差し入れについて本気出して考えてみた

イイネは活力！センサールマンの山﨑仕事人です！

今日は、「差し入れについて」というテーマで僕なりに思っていることをできるだけ本音でできるだけ詳しく書いてみました。

差し入れは予め聞いた方がいい

昨日ふわっち配信をしている時に「差し入れ」の話になったんですが、コメント欄の反応が結構大きかったので、そこで喋ったことをまとめてnoteにも書いてみます。
芸人への差し入れだけじゃなくて、一部はお知り合いへのプレゼントにも通じる話かもしれません。

まず先に結論を言ってしまうと、差し入れは「予め聞いてからやった方がいいと思いますよ」です。

というのも、差し入れは相手や状況によってあまりにも正解が違い過ぎて、一歩間違えると“迷惑”になりかねないからです。
迷惑とまではいかなくても、行き違いだったり、無駄にしてしまったり、何かしら不幸な結果になってしまうことは多々あります。

差し入れは基本的には善意からくるもののはずです。
そのせっかくの善意がお互いにとって不幸になってしまうなんて残念すぎるので、そうならないよう「予め聞く」が無難かなと思います。

これを聞いても「差し入れにどんな問題があるの？」と疑問の方もいるかもしれませんので、僕が実際に見てきた具体例なども添えつつ書いてみます。

差し入れ自体が無理というパターン

まず前提の前提として、差し入れをしたい芸人さんが「差し入れOKかどうか」があります。

芸人さんによっては「差し入れはいらない」という人もいるんですね。
それも、「しなくていいよ～」ではなく、「しないでください！」レベルの人もいます。
そんな人に差し入れをしてしまったらどうあれお互いに不幸しかありません。

他には、芸人さん自身は嫌じゃないけど事務所的にNGだとか、その日に使う会場が出待ち入り待ち禁止だとか、ネタだけやってすぐ飛び出しで帰るだとか、物理的に受け取りができないということもあるでしょう。
こうなるとせっかく準備したのに無駄になっちゃう。

このように差し入れの内容云々ではなくそれ以前の場合もあるわけです。

差し入れが好みではないというパターン

次に、差し入れ自体はOKでも相手の芸人さんの好みがあります。

結構多いのは、食べ物を貰ったけど「好きじゃない（食べられない）」というパターン。
スイーツを差し入れした芸人さんが実は甘いものが苦手とか。
バレンタイン前後の楽屋で「チョコ貰ったんですけど僕苦手なんで皆さんで食べてください」なんて振舞われてる現場は見飽きるほど見ました（僕は甘い物好きだからラッキーなんですが！）。

これに関して「自分の好きな芸人さんは大丈夫！」と思っている方もいるかもしれませんが、実はそうじゃない場合もあります。
例えば、最初にチョコを渡した時に喜んでくれたから大丈夫！と判断した人はいないでしょうか？
実は最初の差し入れの時にその芸人さんは「甘いものが苦手」だと言えなかっただけかもしれません。
内容は何であれ気持ちは嬉しいので喜んだのかもしれません。
そうして最初に“喜んだ”という事実があるもんで、芸人側は今更言い出せず、ファン側は「これは大丈夫！」と思い込んでるなんていう可能性も無きにしも非ずです。

あとついでにバレンタイン周りの話で言えば「手作り」問題もあります。
チョコは好きだけど手作りは…みたいな。
これはいける芸人さんいけない芸人さんバッサリ分かれます。
もっと言えば信頼関係の度合いによって、「常連さんからなら大丈夫だけど、ご新規さんは…」ということもあります。
手作りは地雷なのでだいぶ気を付けた方が良いでしょう。

もちろん食べ物に限りません。
貰った服が好みじゃないから着たくないとか、貰った本が好みじゃないから読む気にならないとか、色々です。
喫煙者の芸人さんにタバコを差し入れしたら実は禁煙していたなんてパターンもあるかもあります。

好みは重要です。

状況的に良くないパターン

差し入れOK！！
好みの把握も間違いない！！
じゃあこれでなんの問題もないかと言えばそうでないこともあります。
特殊な「状況」が不幸を呼ぶこともあるんです。

例えば、単独ライブの時なんかは危険がいっぱいです。

単独ライブはネタを沢山したり企画をやったりすることで普段より小道具が多くなることがよくあります。
両手に大量の荷物をしこたま抱えて会場まで来てたりするんですね。
そこに差し入れの荷物が加わると帰りがどえらいことになったりします(笑)。
ましてや単独ライブというのはその芸人さんを好きなお客さんばかりなので、普段よりも差し入れの数が多くなりがちです。
『大量の荷物×大量の差し入れ』この計算から導き出される結果は言わずもがなでしょう。

更にそんな時に限って割と足の早い食品の差し入れが多かったりもします。
早めに食べたくても単独ライブなので本人はずっと舞台の上にいるから時間がないし、スタッフもそうだし、他に芸人はいないし、しかもライブが終わったら終わったですぐに会場を出ないといけなかったりもするし、かと言って持って帰っても食べ切れないし…みたいな。
幸い僕レベルの人気薄芸人だと過去に食べ物系を無駄にしたことはギリギリ（※あくまでギリギリ！）ありませんが、人気のある芸人さんだと仕方なく廃棄してるなんてこともあるでしょう。
当然のことながら人気芸人さんも差し入れを捨てたいわけなんてなくて、あくまで「仕方なく」です。
そんな不幸は生まれない方がいいですよね。

荷物が多くなりがちなのは、あとバレンタインとか誕生日付近でしょうか。
バレンタインは基本的にチョコなのでそんなに大荷物にはなりにくいですが、誕生日だと割と大物差し入れがあったりもするので危険大です。

あと稀ですが、誕生日付近だと「プレゼント被り」も見たことがあります。
おそらく芸人さん自身がどこかしらで「欲しい」と言っていたものなのでしょう。
同じものを同時に貰って嬉しいんだけどどうしよう…という凄い微妙な表情をしていました。

いつも大丈夫だから大丈夫ではなく、状況によっては大丈夫でないこともあるわけです。

嬉しいからこそ嬉しくない

他にもあるでしょうが、今のところ思い付くのはこんなところです。
どのパターンも予め確認をしていれば避けられる不幸ばかりですね。

何が不幸って、大前提として「気持ちは嬉しい」のですよ。
受け取れなかろうが、好みのものでなかろうが、大荷物だろうが、差し入れの“気持ち”に対しては感謝と嬉しさしかありません。
それなのに全力で喜べないどころか、場合によっては迷惑にすら感じてしまうなんて哀し過ぎるでしょう。
だからこそ予め確認をしておけばそんな不幸が防げるのになぁと思うわけです。

最近だと『欲しいものリスト』なんかがあっていいですよね。
絶対に本人が欲しいものだし、直接届くから持ち帰る荷物にもならないし。
あれはええものです。
「物乞い」的な批判もありますが、誰も不幸にならないええシステムだと思います。

もちろんプレゼントを贈る側の気持ちも分かるんですけどね。
サプライズ的な要素があった方が楽しい的な。
欲しいと分かってるものをあげるだけじゃ楽しくない的な。
予定調和じゃ80点しか出ないみたいな感覚は理解できます。

でも0点を叩き出してしまうリスクを負うは良くないですかね？って僕は思います。
であれば「予め聞く」がベターなんじゃないかと。

とりあえず僕には聞いてもらえれば間違いない

ただしこの「予め聞く」が全芸人にとっての正解だとは言い切れません。
何も聞かれず突然貰う方が嬉しいって芸人もいるでしょうし、聞かれてYES・NOを答えるとその時点で自分から求めてる感じがして気が引けるという芸人もいるでしょうし、聞かれて答えるのが面倒だからそれならサッと渡された方が楽という芸人もいるでしょう。
人それぞれなので難しいところです。
でも、「聞かずに渡すリスク」に比べたら「聞くリスク」の方が少ないことはまず間違いないんじゃないでしょうか。

なお僕自身のスタンスとしては「差し入れ大好き！！」な上で、「予め聞いてもらった方が嬉しい！！」です。
まぁ自分でこうした方がいいんじゃない？って書いてるんだから当然ですわね(笑)。

投げ銭と差し入れ

ここから有料記事で、ある種ここからが本題です(うそん！笑)。