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夏の帰省と親。

今さらだが夏の帰省の話をさせていただきたい。

実家は北海道。大学は東京。バイトをせず東京での前期を過ごしたため、今年の夏は何の目的もなくだらだらと帰省した。一か月以上も帰省した。両親からすればほぼ寄生である。

今年の夏の帰省では、8日ほどしか人と会えていない。その日会ってくれる人達を1グループとすると、8グループとしか会っていないことになる。恐ろしいことに同じ人に何回も会っているので実際会ったのは4グループほどになる。1か月以上の帰省で。友達が少ないとかそういう話はいったん置いておく。しばらく置いておく。

友達を積極的に誘ったり、積極的に誘いに乗ったりできなかったのには二つ理由がある。一つは東京から来た身分であること。夏はまだ、いろいろな数が多かったし。印象が良くなかったりもするし、気が引けることもある。

もう一つは両親のことである。当たり前だが両親は働いている身であるし、そもそも働いていようがいまいが、そんなことはお構いなしに「もしふらふら遊びに行って自分が親に…」と考えるとあまり出かける気にもならない。

僕は気づいたら21歳になっていた。ついこの前まで家族でジャスコに出かけてポケモンの指人形を買ってもらったり、ビックカメラで遊戯王のパックを買ってもらおうと地団駄を踏んだりしていた気がするが、もう15年近く前の話らしい。ジャスコはイオンに変わり、遊戯王のルールも変わってしまった。

子どもの頃、両親は年を取るけど老いることはないものだと思い込んでいた。実はここだけの話、僕が年を取るのと同じだけ両親も年を取っている。近くで一緒に過ごすと気付きにくいが、4ヵ月だけでも離れてみると意外と気づくこともある。

寝る時間が少しづつ早くなっていたり、土日になるとすぐに昼寝したり、ご飯を食べる量が減っていたり。当たり前の事なんだけど、少し寂しかったりもする。

そんな姿を見ていると、もし何かの病気になったら…と心配することもあるし、なるべく自分が悪い影響を及ぼさないように…と心配してしまうこともある。

だが冷静になってみると、そこにいるのは学費も家賃も払うあてなしに東京に飛び出したアホ息子である。挙句の果てにバイトもせず1か月以上帰省している。帰省しては散歩すると言って地元の公園で鴨を眺めたり、ちょっと走ってくると言ってこれまた地元の公園で1時間近く走ったり。どう考えてもこんなアホ息子に心配される筋合いはないだろう。

そのアホ息子に聞いたんだけど、東京に戻って慌ててバイト始めたらしいよ。滑稽だね。でもお笑いライブとアイドルに散財してるって言ってたよ。救いようがないね。


あれ、ここに置いてある話は何だろう。もう少し置いておこう。

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