美談なんて要らない
はじめに
初めましての方もそうでない方もこんにちは。
やま施術院代表の山本と申します。
美談が好きな国、日本
「ケガを乗り越えて勝利を手にしました」
といった泣かせる話が大好きな国、日本。
特に《ケガ×高校球児の優勝》なんてメディアでは格好のネタ。あと、《近親者の死×優勝》とか。人の死を軽く扱ってますよね。
努力はもちろん素晴らしいし、尊敬すべきこと。
ケガをして歯を食いしばりながらスポーツに打ち込む姿は多くの人に感動を与えます。
ここで天邪鬼な僕は考えてみた。
「なんで美談と感じるんだろう?」と。
考えた結果、その出来事がレアだから、ということがわかりました。
例えば、A対Bのサッカーの試合で3−2で試合がAの勝ちで終わるとする。
パターン1:それぞれが交互に点を入れて、そのまま終わる
パターン2:後半30分くらいまで2点ビハインドだったAチームの背番号9のFWがハットトリックで終了。
どちらもスコアは同じですが、盛り上がるのはパターン2ですよね。
もし、普段からパターン2のようなことが起こっていたり、そういったルール(負けチームのラストゴールは3ポイント、みたいな)があればそれは『普通』のことなので対して感動しないし、美談にもならないはず。
普段起きないからこそ美談に昇華する
美談の問題点
で、ここからが本題。
美談の問題点として
その美談の裏には多くの犠牲がある、ということ
これはどうゆうことかというと、最初の高校球児の話ですがその選手だけを見ると優勝できて良かったね、でいいんですがその選手の何百倍もの投手が同じ怪我で選手生命を失っている可能性があります。
優勝した選手が本人の努力もありますし、周りのサポート、正しいケアが受けられるセラピスト、施設があったからよかったものの多くの選手はどれかが欠けていてケガに泣いている。
なので、ケガしてまで強行出場して投げさせる前に『ケガをしないように正しくトレーニングとケアを徹底すべき』なんです。
2つ目のサッカーの話だと犠牲はGKの失点記録なので、3−0で勝てるようにした方がよっぽど良い。ただ、これに関してはその場で急に選手生命が終わる(1人の人生が変わる)ものではないのでまだマシな方。
勝つことは確かに感動しますが、悪い点も含めて美談と勘違いしてはいけません。
感動と美談は別もの
美談より大事なこと
それは正しいトレーニング・ケア・情報伝達を徹底すること
ケガをせずに順風満帆に活躍して選手生命を全うした方がいいに決まっています。
私の拙いサッカーのGK経験からお話すると、派手なセービングでスタジアムを沸かせるよりもポジショニングやDFへの指示により、全てのシュートを目の前で安全にキャッチする(またはシュートを打たせないようにする)方が遥かに良い。
※これは学生時代の恩師に散々言われたことです。良いGKは全て正面でキャッチする。
セービングは派手で格好良いかもしれませんが、取りこぼす可能性が高いのと、弾いてコーナキックの可能性が高くなり失点率が高くなります。
美談という一時の嘘の感動よりも順風満帆な選手生活。
アスリート以外でも痛みもなく、病気もしない、至って【普通】な生活を如何に送ってもらうか。が大事。
ぎっくり腰を一発で治す!
のも大事なんですが、そもそもぎっくり腰にならない【日常の大切さ】を伝えることも大事。
これを東洋医学的に言うと
聖人不治已病、治未病(黄帝内経素問・四気調神大論)
です。ちなみに黄帝内経(こうていだいけい)は現存する世界最古の医学書、と言われています。
めちゃ簡単に私訳すると「ちゃんとしている人は病気になる前にカラダを整えているよー」ということです。
未病を治す、ということですね。
昔の人間でも言うくらいだし、DNA的に数千年レベルで人間変わっていないのでこれは生きていく上でのセオリーと言っても良いでしょう。
「普通」に日常を軽やかにしたたかにサバイブする
そんな感じで美談なんかよりも一歩ずつ着実かつ積極的に知識と行動を繰り返していくことがこれからの人生を楽しく生きていくセオリーだと思います。
普通ってステキ
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やま施術院 山本将也
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※2020年春、東京都八王子市高尾町に実店舗開院決定
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