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AdobeのFirefly使ってみた! 推してる生き物をサクッと生成できるのか?

 今回は、初めて生成AIを使ってみた記録と感想を記事にしてみました!
 タイトル通り、Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)を使った画像の生成に挑戦しました。
 ストックに使えるものも出そうとはしてますが、まずは、趣味に走りました深海生物とサメが好きなので、そればかりAIにお願いしています。
 偏った内容になったと思いますが、この記事が何かの参考になれば幸いです!


はじめに

 興味はありつつ、これまで触れてこなかったのですが、AIでストック素材を作ろう! というきっかけがあり、ついに重い腰を上げました!
 さぁ、いったいどんなイラストを生成してくれるのでしょうか!!

 なお、イラレしか持ってないので、この記事で出てくるのは、イラレ版とブラウザ版のFireflyの感想になります。
 Photoshopが使えるとすごそうですが、持ってないんですね~。

 なお、ブラウザ版はフリープランがあり、無料で毎月25クレジット使えます! 1回の生成で1クレジット使う感じです。興味のある方はぜひお試しあれ!
 ちなみに私は単体プランを契約しているので、毎月500クレジットもらえるようです。おかげで結構いろいろ試せました。

 また、『デザインの仕事がもっとはかどる Adobe Firefly活用テクニック50』(コネクリ 著)という本を買ってあったので、そちらも参考にしました。おかげで悩むことなくAIを使うことができました!
 ちなみにフォトショで使えるテクが多めの本だったので、いずれフォトショを導入したら、もっと活用したいですね!

イラレで生成してみる

 まずは、イラレでベクターイラストを生成してみることにしました。
 画像を生成するには、まずはキャンバスとなる四角や楕円などの図形を作成する必要があります。
 図形を作って選択すると、タスクバーに生成ベクターというボタンが出現!

四角いキャンバスからどんな絵が出てくるのか、ワクワク。

 最初、ボタンが表示されなかったのですが、使っているバージョンが去年のやつで、Fireflyが使えませんでした! うっかりうっかり。
 新しいバージョンで開き直したら、ちゃんと表示されて一安心。

 ちなみに、タスクバーは正式名称コンテキストタスクバーというようです。メニューバーのウィンドウから、表示のオンオフが切り替えられます。
 普段の作業では邪魔なので切ってましたが、今回大活躍!

プロンプトを入力して生成を押すだけの簡単操作!

 生成ベクターボタンを押すと、テキスト入力欄が出るので、作りたいイラストのキーワードを入れます。
 そして生成ボタンを押すと、AIが頑張ってくれまして、ちょっと待つとあら不思議! イラストが出てきます!

私の好きな深海鮫は出力されるのか?

 初めて入れたキーワードは、深海サメの『ラブカ』
 というのもワタクシ、深海生物、特にサメが好きなんですよ~。この頃は趣味全開で、深海生物のグッズづくりに勤しんでおります。
 せっかくなので、深海の生き物は出せるのかしら、と試してみたかったのです。

初めての生成でいきなり失敗⁈

 何が出るかな? と待ってますと、意外! かわいいウサギちゃんが現れました!
 本によりますと、Fireflyは日本語に対応していますが、英語に機械翻訳されて、その結果で生成されるとのこと。
 どうも翻訳した時に、深海サメがウサちゃんに変えられてしまったようです。

 気を取りなおして、別途ラブカを英語に翻訳し、『frilled shark (Chlamydoselachus anguineus)』というキーワードで生成してみました!

肉食のジンベエザメか?

 なんだかキバの目立つジンベエザメ的なサメが出力されました。
 生成すると、一度に3種類イラストが出てくるんですが、どれも全然ラブカじゃありませんでした。
 この目が怖そうな感じが若干、深海魚っぽいといえなくもない?

 ラブカじゃダメかなぁ、じゃあ深海のサメなら何でもいいや、ということで、『深海鮫』と入れて生成してみました。

深海どころか水上を飛んでいらっしゃる

 ホホジロザメですね。絵にかいたようなサメが出力されました。
 深海というキーワードはスルーされております。
 じゃあ、もっと範囲を広げて『深海魚』は?

顔が緑だから、なんとなくデメニギスみを感じる

 深海魚じゃあ、ないねえ。
 じゃあ、『深海』ならどうだろう。と思ったのですが、その前に。

オプションも触ってみよう

 今までキーワードを入れるだけで、設定はいじってませんでしたが、そろそろほかのところも触ってみよう!

 まずはコンテンツの種類を見てみます。
 今までは『被写体』を選んでいましたが、深海を生成するなら風景なので『シーン』を選んでみます。
 さらに、ディテールという項目があることに気づきました。せっかくなので、最高で出力しちゃおう!

綺麗! サメちゃんもいてステキ!

 美しい海の風景が出力されました!
 これはこれでいいけど、深海じゃあ、ないねえ

参考資料を見せてみる

 なんとか深海魚っぽいのが生成できないかなぁ。
 ほかのオプションも見てみましょう。

画像をつけられそうだ!

 どこかのSNSで、参考画像をつけてやると精度が上がったというのを見た気がする。
 ぽちぽちしていると、画像をつけられそうなところを発見!
 自分が趣味で描いた、入魂のラブカを見せつけてやるぜ。

ニコニコラブカのイラスト。本物は全然黄色じゃないよ!

 キャンバスの横に、参考にするイラストのデータを張り付け
 アセットを選択というボタンを押すと、カーソルがスポイトマークになったので、イラストをクリック
 すると上記スクショのように参考画像がセットできました!

 もう一度ラブカの生成チャレンジ!
 『frilled shark (Chlamydoselachus anguineus)』と入力して生成ボタン、ポチ!

ちゃんと寄せに来てて頑張ってる感じがある。えらい

 ラブカじゃあ、ないねえ。
 でも、だいぶ頑張っている感じがあります。
 明らかにホホジロザメでもジンベエザメでもないサメちゃんが現れました!
 色も忠実に再現してくれています。
 よくわからないパーツが生えているものの、参考資料を見せるのは効果大!

Fireflyはイカよりタコ派?

 じゃあ、ラブカよりは作りやすそうな、ダイオウイカはどうだろう?
 とりあえずシンプルに、『giant squid』とだけ指定して生成してみます。

タコ・ソ・ノモノ

 タコけしマシンがあったら絶対消せるくらいタコです。
 squidの意味をもう一度検索してみました。イカです。
 イカは生成できないのか? 『squid』だけ入れて生成してみよう。

マル・デ・タコ

 3種類の中で一番イカっぽかったのがこれですが、ほぼタコではないか。
 『被写体』ではなく、『シーン』で作成してみたらどうだろう。

イカだ!!

 なぜか飛んでますが、イカです!!  やりました!!
 プロンプトを足していったりすれば、もう少しリアリティのある、海中のイカとかも出せるかもしれません。

 さて、このあたりで、先ほど効果的だった参考資料付きでダイオウイカを生成してみましょう!

資料を提示したら見違えるように出来が良くなった!

 イカです!!  ピンク色で可愛いですね!
 触手を先に倒してから本体をたたくタイプのボスみたいなイカです!!
 人もAIも、絵を描くにはやっぱり資料を見るのが大切ですね!

 いままで生き物は『被写体』を選んで作成してましたが、まだ試してない、『アイコン』での生成もやってみましょう。

よいではないか。

 あんなにタコばかり描いてたのがウソのようです。クオリティが高いですね!!
 デティールを最高で作ってたので、次は試しに最低で作ってみましょう。

これはこれでよいではないか。

 いい感じにデフォルメされています。
 普段自分が描いているストイラもこれくらいのタッチなので、アイコンセットとか作ったら割といけるかも。

懲りずに別の深海鮫をお願いしてみる

 では続いて、『メガマウス』(深海鮫)にも挑戦してみよう。
 どんなサメちゃんを出してくれるかな?

ホホジロザメだなぁ

 サメだけど、メガマウスじゃあ、ないねえ。
 もしかして、サメはホホジロザメくらいしか描けないのかい?
 シュモクザメとかはどうかな。メジャーな鮫だし、形も特徴的だし、差が出るんじゃないかな?

『hammerhead shark』とお願いしてもホホジロザメ。

 シュモクザメじゃあ、ないねえ。
 さっきと構図も一緒だしなあ。だめかなあ。
 サメなら何でも好きなんで、サメちゃんがいっぱい見れていいんですけど、マニアックな奴はやっぱり難しいんですね~。そもそも本物になかなかお目にかかれないもんなぁ。

ブラウザ版も使ってみよう!

 ブラウザ版では写真のようなリアルな画像も出力できます。
 懲りずに『ラブカ』をお願いしてみます!!

『frilled shark』は出てこない……

 ラブカじゃあ、ないねえ。
 ちょっと面白い頭の形のサメちゃんもいますが、絵にかいたようなサメちゃんの画像ばかり。
 ダメもとで、『メガマウス』もお願いしてみよう。

『Megamouth Shark』とお願いしても(以下略

 メガマウスじゃあ、ないねえ。
 コンテンツの種類を自動にしていたら今度はイラストで出してくれましたが、ほんとに絵に描いたサメです。

 ではここで、伝家の宝刀、参考資料をFirefly殿に授けたいと思います。
 ちなみに、ラブカのイラストも見せてあげようとしたんですが、ガイドライン的にNGっていう表示が出てはじかれちゃいました。なんでよぉ。

参照画像を入れたらだいぶ寄せてくれた!

 すごい! ホホジロザメを無理やり変形しました、みたいなやつが多いけど、かなり資料に寄せてくれている!
 メガマウスじゃないけど、メガマウスではあるというか(口がでかいという意味で)!
 強度っていうオプションもあるから、一気に強めてもう一度生成してみましょう!

モンスターが出力されてしまいました!

 強度を上げたら参考の絵にかなり寄ったけど、怖い! 頑張っているのは伝わるけどなぁ。
 コンテンツの種類を『アート』から『写真』に変えてみたらどうなるかなぁ。

写真にするとホホジロザメになっちゃう

 ダメです、口のでかいホホジロザメです!
 サメっていうと君はホホジロザメしか描けないのかね?

ジンベエザメは描ける

 最初に出力した時ジンベエザメっぽいのが出てきたので、試しにイラレに戻って『ジンベエザメ』とお願いしたらそれは描けました。
 Fireflyの世界にサメはホホジロザメとジンベエザメしかいないのかな?

なんでもいいから深海出して

 ブラウザ版に戻って、『深海』をお願いしてみました。
 写真表現なら欲しいものを出してくれるかもしれない!

『deep sea』とお願いしてみたけど、深海というより海底

 深海じゃ、ないねえ。 
 でも、深海って真っ暗だから表現しようがないんじゃないのという意見もあるよね。深海って難しい。

一匹、盛り付けられてますよ!

 続いて『深海魚』をお願いしてみました。
 おかしげな子もいる中、右下の子は、髭と疑似餌みたいのついてるから、ちょっとチョウチンアンコウ意識してるんじゃない?
 チョウチンアンコウならもしかして出してくれる?

『football fish』(チョウチンアンコウ)をお願いしてみたけども

 チョウチンアンコウじゃ、ないねえ。
 だめです、シンプルなお魚しか出てきません。
 適当に他の生き物も試したものの、『flapjack octopus』(メンダコ)もただのタコしか出てこず。
 『barreleye』(デメニギス)はプロンプト短すぎと注意される始末。それでも何か出してくれましたが、何かの目がドアップになった画像が出ただけ!

 そもそも深海の写真もイラストもこの世の中に少ないのよ。
 だからこそ、無いなら私が深海生物のイラストを描いてやろう! と思って頑張ってるんですけどね!
 こうなったら趣味だけじゃなく、副業としてストイラにも深海イラストたくさん登録してやるからな~、待ってろよ~!(今はイベント準備が忙しいからしばらくできそうにないけど~!)

もう少し遊んでみる

 ブラウザ版Fireflyの作例的な画面を見ていると、ドット絵っぽいイラストもある! あたい、ドット絵大好き!
 お願いしたらできたりするのかしら。ドット絵のサメちゃんをお願いしてみた。

ドット絵にしてみようとする気持ちは感じる。

 左下のサメちゃんはちょっとピクセル調を意識した感じがある。
 ほかのみんなもなんだか角ばってる感じがするし、意欲が見える。
 でも、ドット絵じゃ、ないねえ。
 サメじゃなかったらいけるだろうか?

魚ならどうだろうと思ったけど、なんか違う

 サメを魚に変えてみたら、ちょっとピクセルみは増したけども、ドット絵とはいいがたい。
 ドット絵がほしかったら、やっぱり自分でぽちぽちドットを打つしかないですなあ。

(2024/07/30追加)
 後日Adobeから届いたFireflyについてのメールを何気なく見てたら、生成画像をどんなふうにするか選べる『スタイル』の中にドット絵がありました!
 ドット絵、出せるっぽいですぞ!

パターンを生成してみる

 そろそろストイラとして投稿できそうな何かを作らねば
 ベクター素材を作るべく、イラレに戻ってパターン生成も試してみよう!

 本には『被写体』や『シーン』みたく『パターン』も選べると書いてありますが、さっきのオプションの中には『パターン』がありませんでした。
 ちょっと探してみると、メニューバーのウィンドウの中に、パターン生成(Beta)というのを発見。それっぽい。

生成ベクターよりシンプルな感じ

 プロンプトのほか、色味や雰囲気の指示ができるようです。参考資料を見せることはできないようなので、ちょっと残念。
 ストイラ用には、コスモスや紅葉など、秋っぽい素材を作って投稿することにしました。
 それとは別に、サメのパターンも試してみるぞ!

可愛いサメちゃんがいっぱ~い!

 ちょっと顔がくちゃくちゃしたり、ほぼクジラやイルカになったり、頭に尾びれが生えてたり、破綻もそこそこありましたが、かわいいのが量産できました!!
 星のモチーフが好きなので『可愛い鮫の群れ、星』っていうプロンプトでも、いくつか生成してみました。
 効果で落書きを選ぶとかわいい系のパターンが出やすかったです。

 特に画像左上のサメちゃんは可愛くて味があるので、今回の見出し画像の背景に使いました。
 これが、『可愛い鮫』っていうテキスト打って待つだけで出てくるんだからすごい!
 頭に生えた尾びれをちょっと消すくらいの修正は自分でも何とかできました。

AIで再配色もしてみた

 見出し画像には、先ほどのサメちゃんパターンイラストを採用したので、それに合わせて吹き出しや文字の色も決めてみました。

 単体で見るといい感じに見えたんですが、いざ編集画面に張り付けてみると、なんかすごく、色が暗く見えるぞ……。

最初に作った見出し。ちょっとくすみすぎてる気がする。

 普段使ってるクリスタなら、ちゃちゃっと加工できるんですが、イラレはちょっと使い方よくワカリマセーン。
 というわけで、せっかくなので、生成再配色を試してみました。

今回もタスクバーから簡単操作!

 色を変更したいオブジェクトを選択すれば、タスクバーに再配色、という項目が現れます。
 再配色ボタンを押すとウィンドウが開くので、生成再配色を選んでみます。

サンプルもたくさんあるぞ~

 もはやおなじみのプロンプト入力画面が現れました。
 『くすんだ色を少し明るくして、パステルっぽい色味にしたい』という文章を、英語に翻訳して入れてみました。

明るくなった~!

 4つ候補が出てきたので、一番よさげなのを選んでみました。いい感じじゃないでしょうか!
 これを今回見出し画像に採用しています。
 やっぱり見出しなんで、ちょっと目立つ色味にしたいですもんね~。

 自分は配色センスが今一つなので、いつも色は本を見て選んでます。
 これを、AIがやってくれると助かっちゃうかも〜!

写真っぽいフレームも生成してみた

 ストイラ用の素材として、もう少し何か作ってみることにしました。
 ベクター以外に、写真っぽいリアルな素材の生成に挑戦してみよう!
 ひとまず、秋の素材を作ってみることにしました。ブラウザ版のFireflyにお願いしてみます!

こんな感じのものをいろいろ作ってました

 秋といえば紅葉なので、『植物でできたフレーム』というキーワードに単語を付け加える感じで、いろいろ作ってみました。
 リアル系の生成画像は、よく見ると結構破綻してるので、綺麗な画像を作るのはなかなか難しいです。
 違和感がないかな? しばらく見つめてみて変なところはないかな? と画像を厳選して、その中からいくつかをストック各社に申請してみました。
 審査が通るかは不安なところです。

 芸術の秋のイメージで絵筆を足すと破綻しやすかったり、音楽をイメージして楽器や音符を足すとそれも破綻しまくったり!
 葉っぱなど植物は上手なので、苦手分野と得意分野があるようですね!

 リスとか鹿とか動物系は、破綻はしてなさそうですが、とってつけたみたいな、構図の違和感がある仕上がりでした。
 桃とかブドウとか果物を足すプロンプトは、破綻が目立たなくて、お上手でした!

まとめ

•Fireflyは操作が簡単で、初めてでもサクサク生成できた!
深海生物は描けない‼︎
参照画像を設定するとグッとクオリティが上がる
•イラレからの生成だと、アイコンやパターン画像の作成にストック素材としての活路を見いだせそうな気配!
•特にパターン生成は可愛いのがたくさん量産できた!
•ブラウザ版は、プロンプトによるが、リアルで綺麗な写真素材がバンバン作成できる!
•意外なものを出してくれることもあるので、イラストのアイデア出しに良さそう!

 というわけで一日生成AIと向き合ってみた記録でした。
 やってみると思ったより楽しくて、予想以上に下手だったり上手かったり見てて面白いです。
 サメちゃんは描ける種類は少ないものの、かっこいいのも可愛いのも描けるし、えらいですね!
 まだ生成AI触ったことないよ〜という人も、試しに挑戦してみてはいかがでしょうか?


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