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子どもの変化をリードするつもりが空回る30歳

「わからない」という子ども

オンラインのフリースクールで、副業として子どものメンターをしている。
週に1度、オンラインで1on1をして、やりたいことや近況、困っていることなどを聞き、子どものフリースクールでの活動をサポートする役割だ。

なので、基本は聞き役になり、たくさん質問をすることが多い。

4人を担当しているが、返答の熱量はひとそれぞれ。
ある子どもは「わからない」が口ぐせだ。


メンター経験1年未満のぼくとしては、結構困ってしまう。
メンターとして「質問する」意図は、相手に起きたコトとそれへの反応(感情)を掘り下げていくことで、その子の好きなことや嫌なことを把握すること。
なので、「わからない」だと掘り下げ方がわからず、相手への理解に繋げづらい。
繋げづらいのだ…。

むむむ。
頑張る。

メンターを始める前は、いわゆる「コーチング」のような形をイメージしていた。
聞き手に徹し、さまざまな質問を重ねて、相手の潜在的な願望ややりたいこと、必要なアクションを一緒に言語化していく。
そんな姿を想像していた。

ただ、実際はそうやすやすとコトは運ばず。
コーチングでは、自身の現状への理解度に差はあれど、「変わりたい」「きっかけが欲しい」という積極的な態度で臨むクライアントがほとんどだろう。
今、ぼくが向き合っている子どもたちは、そういうわけでもない人が多い。
そのギャップに、少し戸惑っている。

親の勧めでフリースクールに来ており、本人は積極的ではない。
友達と遊ぶのは楽しいが、そもそも大人は苦手で話しづらい。

背景はさまざまありそうだけど、消極的な子どもが多いのは当たり前かな〜とも思う。
ぼくも、小学生だとしたら、大人と1対1で話すのは怖い。笑


変わりたい人が、納得して変化をしてくお手伝いがしたくてこの仕事を始めたけれど、そもそも「変わりたい」と思っていない(そこまで願望を言語化していない、自覚していない)相手には、どう接したらいいのかな。

変わる変わらないにこだわらず、言語化することで自分への理解を深めて、人や社会との関わり方、生き方を考えていく楽しさを感じてほしい。

答えられる話題を探すところから

その「わからない」が口ぐせの子どもは、どうやら「その時どう思ったの?」「お母さんのどこが好き?」とか、内面に関する質問に抵抗がある様子。
逆に、自分に関すること以外の質問には割と答えてくれたりする。
飼っている猫の名前の由来とか、友達に関する質問とか。

その子のことが知りたくて、その子の内面に関する質問ばかりしていたけど、今後はその子の周りの出来事にフォーカスしよう。

「よく観察しているな」とか「●には抵抗感がありそうだな」とかは見えてくるはず。


「きょうも話を深掘りできなかった」と、短期的にみると焦ってしまう。
きょうは次へのヒントができた!
そう思える1on1にしよう。
ゆっくり、長期的な視点で付き合っていきたい。

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