス」というアドバイスは的確なものになるけども、OWの多くのプレイヤーはそうではない。
 「死なないようなプレイ」=「戦わない・ずっと後ろにいる・逃げる」プレイになっている

 なので、上手いプレイヤー・FPS古参の感覚の「死なないように」というアドバイスは、OWの初級者~中級者には誤って伝わってしまう可能性が高いと思う。
 ウェーブの勝敗よりも自分の生存を重視するサポートは、低~中レートには非常に多い

前にも貼った画像。


 この記事の内容に沿って「死なないように」という話をするならば、「しっかりと戦っても死なないようなフィジカルを身に着けよう」という表現になる。

 もちろんそれには様々な能力が必要だ。
 味方や相手のヒーローによって、自分はどこまで前に出られるのか、相手の何のアビリティがヤバいのか。
 相手が脅威となるアビリティを浪費したんだったらもっと戦えるし、味方が防御・無敵系アビリティを使ったんだったらその後はピンチになる可能性が高い。
 マップ構造・相手の陣形を把握して、相手にフランカーがいるときは逃げる先も「後ろ」ではないかもしれない。
 それらを考慮に入れたうえで、まさに戦闘が起きている瞬間にフィジカルを発揮して結果的に「死なない」ことができるわけだ。

 「サポートはヒーラーじゃない」の文脈でよく言われるけども、相手を殺したら自分は死なないんだ。
 相手にプレッシャーを与えれば味方のタンクへの脅威が減り、ヒールも必要なく自由に暴れてくれ、結果的に自分も守られることになるんだ。

 もちろん死なないように逃げたり隠れたり安全にプレイすることも多いわけだけども、それはレートやヒーロー、マップ等の状況に左右される。
 前に出て積極的にプレイするほうが死なないことに近づく場合も多くあることを忘れてはならないし、前に出て戦って死なないようにするフィジカルを鍛えていかなければいつまで経ってもOWの戦闘は上手くならない。
 


◯参考:上手い人たちのプレイ

 上手い人たちを参考にしよう。

・MAX氏
 
日本トップクラスのタンクプレイヤー。
 動画は↓。時間指定してあります。3分28秒ぐらいからのシーン。
 ほんの数秒間にハイレベルな攻撃が繰り広げられている。MAX氏はもちろん、味方にも注目。

 

バブルを1枚つかった相手のザリアにすかさずアナの阻害瓶が入る
相手は2枚目のバブルを使ったので前に出る
画像の右側にある遮蔽物も使えている。
グラビトンサージを使って狩り切る。
ザリアを倒したのはソジョーンで、アナやゼニヤッタのアシストも入っている。

 低~中レートの試合だと、あの位置での交戦ならばタンク同士が撃ち合って、そこに後ろから射撃やヒールが入るくらいになるかもしれない。

 しかし流石は超高レート、味方全体が交戦に参加し、各々のフィジカル=戦闘能力を活かした戦闘が繰り広げられている。
 後衛も前で交戦に参加できているから、キルログに4人の顔が並ぶんだ。

 遮蔽物の使い方・ULT含めたアビリティの判断・そしてエイムの良さなどを存分に発揮しているわけだが、そもそもこういうことをやろうとしていなきゃならない

 やったうえで、様々な判断やフィジカル・連携が悪かった、あるいは相手の方が上だったというのなら仕方がない。
 初級者~中級者のフィジカルの話をするならば、「こういうことをやろうとしているかどうか」というところからだ。

・キール01氏
 
日本トップクラスのサポートプレイヤー。
 過去の記事でも何度も紹介してる動画。3分14秒ぐらいからのシーン。

 

前に行く。当然の行動。
味方が戦っているところへ阻害瓶。
この後スリープも当てる。

 この間、ずっとトレーサーに撃たれてる。撃たれてるからこそ、前に出て味方と一緒に戦うんだ。ウィンストンのバリアの中が一番安全。

 前に出て戦うからこそ味方からもカバーを貰いやすく、阻害瓶もスリープダーツも当てることができている。
 「怖いから前に出ません」では戦えていないし、相手がトレーサーだったらむしろ前のほうが安全な場合だってある。

 相手は韓国サーバーのグラマス帯のトレーサーだよ(MAG…?)。それでも死んでない。
 だから一般プレイヤーはもっともっと戦っても大丈夫なんだ。

 アナやってる人、ウィンストンのバリアの中に入るような戦い方をしてますか?
 それは味方のバリアもだし、相手のバリアも。逃げてるだけで戦えてないアナは非常に多い。


・FunnyAstro
 
欧州最強のルシオプレイヤー。EMEA大会の決勝戦のワンシーン。

この時点では3vs4で青チームの人数不利。不利だから逃げる?んなわけない。
乱戦の中、遮蔽を利用するオリーサを画像手前側へブープするルシオ
オリーサは遮蔽から弾かれ、シグマとバティストに攻撃されてデス。

 見ての通り、ルシオってのは最前線で戦って相手をふっとばし、アビリティを防いだり遮蔽を使えなくする戦い方ができる。
 決して、立ってたら勝手にヒールできるヒーローじゃない。

 フィジカルを活かすってのはこういうこと。こういうことをやろうとすること


後記:

 書いてたけど内容がネガティブすぎるのでやめました。
 「対戦ゲームなんだけど戦わない人多すぎね?」みたいな内容。

 みんな戦おうね!

2024/05/17 デ・カイパー志熊

 


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