"スキ”を軸に生きる
息子(4歳)を見ていると、毎日が「スキ」で溢れているなぁと思います。
最近は昆虫採集にはまっていて、ダンゴムシやらミミズやらを集めてきてくれるのですが(涙)、その目は本当にキラキラと輝いている。
自分自身はどれだけやりたいことをできているだろうか。やりたいことに蓋をしまっているのではないか。
今回はそのことについて綴ってみたいと思います。
自分の"スキ”なことを真剣に思い出してみた
「好きこそものの上手なれ」ということわざ。昔の人って本当に核心をついていますよね。
私の好きなことはなんだろう?
好きな食べ物とか、好きな俳優とか、そんなことはチョロチョロっと頭に浮かんでくるのですが、本当にやりたいことは?本当に好きなことは?と問われると、全然言葉にならない。というか、しっかりそのことに向き合って考えてきていない。
今、半年間通っているプロコーチ養成スクールのワークで、「Want to」と「Have to」の違いについて学ぶシーンがあり、
この''Want toの特定ワーク''に私はだいぶ苦戦してしまいました。
毎日それなりに充実していると思っていたのに、本当に好きなことが思いつかない病の私。なぜ?なんか悔しい。
ていうか「絶対に見つけたい!」
私の「Want to〜」って何?
ワークの詳しいやり方はここでは割愛しますが、簡単に説明するといきなりWantから探し始めるのではなく、生まれてから今までの自分史上で、親や先生や上司など自分より権威のある人から禁止されたことから考えていくやり方で進めていきます。
人から禁止されても尚やりたかったこと。その時はできなかったけど、やっぱり今となったらやりたい!と思えることを徹底的に洗い出していくのです。
Want のジャンルはさまざまです。仕事、趣味、家族、友人、健康や美容、社会貢献、学びたいテーマ、お金のこと。
はじめに「趣味」から考えてみました。今まで、趣味を聞かれる場面があると大抵「スポーツ」と答えてきた私。
幼少期から何かしらのスポーツに常に触れてきていたし、身体を動かすことが好きで、他のことに比べてもわりと得意。
そこになんの疑いもなかったです。
改めて考えてみると、嫌いではないし、好きの部類にはたしかに入ってくるのですが、社会人になってスポーツをする機会はめっきり減っていて、今までずっと「私にはスポーツをする時間がないのだ」という解釈をしていたのですが、、、。
「本当のWant to」とは「人から禁止されても何が何でもやりたいこと」だと教えてもらった時、週末の時間をやりくりしてとか、子どもを誰かに預けての調整をしても尚めちゃくちゃやりたいことでもないな、と、この歳になり気づいてしまいました。(その瞬間やや茫然・・・)
これはけっこう衝撃的なことで、私にとって無視できない大きな気づきになりました。
と同時に、身体を動かしたりスポーツが嫌いではないのに本当のWantではない私がなぜやり続けていたのか?という問いもたち、そこで出てきた答えは、私はその競技そのものが好きだったのではなく新たなスポーツを自分なりに攻略していくこと、できないことができるようになること、レベルアップする、試合に勝てる、表彰台に立てる・・・といった、いわば「ゲーム的なプロセスとそこで得られる成果(+人間関係)が好き」だったのか・・・!!でした。
''スキ''の抽象度が一段階上げられた瞬間でした。
自分の”スキ”に正直に
実は、このことにハッキリと気づくまでに約1か月ぐらいかかっています(笑)
「気づけてなかった私の30年~~~(泣)」と、やや自虐的にも思ってしまったのですが、好きなことをバーン!と思い切り遠慮なく出せる人と、気づいていない人がいて、大抵の人は後者タイプで、そもそも向き合う機会がなかったり何かに抑圧されてでてきていないことが多いと思います。
私は仕事柄、普段は多くの社会人の適職や転職に関するカウンセリングやコンサルティングをしているので、それはリアルに実感することでもあります。
先ほどのケースは「趣味」の領域でしたが、「仕事」の領域でいうと「どうしてもやりたいのに今の職場ではそれができなくて苦しんでいる(だから転職したい)」、という方もいれば、特に辛さのようなものは感じておらず、単に好きなことや得意なことに強い意識が向いていなかったり、そういったテーマをもって仕事をしていない方のほうが圧倒的に多いですし、
普段は気づけないようなことが、異動だったり人間関係だったり、現状を揺るがすような何かしらの不のタイミングで一気に表出する(でも、本当にやりたいことはイマイチわからなかったりする)ということが多々。
会社や組織の中の一員として仕事をしていたら、好きなことばかりできるものでもないし、事業や組織の目指す方向の中で自分がやらねばならないことが多く、好きだけに集中できぬまま日々は過ぎていくと思います。そして、それが間違っているわけでもありません。
0→1が好きだったり得意な人ばかりでなく、やっている領域を組織のメンバーと一緒に拡大させることが好きだったり、業務の穴を見つけて細かく改善することが得意だったり、いろいろな”スキ”が存在すると思います。
これを読んでいる方にアントレプレナーシップがあり、自分のWill全開で起業し、社会に貢献していこう!としている方であれば、その挑戦と決意を心から応援したいですし、
起業などのテーマではなくても、
・自分の本音ともっと向き合いたい
・自分の人生を特別なものにしたい
ていうか、「自分の人生、まだまだこんなもんじゃない!!」
そんな風に思っている方がいたら、この機会に「自分のスキなこと」「自分の本当のWant to~って?」と考えてみるのもいいかもしれません^^
結局、私の”スキ”(Want to~)は何だったのか?
深めていった結果、なんとなんと「音楽」にいきつきました!
幼少期に音楽もやっていましたが、12歳頃で部活に切り替わり、そこからぴたりとやっていない音楽。
今、Youtubeチャンネルで見つけたコーチにパーソナルで歌を習っています。少し前からその先生のチャンネルのファンだったので、直接連絡して、思い切ってレッスンの申し込み!(けっこう勇気がいりました)
''歌を個人で習いに行く''というのは人生初めての経験でしたが、やってみると「やっぱりめちゃくちゃ楽しい!」「次のレッスンも早く受けたい!」と思って、それがあるだけで自分の生活に彩りがでてウキウキな毎日がつづいています。
これをきっかけに、趣味の領域でやりたいことがどんどん出てきて、歌以外にも複数の目標を設定しているところです。
何歳からでも遅くはない
「人生いつからでも自分の”スキ”なことにチャレンジできる」
そう思っています。
「そんなことできるのだろうか?」と、自分の心にブレーキをかけてしまうこともあるかもしれませんし、スキ!だと気づいたからといって、それをすぐさま行動に起こすことに躊躇いもあるかもしれません。そもそも、”スキ”に向き合う余裕がないかもしれません。
自分の”スキ”に正直に生きていく。
誰もがそう思えることが当たり前になる社会や世の中になればいいなと本気で思います。
子どもの頃そうだったように、いくつになっても自分の欲求には素直になっていい。
そうすれば、私たちの目の前に見える世界や景色はみるみるうちに変わっていくと思うのです。
続きはまた次回。
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