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歯磨きはせん!(2023.0711.08)

次男(2歳)はイヤイヤ期真っ盛りで、何かというと拒んでばかりいる。

中でもドライヤーと歯磨きがその双璧で、そのどちらも私の仕事なので毎度うんざりしている。

でもドライヤーに関しては、今日はわりとすんなりさせてくれたので、私の夕方のストレスは軽くて済んだ。おまけに妻との冷戦状態は解けて、国交が回復したとはいえ、まだ軽口叩くまでに貿易がさかんでないので、妻からの愚痴や執拗な「美味しいか?味うすいか?」攻撃がなく、心穏やかでいられた。

しかし夜の歯磨きだ。

「耳は飾りかよ」と思うほど、私が歯磨きをするよう言っても全く耳を貸さない次男。恐竜のフィギュアで遊んでみたり、絵本を3冊も持ってきたりしている。

そのうちしつこく絵本を読むよう要求してくるので、私は歯磨きと交換条件に絵本を読むことにした。ちなみにこの時点で時刻は10時を回っている。

私は「ティラノサウルスのはらぺこないちにち」という絵本を読んだ。

まぁどうせ優しいティラノサウルスがなかなか獲物を獲ることができずにはらぺこで困るという内容だろうと思っていたら、案外ちゃんと獲物を獲って食べていたので、少しびっくりした。

そんな感じで一冊読み終えて、「じゃぁ、歯磨きしよっか」と、私は流れるような流れで歯磨きを勧めたが、これを軽く拒否する次男。そらそうか。私は交換条件を出したものの、次男はそれを呑んではいないのだから。

仕方ないので、次男のさらなる要求である「トイレ(できたよアンパンマン)」を読んだ。

アンパンマンのキャラクターが、排せつをトイレで行う行為がいかに素晴らしいかを実演する内容であるが、あまりに実用的すぎるきらいがあって、私は好きになれなかった。

これをサッと読み終え、再び次男に「じゃぁ、歯磨きしよっか」と促すものの、やはりこれを拒否する次男。拒否する事がさも当然であるかのように、ごく自然な感じで拒否してくる。

仕方ないので、次男のさらなる要求である「はみがき (できたよ!アンパンマン )」を読むことにした。

こっちは「はみがきマン」という、歯磨きに特化したキャラクターが出てきて、歯磨きによってバイキンマンとムシバキンマン(小さなバイキンマンみたいなやつ)をやっつけて、みんなも歯磨きしようね!という内容だった。トイレのやつよりは少し好きだ。でもはみがきマンて汎用性低いなぁ。

ずばり、歯磨きを激推しする絵本を読んだので、当然「ぼくも歯磨きする!」となるかと思ってたらそれでも歯磨きしない次男。ロジックの欠片もない。さらに最初の「ティラノサウルスのはらぺこないちにち」を読めとせがんでくるので、さすがに私もやってられないと思った。妻は傍らにいてその一部始終を見ているくせにどこ吹く風だし。

私は最終手段として、「歯磨きしないなら恐竜のやつ全部捨てるよ」と言い、少しピクリとした次男を見てたたみかけるように「クワガタのやつ捨てるよ」と脅した。

そうしてようやく拒否の態度を軟化させた次男を見て、私はサッとその体を抱え上げて素早く歯磨きの体勢に入り、ようやく勝負は決したのだったが、ほとほと疲れた。

こういうのが毎晩繰り返されるので、嫌で嫌でたまらない。たのむよアンパンマン。たすけて。

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