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参観日その1(2023.12.06)

昨日、幼稚園の参観日だった。

幼稚園の参観日というか、次男(2歳)の参観日で、長女(4歳)の方はまた別日であって、そちらは妻が行くことになっているのだが、とにかく参観日だった。

その日、次男は三回泣いた。そのどれもが絶叫をともなう号泣だ。この世の終わりみたいに顔を真っ赤にして泣き叫ぶやつだ。

まず一回目、送りの車に持ち込んだウルトラマンのフィギュア(実際は仮面ライダーだが、次男はウルトラマンと言い張る)を幼稚園に持っていけないと言われて泣き叫んだ。手足をじたばたさせて、ウルトラマンを持ち込ませない私や先生に対して全身全霊で抗議していた。が、先生や私との圧倒的なフィジカルの差に抗う事は出来ず、結局ウルトラマン不所持で登園せざるを得なかった。

それから二回目は次男との最初の別れだった。

私は次男を先生に預け、ホールで行われる説明会に向かったのだが、まるで二度と私と会うことができないかのように次男はその別れを惜しんで泣き叫んだ。しかしやはり先生が笑顔でこれを阻止した。

三回目は参観が終わって、私が再び次男を園に預けて別れる時だ。

この時も次男は絶叫して、私に追い縋ろうとした。しかし周りを見渡せばそんな園児ばかりで、先生もその対処には手慣れたもの。泣いて抵抗する園児たちを優しくあやし、一方で強い腕力でもって園児を完全に制した。

私は先生たちの事をいつにも増して頼もしく思った。

夕方、次男と長女を園にお迎えに行った。次男はあの号泣と絶叫がなかったかのように、遠くからタタタタと笑いながら駆けてきた。


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