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2018年の観能ふりかえり
今年も慌ただしくて、なかなか能を数多く観るという機会には恵まれませんでした。それでも、何とかかんとかやりくりして、観に行くことができました。ほんとは11月から12月にかけて観た大槻文藏『夕顔 山ノ端之出』(11月9日:銕仙会)、塩津哲生『夕顔 山之端之出』(11月25日:喜多流自主公演)、大槻文藏『芭蕉』(12月5日:国立能楽堂定例公演)は、どれもすばらしく、個別に書き置くべき舞台です。もし時間を
もっとみる孤独と人恋しさと:大槻文藏『姨捨』
※これまでTumblrに投稿してたのですが、なぜか投稿できなくなってしまったので、こちらに書くことにします。
※本文は敬称略です。ご了承のほど願い上げます。
亮之会(2017年9月24日:大槻能楽堂)
大槻文藏『姨捨』
シテ:大槻文藏、ワキ:福王茂十郎、ワキツレ:福王知登・喜多雅人、アイ:茂山千三郎、笛:野口亮、小鼓:大倉源次郎、大鼓:守家由訓、太鼓:三島元太郎、後見:大西智久ほか、
強靱な身体運用こそが、美を現出させる:梅若万三郎『半蔀』(2018年4月14日、篠山春日能)
篠山春日能に参じるのは2度目。今年は梅若万三郎『半蔀』、茂山あきら『寝音曲』、そして大槻文藏『鉄輪』。今回は天気がすぐれず、途中から雨風が強くなった。それゆえ、茂山あきら『寝音曲』と大槻文藏『鉄輪』については雨風を気にしながら観ることになったため、ここで書くのは控えておきたい。
さて、万三郎の『半蔀』、予想を上回る成果だった。
名ノリ笛でワキ(福王茂十郎)登場。取り立てて何事もないけれ