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杉の皮でカゴ作り! その2「下処理後半ーひご作り」

今回は、前回茹でて乾燥させた、下処理済みの杉皮の加工をします。
「杉の皮でカゴ作り!その1」からの続きです。

材料
下処理した杉皮
道具
カッター 
定規(50cm以上の長いものの方がやり易い)
スクレーパー(100均で手に入ります)

1、浸水してやわらかくする

乾燥させ保管しておいた杉の皮は、水に2〜3日つけてやわらかくします。

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2、カット

やわらかくなったら、縦方向に、好みの幅でカットしていきます。幅を細くすれば繊細に、太くすればダイナミックな雰囲気の仕上がりかごになります。

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カットしました。これでひごが一つできました!

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同じようにどんどんカットしていきます。

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カットし終わったら、乾燥しないように、また水につけておきます。

3、ひごを好みの厚さに削る

ひごにした杉の皮は好みの厚さに削っていきます。どのくらい削るかは、カゴの用途によりますが、あまり削らず厚くすれば、固く丈夫なかごになり、たくさん削って薄くすれば、柔らかく軽いかごになります。例えばお弁当箱を例に取ると、おにぎりを入れるなら厚め、サンドイッチなら薄めという感じでしょうか。

そして、ひごの削り加減はちょっと難しいです。どのくらい削れば、どのくらいの固さになるかは、今のところ経験で判断しています。目安としては削って赤い色が残るところまでという感じです。削りすぎると黄色くなります。

表側を削っているところ↓

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裏もザッと、きれいにするという感じで、削ってください。

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削り終えました。

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好みのところまで薄くしたら、最後にベランダのポール等(ギコギコしても差し障りのないポール)でしごき、ひごを柔らかくさせます。

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これでひごの完成です。すぐ編まない場合は、ひごを中表にしてくるくると巻き、高温多湿を避け、風通しの良いところで保管してください。次回はこのひごを使って、かごを編んでいきます!

使用した道具について

最後に、この記事で使われた優れものの道具を2つご紹介します。

毛引き
皆さん、毛引きって聞いたことありますか。私は、ワークショップで教えてもらって初めて知りました。本来は、木材の縁に沿って表面に平行な線を引きたい時に使う大工道具だそうですが、私は線をつけるところがカッターになっている毛引きで、ひごをカットしています。簡単で綺麗に平行なひごができます。
スクレーパー
100均のスクレーパーでも十分できるのですが、少しお金を出せば、さら優秀なスクレーパーが買えます。上の削っている写真にも写っていますが、私はいつもこれを使っています。100均より高いと言ってもこれだけの性能でこの値段なら安いと思います。八王子のムラウチホビーで買いました。

アマゾンでは、691円(なぜかここに貼り付けると406円になってしまいます)で、お店より値段は安いですが、送料が入ると計1101円になってしまうので、お近くならお店の方がお得かと思います。

〜その3へ続く〜


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