(26) 河村選手のポストへのパスミス(ゆっくりしたモーションや、タメを作る技術不足か?) : ドンチッチとストックトンのパス技術

河村選手はスピードがある分、
そのスピードのままパスを出してしまうことが多い気がします。

もちろんそれでうまく行くケースもありますが、
OFがパッと早い動き(パスモーション)をすると
DFも意外とそれに素早く反応できてしまう
(パスカットできてしまう)ことも多いので、

それが、河村選手のパスミス
(特にポストへ入れるパスのミス)
につながっているかもしれません。

(勢いのままパスを出してミスるとは↓
 DFの状況を把握し切らないままパスを出してカットされてる印象)
(パスを出す前の一呼吸(DFを一瞬確認する時間)がちょっと欲しい感じ。)
(DFが目線を切ったタイミングでパスを出せればそれが一番良いし、
 DFが目線を切らないときは、顔面の近くや脇の下などわかっていても
 反応しにくいところ
を狙うのが望ましい。
 顔面近くを通すパスは、DFに恐怖心を与えることができるので、
 チャンスがあれば積極的に使いたい。パスフェイクで相手が目を瞑れば
 DFを無効化できる。)



素早いパスモーションが
成功したケース(ドライブキックアウト)

左ドライブして、右コーナーに、素早くジャンピングパス。
DFがスピードに追いつけない場合はうまく行く。
https://tver.jp/episodes/epzpeslppx

失敗したケース(ドライブでゴール下スルー)

右コーナーの比江島選手に
キックアウトしなかった(できなかった?)河村選手
ミドルへ上がって、
(フリーの馬場選手や比江島選手にはパスをせず、)
ホーキンソン選手に、
振り向きざまのジャンピングパスで、ターンオーバー。
(背の高い相手に上を通そうとするパスは危険。)


この場面でポストにパスを入れたいなら、
ステップバックミドルのシュートモーションなどでスペースをもう少し作って(一呼吸ためて)、
DFがシュートチェックにきたら、ホーキンソン選手へバウンドパス or 脇下を通す低空フックパス、
というプレーなどがよさそう。

ゴール下のミスマッチに素早くパスを入れたい気持ちもわかるが、焦ってパスしてるようにも見える
(選択肢が1つだけに凝り固まってしまったように見える)。

外がフリーになっているのだから、キックアウトでスリー打たせていい場面だった。
(仮に落ちてもリバウンドポジションで優位に立てているわけだし、
せっかくOF優位な状況を作れたのにターンオーバーは勿体なさすぎる)



https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/ を参照↓

カーボベルデ戦でのターンオーバー

https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/参照

ベネズエラ戦でのターンオーバー

オーストラリア戦でのターンオーバー

フィンランド戦でのターンオーバー:無し

ドイツ戦でのターンオーバー





パス技術を上げていくと
自分で打つという気持ちが減ってしまうリスクもある。

(そこらへんの塩梅はドンチッチのOFがいいお手本になりそうかも。
 スピード系の河村選手だからこそ、ドンチッチみたいなゆっくり系の
 プレーから学べることは多いはず。
 ゆっくりなプレーもできれば、スピードがもっと生きる。)



トップからポストへのバウンドパス(ドンチッチ)
            (パスでもドリブルと同じようなタメをつくっている

ピックアンドダイブ
タメをつくれば、強いパスが出せるし、
その間にDFの状況を確認し、パスキャンセルもできる。


ピックアンドロール
急がないドンチッチ
ここでちょっと、タメをつくって
バックビハインドパス

ハンドオフ、ピックアンドロール
急がないドンチッチ
レッグスルーパス
ゆっくり目のプレーなので、レシーバーのキャッチミスも減る。
(ちょっとパスがずれても大丈夫。)


シュルーダーもタメを作って、
ローポストへバウンドパス


空中でも、しっかりタメをつくって、キックアウト







パスを出す良いタイミングは
DFが目線を切った時。

左ウイングでドリブルするストックトン。
マークマンが逆サイドをチラッと見た瞬間に、
パスを飛ばす。

(ストックトンが左サイドで構えることが多いのは、
利き手の右手で、パスやドライブを中央方向にしていきたいから。

サイドから中央へのアタックをベーシックにすれば、
ハンドラーがドライブ時に、サイドへ追い詰められることもないわけなので、
スネークドリブルをする必要もなくなる。)





ゆっくりなドリブルから
鋭いパスを(DFの頭の周囲に)ぶん投げるストックトン





追加:シュルーダーがスペシャルだと言った、Arturs Zagars選手

DFの顔面横を通すパス







ローポストへのパス
(ピボット&パスフェイク のコンビネーションでDFをずらし、
 DFの脇の下の位置からフックパス)

低空フックパスをくり出すストックトン。
DFがデカいので、上を通すジャンピングパスは無理そう。
右にドリブルし、パスフェイクのモーションを一つ入れる
オーバーヘッドパスのフェイクを入れる
左へステップを踏みながら、バウンドパスのフェイクを入れ、
素早くフロントターンし、
相手の脇の下の位置から、低空フックパス
ゴール下へ通る。









――河村選手が選ぶNBA最強のベスト5はどんなメンバーですか?

河村:えぇー! それは難しい(笑)。まずはポイントガードかぁ。だって今はレブロン(ジェームズ)がポイントガードやってる時代じゃないですか。おかしいですよ!(笑)。あの体格でポイントガードやってるのかって思うと。それでもやっぱりガードはジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)か、ジェイソン・キッド(元ニュージャージー・ネッツほか)ですかね。このあと選ぶ選手は点が取れる選手たちになると思うので、チームをまとめるって考えたら上手くアシストできる人。マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)でもいいなぁ。

――なかなか難しいですよね。

河村:ポイントガードは1人ですよね? じゃあストックトンで。

https://nba.rakuten.co.jp/news/3694










パスの後の動きや
ドリブル中の細かいパスフェイクモーションにも注目。
(判断を細かくしてる印象。ピタッと止まってピュッとパスを出すところ等、
 勢いや流れに任せてのプレーが少なく、一つ一つのプレーに余裕がある感じ。)



動画3:18 ↓

ゆっくりドリブル中
パスのタイミングと、そのモーションが分かりにくい(上体が全くブレない)ので、
DFがパスだと気付けない。

動画3:09↓

ピックアンドロール
DFが前に出てきたので
後ろに引いて、
一瞬ためて判断する時間を作り(+視線でフェイクを入れて)、
ワンハンドの弾丸パスを飛ばすストックトン



































追記:オーストラリア戦 1ピリ 7 : 50   

ジョシュ・グリーンをスピードで振り切れなかったけれども、
グリーンの意識を全て河村選手に振り向けさせることはできているので、
ここで味方がさささっとスクリーンをかけに行ったら
グリーンを簡単に仕留められたと思う。
(相手が自分のことしか見てきてない時は、スクリーンをうまく使いたい。)





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