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生理的微笑からみる身体を使うことによるコミュニケーション

「笑う」が最初

生理的微笑

ふと読んでいた本の中で「生理的微笑」というワードが出てきました。

【生理的微笑・社会的微笑】
生理的微笑は、生後まもない新生児に現れる特徴的な微笑みのことで、単なる筋肉の動きで、笑うように見えることを言う。「エンジェルスマイル」とも言い、生後4週間くらいまで現れる。社会的微笑は、人の顔を見るとはっきりした笑顔を見せることで、生後3ヵ月頃に現れるため、「3ヵ月微笑」とも言う。この時期はまだ人を識別できないため、特定の人を選んで笑うのではなく、近づいてきた顔に反応し、誰にでも笑顔を振りまく。

つまり赤ちゃんは楽しい、嬉しいから笑うのではなく、筋肉の動き(と視覚センサー)によって笑うんですね。
大事なのはその後。
生理的微笑を見た大人(大体は親)はどうゆう反応するでしょうか?
おそらくほぼ100%の確率で笑顔になるはずです。(そうならなくとも嫌な顔はしないはず)そして、赤ちゃんに話しかける、抱っこしながら揺らすなどコミュニケーションをとる。
この流れは赤ちゃんー親、間だけではなく、誰にでも重要だと感じます。

つまりは筋肉(身体)の運動から始まるコミュニケーションです。

言語<共通動作

使う筋肉量で考えてみる

コミュニケーションの方法というと「会話」がありますね。一番メジャーな方法。
相手と言語によるコミュニケーションをとることでお互いの理解を深めていくことですね。これももちろん、声帯や呼吸に関わる筋肉(横隔膜とかね)によるものなので確かに身体でのコミュニケーションには間違いない。

この場合、同じ動作(飲酒)をしているとも言える。

ですが、使う筋肉量という視点で考えてみるとかなり少ない。四肢の動きはないですし、骨盤や背骨も大きな動きはありません。背中から頭にかけての一部の筋肉を主に使います。

コミュニケーションを促通する技法として「同じ動作をする」というのがあります。ミラーニューロンの働きを利用したものです。

【ミラーニューロン】
ミラーニューロン
: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。

wikipediaより

使う筋肉量は「パズル>会話」

よく使われるのが「パズル」。初めて会った人同士が打ち解け合うのに会話だけだと盛り上がらないのに対して、パズルなど「共同作業(同じ動作)」をすることで親睦が深まりやすいというもの。

これは脳の働きもありますが、筋肉の動きや動作という点でも同じことをしていると言えます。パズルのピースをつまむ、腕を伸ばして置くなど会話よりも多くの動作を含みます。使用する筋肉量が会話だけよりも多いんですね。

ここから使用する筋肉量が多いとよりコミュニケーションが深まるのでは?と推測。

使う筋肉量×時間=コミュニケーションの質量

アウトドアアクティビティでコミュ力向上

結局、ハイキング・トレイルランニングがおすすめな理由

これまで散々、アウトドアアクティビティは健康に良いということを書いてきました。一部はマガジンにまとめてますのでご興味ある方はご一読ください。

アウトドアアクティビティ全般、どれでも良いんですが全く初めての方が入りやすいのが「ハイキング」と「トレイルランニング」だと思います。

理由①初期投資の少なさ

程度や行くエリアなどにもよりますが数時間の行程であればさほどモノは要りません。靴も普段履いているスニーカーでもいいし、バッグもなんでも良い。
専門の道具がなくても始められるのが良いですね。もちろん、専用のシューズやバッグの方が使い勝手が良いですがあくまで「使い勝手が良い」だけであって、「それじゃなきゃ行くことが不可能」というわけではありません。ここ、大事です。

そのため、気軽に始めることができるんですね。

釣りやスキーなどは行うためには竿や板が必要ですよね。専門性が高まるにつれてコミュニケーションもグッと深まるとは思いますが初期投資額が増すのでよほどやりたいのでなければさほどお勧めしてません。やりたければどうぞ。楽しいと思います。

理由②身体運動量が大きい

どちらも山登りなので脚を大きくあげて登る場面が必ずあります。場所によってはロープを掴んでよじ登るような場所もあります。そのため、街中のウォーキングよりも使う筋肉量が増すので先ほど述べた式

使う筋肉量×時間=コミュニケーションの質量

に当てはめるとコミュニケーションがスムーズかつ深くなる。と思います。
あと、単純に結構な運動量なので健康的にもよろしい。終わった後のご飯を一緒に食べたりビールで乾杯したりするのも良いコミュニケーションです。

Hiking is good Communication!

理由③ちょっと危険なのが良い

前からも言ったり書いたりしてましたが「ちょい危ない」くらいの環境、つまりは登山道(トレイル)に身を置くことが大事です。これは脳の働きや集中力、ホルモン分泌の点でも効果的なんですが他者とのコミュニケーションにおいても同じく。

グループで行動していると危ない箇所や道を間違えていないかなど各々気をつけるのと同時に確認し合いますよね。「危険を共有」しているが故にそれがコミュニケーションツールになるんです。一歩間違えればケガしますし、最悪死にます。
それを防ぐために必死で関係性を作らないといけないのは原始時代からの動物としてのヒトの本能(古い脳、動物的な脳、大脳基底核など)を刺激します。

危険は最良のコミュニケーションツール

この距離になってる時点でアウト

現代人こそ筋肉で語り合おう

頭でっかちにならないように

筋肉で語り合おう、と書くと脳筋的な感じになりますが、もっと柔らかい表現にすると一緒に身体を動かして話そう、です。こっちの方が爽やかですね。言い方って大事。

どうしても頭(頭脳)で考えて行動しがちな現代人。その弊害が生活習慣病やら運動不足、メタボ、うつ病、糖尿病などなど古代には存在しなかった症状に悩まされると形で現れています。

ここは一つ、思考を止めて一緒に身体を動かしましょう。
そうすれば勝手にグッドコミュニケーションが生まれるはず。

ご自身の筋肉と語り合うのはご自由に


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