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20190204 除夕

20190204
除夕
除夜の鐘の除夜。
いわゆる大晦日。

ギャラリーも休みにして、街の様子が見たいなあと、阿里巴巴アリババ(レンタルオートバイ)でバイク借りよかな思たら正月価格で「1日600元」て言われたので、んなもん数日借りたらバイク買えるがな!と、なんぼなんでもなので諦めてバスで「關廟」に向かうことにする。
といっても特に目的も無く、ひとまず関廟に着いてから、気分で色々と回りたかったのになあ。
やっぱりバイク欲しいけどしゃあない。今日はバスの旅や。

關廟バスターミナルまで乗れば、どっかにまた繋がるやろと思って来たものの、路線図見ても「新化」はこないだ行ったし「烏山頭」はタイソなことになるしと、やけになまめかしいバスターミナルに立つ人形を尻目に市街地まで歩く。
ちなみに「關廟轉運站(バスターミナル)」は關廟名物であるパイナップルモチーフなのね。

玄関先で紙のお金を燃やしてる家が多い。
これが大晦日の雰囲気なんやなと街をぶらぶら。
やはり春節(旧正月)を迎える前に大掃除があるみたい。
西暦で変わる正月にはそんな風景は見られんかった。

關廟を代表するお廟「山西宮」まで来たものの、ここもこないだの祭りでもう嫌ちゅうほど見たしなーと、くるっと回ったら廟のわき腹にオープンしたての祝い花が飾ってる地下への階段を発見。
降りてみると中はものすご綺麗な記念館みたいになってて廟の装飾品やらの展示物があって木彫りの神さんなのか武将なのかがカッカッと荒削りでいて、フォルムが完璧でエラいカッコ良い。フィギュアほっしー!
でももうちょい入り口分かりやすいようにすればええのに。もったいない。
気付かん人めっちゃおるでこれ。

小雨模様だったので、結局オートバイ借りんで正解やったなと
もうどっか遠方に行くことをやめて「なんやったんや關廟」と思いつつ、まあ記念館に入れたからええかと、バスでウトウトしながら台南まで戻る。

駅近くの電脳街で仕事で必要なもん観ながら、怪しげな電子ガジェットも物色。ペンタブ・液タブはかなり充実しててWACOMはもちろん、日本でも売ってない中華ペンタブも多い。ちょい興味あるなあ。

なんか食おかなと思ったら、街のめしやが除夕で軒並み閉まってて、開いてるのはコンビニとファストフードくらい。
腹は減ってるけど、大晦日にコンビニもなんやなあと、デカいほうの新光三越地下フードコートで前々からちょい気になってたハンバーガー「樂檸漢堡」を食う。理由は「肉のハンバーガーに飢えてたから」。
そしてこれがめちゃくちゃ美味い。
野菜も多いし肉汁なパティがなかなかすごい。こないだ阪神の台湾フェスの帰りにハナコとキミヨさんと3人で「シェイクシャックバーガー(俺ら通称シャクレバーガー)」という「おしゃれもええ加減にして!」と叫びたくなるようなバーガー屋さんに入って、大して頼んでないにもかかわらず4000円超えて、桂三枝(文枝)のように椅子からころけそうになったんやけど、そのハンバーガーにちょい似てる気がした。そして美味いし安いし。
たしか「嘉義」から始まったバーガー屋さんやっちゅう話やったような。
これはかなりアリやね。また滞在中に来るかも。
ただし待ち時間がちょい長い。

除夕の夜はみんな家庭で豪華ご飯らしく「さんちーぐーぐー(山崎哥哥)、今回どっかの家に呼んでもらえんちゃう?」とみんなに言われてたんで、自分も図々しくそうなんかな?弱っちゃったなあ。と思ってたんやけど、日が近づくにつれても全くそんな声もかからず、気持ちはダンスパーティーに誘われないレディのようでもじもじしながら鏡の前でドレスを合わせ見たりしてる状態。
そんな哥哥、結局当日まで誰からーーもお誘い無かったので、見るに見かねたユキ姉が「兄ちゃんプロムのお誘い無かったんかいな」とウチで鍋してるからて言うてくれたので、「実家帰らない組」のペイペイちゃんと3人でゴージャス鍋を囲む。
なんやかんや絶対書けない事ばかり喋りつつ、ヤンヤン君がお年玉でくれたいわゆる年末ジャンボのようなスピード宝くじで燃える。
新光三越で買うてきた、りくろーおじさんにとてもよく似た違うおじさんのチーズケーキを食べる。これが期待を裏切ってくれてかなり美味い。

年も明け、帰りにチャリで一人お廟まわり。
新美街の細道から新年の打ち上げ花火が見える。
街は「初詣」状態。特にお廟だらけの台南は町中が初詣スポット。

お廟では先着で、赤い御札がもらえるらしく縁起が良いことのようで、それ狙いの行列が凄い。特に「天壇」の行列は他のお廟まで続いてどこの行列かわからんようになってた。みんな慣れたもんで折りたたみ椅子持参など、めし屋でもそうやけど、台湾の人は行列することにあまり抵抗が無さそうやけど、さすがにこれに参加はようせん。
市街地にある色々なお廟に回るが、ほとんがそんな状態であった。

安平まで戻ってきたけど、安平開臺天后宮(媽祖さまの廟)の行列も凄くて、安平古堡を超えて我がギャラリーまで届きそうな勢い。
佇這生活のすぐ近くに、小さいながら商売で有名なお廟「金龍殿」があるので「今年も台南とのご縁を、そしてイラスト家業のほうお願いします」としっかり祈願。
今年はえべっさんに行けんかったのでこちらでよろしくおねがいします。

コンビニでは会計の後、お客さんから「しんねんくゎえらー(新年快樂)」とレジの人に挨拶してたので、こちらの人にとって新年は日本よりもうちょい特別なもんなんやなと感じた。

ちなみにここ数年毎年描いているヤマサキタツヤ新年絵は
ゼロから描く時間が無かったので豚春聯をアレンジして、金紙又は御札的に。そして生活で関係してるものを盛り込んでみました。


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