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ムカデが出た(2024.07.12)

長野の高原で喫茶店を経営してらっしゃるnakazumiさんがとても面白い記事を書いてらっしゃった。

虫同士の戦いというのは私が小学生くらいの時に色々やっていた気がするが、大概あまり勝負にならず面白くない。しかしこの記事には虫同士の非常に興味深い戦いの記録があって、熱い。中でもアリジゴク VS アリジゴクの戦いが熱い。私もチャンスがあったらやってみたいと思う。しかしなかなかアリジゴクに遭遇する機会がないので、今後そのへんの神社に行ったら建物の下の柔らかい砂のとこを探してみたい。


そして本題だが、先日我が家の流しにムカデが出た。まぁまぁでかいやつだった。おそらく排水管を遡ってきたのだろう。まだ妻と私しか起きていない早朝でしかも流しの中だから良かった。

妻がムカデと戦って弱らせ、私がコンビニの袋に包んで外のゴミ箱に捨てた。本当は熱湯をかけるとキュ~っとなって縮んで死んでしまうので良いのだが、妻はその熱湯を持ってくる手間を惜しんで、普通に固いものでガンガンやって戦っていた。私は熱湯をかけたかったのだが、出来ずに残念だった。

そしてその事を起きてきた長男に話したところ、長男は涙ぐんで私を糾弾した。ムカデが可哀そうだと言うのだ。

妻はムカデの件を話した私に「なんでわざわざ話すかな?こうなるの分かってるやろ」と言ったが、私はあえて話してみた。以前にもカメムシで似たような事があったのだが、少しはマシになったのではないかと期待していたから。

しかし何も進歩していなかった。ムカデなんてザ・害虫なのに、それを殺して泣くなんて!蚊や、家の中に入ったアリなんかをばしばし殺すし、先日は外国産のクワガタを暗いじめじめした環境に長らく閉じ込めておいて可哀そうな最期を遂げさせてしまったのに、矛盾が甚だしい。

私は論理的に、倫理的に、ムカデを始末した事についての正当性を説明したが、長男は納得していない様子。何ならゴミ箱からムカデを救出しようという態度だ。

子供の頭の中というのはまだきちんと区画整理できておらず、あらゆる感情や論理がとっちらかって、交錯して、至る所で破綻している。風通しも良くない。家や学校での生活の中でたびたび説明がつかない矛盾に遭遇して、立ち尽くす場面が何度もあるはずだ。

この、命というものに対する態度とか考え方についてもそうで、特に虫について、長男を取り巻く矛盾は大きく深い。

私はこの件について当たらず触らずなんとなくやり過ごすのではなく、ちゃんと目を向けていちいち丁寧に説明していきたいと思う。それが長男のためだし、私にとっても良いと思う。

私の中の小学生に決着ケリをつけるのだ。

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