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お塩まなぶ


塩を摂取するにあたって


減塩信仰。
WHOが一日の食塩摂取量を5.5gに定めたことから、世界中の塩愛好者から猛反発を受けました。

「陰謀だ!」
「病気を増やす気だろう!」
「やはり悪魔信仰だ!」


いいえ、違うんですよ。
世界保健機構は塩分に含まれる塩素が血管を傷つけプラークの増加を促し、高血圧の原因になるとして摂取を控えるよう呼びかけているだけなんですよ。
高血圧になると心筋梗塞、脳梗塞、がんなどのリスクが上がるとし、健康で文化的な生活を脅かすとして、多く摂り過ぎないように、と言っているだけなんです。
摂るなとは一言も言ってないです。

そうすると、水道水の塩素は?となりますけど、水道水に塩素を入れると胃液を活性化させて消化力を促すと同時に、生水による感染症を防ぎます。
しかし水道水に含まれる塩素だけで一日の塩素摂取許容量を越えてしまうので、その分の塩は控えよう、と言っているのですね。


これらは一般論です。
実際のところはどうなんですか?

塩の摂取量なんて、考えることじゃないと思いますよ。

食べたい人は食べて、無理な人は少なめに。
それだけっす。

というか、人体は塩分摂取における適正量を身体で知っています。

しょっぱい物が食べたくなる時は自然と塩気のあるものを食べます。
しかし、限度がありますよね。
「もういいや」
となる限界点が来ます。
それが正解。

腎臓が酷く弱っている人は塩分摂取量を控える必要がありますけど、そもそも本当に腎疾患を持っている人は味覚が変動します。
しょっぱいものが食べられなくなります。
自然にね。

今までマヨネーズをかけて食べてたけど、急に駄目になったぞ。
醤油をかけなくなった。
インスタント味噌汁のお湯の量を増やしたよ。

そんな感じで、自然と調整していくものです。


わざわざ塩の摂取量なんて測る必要はないです。


世界保健機構の情報は、栄養士向けですね。
病院食の視点から必要になるもの。
なぜなら病院で食べる食事は、それも治療の一環となるからですね。

大勢に食事を提供する際に、目安はどうしても必要になります。
あくまでも目安です。
そして特別食、腎臓疾患患者用とか食事形態が特殊だとか、それらを除く常食の場合、食塩含有量は5gを越えることもあります。
一応基準値を狙いますけど、どう頑張っても変動は免れません。


そして、単純に Nacl 純粋な塩化ナトリウムだけを摂取する、という視点からの一日の摂取推奨量は、5,5gです。
男女共に。

しかし、塩だけ食べて生きていくのは無理ですからね。

ここに他の栄養素や食物繊維などの摂取、そして一日の水分摂取量まで視野に入れていくと、一日の塩分摂取推奨量は9,8gです。
男性の場合は11gは摂取する必要があります。


これはつまり、人間は一日最低でも5gは必ず塩を摂取しなければならないことを意味します。

多少は変動しますよ。

断食などをすると、塩を一粒も口にしない日などありますね。

それを続けると身体が塩不足を起こします。


一体どんな不調が起きるのでしょう。

まず、血漿電解質の変動。
これが起きるとむくみやすくなります。

そして体内細菌叢が大量に死滅します。
身体の中の常在菌が、1/7 死にます。

このくらいです。


浮腫が起こると少し厄介です。
体重が増加します。
肥っていないのに、浮腫が過ぎて太ってみえます。

細菌叢の死滅は、ある意味でチャンスです。
普段から大量に乳酸菌を摂取していると、菌の死骸を乳酸菌その他が食べて善玉菌が増えます。
腸内フローラに近づきます。
しかし善玉菌が優勢でないと、徐々に三途の川が近づいてきますね。



程々が一番です。
いい塩梅って言うでしょ。

ちな、梅のお塩を食べると塩素が皮膚から抜けていきますので、血管が蘇り高血圧のリスクが減ります。
やっぱり、梅は身体にE.
いえ、SSS判定ですけど。

酵母による栄養変動も視野に入れないと、真の意味で栄養バランスが取れていると言えませんわね。




どう効くの?



塩は、食べやすいと思うもの、美味しいものならなんでもいいです。

食卓塩などは、空気中の湿気を吸収して塊にならないようにアルミが含有されていますが、塩の制菌作用が強いのでアルミの害は無視して良いレベルです。
そもアルミを摂ったところで、何の害もありません。


でも、味はありますよね。

食卓塩はしょっぱいぞ。
ダイレクトに塩化ナトリウムだもんね。


昔ながらの塩田の天然塩が良い、というのが、健康マニア及び陰謀論者の意識です。

ミネラルを多く含む塩は、やっぱり身体には優しいです。
特に、マグネシウム。
と見せかけてカリウム。


塩は、どう身体に効くのか?というお話から。

浸透圧により、体水分を絞り出します。
そして、菌の発生を抑えます。
しかして殺菌剤としての効果を持つ訳ではありません。

水分を排除する。

これだけですね。

細胞膜に水分が多く含まれていると、その微量な水分の中に菌が湧きます。
主にカビですね。
このカビ類が、神経を攻撃して汎ゆる自覚症状を引き起こします。

痒みだとか湿疹だとか水疱だとか。

カビが一般に不快感を発生させる病気のもとです。

麹菌などもカビ類ですが、細胞膜には定着しません。
麹などを作ると、米や麦に根を張るのが分かりますね。
つまり植物にのみ寄生するカビなのです。
人体には根付かない。
表面だけ、フワッと触れるだけです。

コウジカビは、古い食物繊維を食い荒らして枯草菌を生み出すこともあります。
食物繊維は消化が難しいですからね。
しかし繊維類を摂らないと、排便が滞ります。

バランスが大事。


人体に根付くのは、主に黒カビです。
お風呂のパッキンなどに湧く、カビキラーでもなかなか落ちない奴ら。

きゃつらを完全に駆逐するには、木酢液が有効です。
竹酢液でも良いですが、黒カビには木酢液の方が効きます。
農業用のもので充分です。
飲まないですから。
そもそも殺菌力が強いので、液そのものが清潔ですし。

木酢液を湯を張った湯船(180リットル入れたと想定して)にペットボトルのキャップ3杯入れて入浴し、残り湯を風呂場のあちこちに撒き散らします。
風呂釜から木酢希釈液を、ド派手にバッシャンバッシャン、撒いて撒いて撒きまくり。

そうすることで、3日で黒カビを根元から根絶することが可能です。
しかし死骸はそのまま残りますので、漂白剤で白く脱色すると見た目がよくなります。

そして、木酢液入浴は水虫に効きます。
脂漏性湿疹にもじわじわ効いてきますよ。
人体のカビには竹酢液の方が有効ですが、木酢液も充分に効果を発揮します。


しかして木酢液を人体に入れると疾病の類は落ち着くには落ち着くんですが、飲むものではないですよね。
燻製臭いし。
自分はベーコンになっちゃうんじゃないか?と考えてしまいます。
その前に、あまりに不味いので吐き出しますね。

ちょっとでも身体に良いものだという認識を持つと、飲みだす人が出てくるんですよね。
良くないです。
気化したものを吸う方が効果が高いですし、子どもじゃないんだから何でもかんでも口に入れるんじゃないんですよ。


体内の黒カビにはリンゴ酢が有効です。

リンゴ黒酢など、良いのがありますね。
しかし健康に良いとは分かっていても、ハードルが高いです。

リンゴ酢だけで寿司飯を作って、それを常食すると摂取しやすいです。
量には気をつけてください。
あまり欲張って入れると、食べづらいです。

お茶碗大盛り一杯に対し、小さじ1くらいの割合で充分効きますよ。


すしのこでしかご飯が食べられないという患者さんが過去にいらっしゃったのですが、自然に身体が酢を求めていた、という現れですね。

しかし、すしのこって甘すぎじゃないですか。


我が家では、すしのこを買ったことはありません。
贅沢品だと思っています。

スティックシュガーとミツカンの穀物酢で寿司飯を作っていました。

スティックシュガーを使うのは、貰ってもてあました際の消費目的と計量の手間を省くなどの理由から。
うちは、コーヒーはいつもブラックか砂糖なしのカフェオレなのです。

頂き物の砂糖はいつも料理行き。


それはともかく。

塩ですよ。

塩と酢は、実は相性が凄く良いです。
界面活性効果が発生します。

そして、塩の制菌効果を底上げするのが酢です。
あまりにも強力すぎて、酢を追加すると減塩につながるくらいです。

塩味が強くなり、体内でそれほど塩を欲しなくなるのです。


いいんですか?
と思う人が出てくるでしょう。

勿論、大丈夫です。
むしろ、そうしたほうが身体にずっと優しい。


一時期、健康クラスタでは塩を大量摂取した方が身体に良い、という意識が強まりましたが、そこで私が空気を読まず
「お酢を使うと減塩になる」
と言ったら空気が凍りました。

すまんねえ。


塩は、水と反応すると微量の硫化水素を発生させる性質があります。
塩を多めに摂取すると、翌日の便にかすかに硫化水素臭が混じります。
つまり、膵臓及び肝臓、大腸の細胞の表面を薄っすらと削ってくるのですね。
ピーリングと思えば悪いとは言い切れないですけど、そんな頻繁にすることではないですね。

塩は必要だけど、程々に。
お酢が、塩の硫化水素の害を軽減します。
界面活性効果及び、殺菌力です。

好中球の働きを補助します。
善玉に偏ります。


塩分の浸透圧により体水分の絞り出しを行うと、カビ菌が表面に炙り出されるように出てくるのですが、それを硫化水素が殺菌します。
しかし、硫化水素は無差別攻撃を得意としますので、細胞を傷つけることも少なくありません。
それにより、肝臓が線維化を起こしやすくなります。

肝臓が線維化を起こすと癌が発生するようになるのですが、そもそも肝臓は再生が難しい臓器です。
線維化したら、まず治らないと思ってください。


更に、マグネシウムは肝臓の繊維化を促進します。
マグネシウムを摂ると、カフェインよりも体細胞を活発化させて一時的に人体が元気になるように見えるのですが、その分疲労を蓄積させます。

マグネシウムオイルという痛み止めがありますが、多用は厳禁です。
揉み返しの内臓バージョンの痛みが後から津波のように押し寄せてきます。
かつてない程の激痛が発生するかもしれません。

しかし、元気を出すのにマグネシウムは欠かせません。
そして、マグネシウムは水素を発生させる唯一の元素です。
水素が無ければ、人体に未来はない。

やっぱり程々が一番です。

もずくをカップに一日2つ程。
それを食べるくらいがちょうどいいです。

破壊と創造のバランスが程よく保たれます。

過剰摂取、駄目絶対。


とは言え、私は塩化マグネシウムフレークで食器洗いをするのが好きです。
桶にお湯を張って、塩化Mgフレークを大さじ1。
その中で食器を洗うとピカピカになる上に殺菌作用も。
更に、爪からの経皮吸収で手の甲のシワが薄くなります。
環境にも優しい、とかなんとか。



塩がどう効くのか、他の元素との兼ね合いは。
そういうところから見ていかないと、思わぬ疾病を招くこともあります。

うまく付き合う必要がありますね。




重曹は



重曹は人気ですが、この正体は重い塩です。

食塩、多くの場合岩塩ですが、これが火山の噴火などにより地中深く埋められ、圧縮された物質です。


飲むのが人気みたいですが、何もわざわざ飲まなくてもいいんじゃね?と思います。

放射性同位体に強く晒された時は、重曹水を飲むとよいと言われていましたね。

放射性同位体は主にカビを呼ぶので、カビを絞り出し、排出させるという目的で提唱されたのでしょう。

多少は効きますが、普通の塩水で充分ですよ。

それだったら、沢庵でも食べたほうがよっぽど効きます。


沢庵は良いですよ。
糠、大根、塩、VD。
これらが協力して、がん細胞に塩分をダイレクトにぶつけてきます。

そうすると、悪性新生物は水分が絞り出され、徐々に弱っていきます。

治療の一歩手前までいけるかも、というね。
一日3切れくらいを食べ続けるのが有効です。

あ、カビですか?
大根がカビの排出を促します。



私は妊娠中に、沢庵を沢山食べました。
こんなに沢庵好きだったっけ?
いっぱい食べたい!
ということで、しょっちゅう食べていました。

そのおかげで、娘ちゃんの死産が免れたみたいです。


癌に効いたというか、糠、大根、塩、ビタミンDは、生命を繋ぐのに有効な成分です。


妊娠中は不思議なことばかりだったな。
着床の直前、ハロゲンヒーターの前に座ったまま動けなかったです。

ハロゲンヒーターは、疑似太陽光と同じ。
着床の前にこの光を浴び続けると、深く着床して悪阻が軽くなります。
着床が浅いと、悪阻が重くなるのですね。

日光浴不足を感じる人は、ハロゲンヒーターに一日10分も当たれば、VD不足は一週間ほどで解消されます。


しいたけ栽培の際、ハロゲンヒーターを椎茸の原木に当てると栄養価がグーンと上がりますよ。

しかし電気代がかかるので、一日20分くらいですかね。

ビタミンDたっぷりの、美味しい椎茸が出来ます。



話が脱線しましたが、重曹は掃除に使うのがBetterです。

野菜の農薬落としに使える、という話もありますけど、それだったら50℃洗をした方が効果は上がります。

給湯器の設定温度を50℃にして、何でもかんでも洗う、という50℃洗い。


そんなに農薬は気にするものではないです。
多少はね。
味に響きますから。

というのも、日本は凄く農薬に厳しくなって、あまり使いすぎると今度は農協が買い取ってくれなくなるのです。
基準値絶対、そして農薬を使ったほうが楽ですし、綺麗に栽培出来ますね。

70年前の農薬の感覚を持ち出されてもね。
72回も散布しませんて。


あ、でも有機栽培…これも結構基準が甘いんですけど。
農薬が少ないほうが、代謝は良くなりますよ。

慣行野菜のほうれん草3束と無農薬ほうれん草3束の消化率を比較した場合、鉄の吸収率一つ取っても41〜72%も差が出ます。
無農薬のほうが、鉄の吸収率が良いです。
それでも、ほうれん草だけで鉄不足は改善しないですけどね。

近年の野菜の栄養価が下がっている、というのは農薬による吸収量の阻害が主に言われているようです。
何の農薬かというと、それは一概になんとも言えず。
組み合わせで結構変動します。

しかしながら慣行農業を止めることは実質不可能であるため、この辺は見なかったということで。

しょうがないでしょ。
慣行農業がなければ、多くの民衆が飢えてしまうよ。



それはいいとして、重曹水を飲むなら沢庵とか漬物を少し食べるほうが効きますよ、とだけね。



塩についてはこのくらいかな。
他にもあるんですけど、あまり書くのもね。


塩信仰、かなり行き過ぎてますけど、ここまで理解に至っているのかは謎です。

気分だけで塩塩言ってるんじゃないの?と思うことも多々。

塩について特に何も思っていない人はそれだけで萎萎しおしおになりますし、塩について多少は知っている人も同じ話題ばかりループして萎萎なえなえですよ。


またその話題?と言われるようだと、支持者は減りますよ。
アプローチも程々にね。

いい塩梅を目指して。
塩マスターへの道は遠いですよ。



それでは、さようなら。

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