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どんこ釣り大会(2024.05.05)

ひどい二日酔いで動く事もままならない私をよそに、今日も全力で遊ぶ気まんまんな妻。

急に「どんこ釣り大会に参加しよう」と言い出した。

どんこ釣り大会とは、大分県豊後大野市犬飼町(デトロイト・メタルシティという漫画の作者の出身地)というところで毎年こどもの日に行われている大会で、長い歴史がある。


その名のとおり、どんこと呼ばれるドジョウのような魚を釣って、その重量や大きさを競う大会であるのだが、我が家はかつて一度もそんな大会に出たことはない。完全に妻の思い付きだ。そして妻からその提案があった時刻は当日朝の8時半であり、申し込み締め切りは10時半で、2時間しかない。

「よくそんな急な予定を提案したな」と思ったが、ぎりぎり実現可能かもしれなかったので、私は乗った。

しかし、なかなか準備が完了しない我が家。一緒に行く妻の実家に滞在中の妹家族にも連絡を取り、現地集合の手筈になったが、むしろそっちの方が早く着きそうである。

9時40分くらいに家を出発した我が家。目的地まで1時間近くかかるので、多分間に合わない。しかし妹家族が先に着いて受付だけでもしてくれれば問題ない。我が家は一路犬飼町を目指した。

途中、二日酔いで地獄の私。なんとか目的地に着くことができたものの、時間はギリアウト。が、妹家族が気を利かせて先に全部申し込みを済ませてくれてて、セーフ。二日酔いもなんとか自力で克服する。

そうやって始まったどんこ釣り大会。しかし、釣れない。義父がタンマリ買ってくれてたエサのミミズも全く使う必要がない。竿を何度引き上げてもエサはちゃんとそこに付いている。

誰も釣れていない

途中、甥っ子が川でゆっくり転んで全身びしょぬれになって、川辺でフルチンになって総着替えする羽目になったり、義母が転んで知らんおっちゃんに助けてもらったり、色々あったが、肝心の魚が釣れないので、テンションが上がって行かない。最後に全員参加の大抽選会なるものがあったが、全員が一枚ずつ持っていた抽選券は全部ことごとくかすりもしなくて、残念だった。

みんな一様に「もう行かんでええな」と言っていた。「それが分かったから良かったよね」と無理やりポジティブな方向に持っていこうとしていた。

そうして迎えた夕飯。義父が義実家近くの海でさくっと釣ってきた鯵がアジフライとして出てきた。むちゃくちゃ美味くて私は7尾くらい食べた。

「ああ、もう我が家は二度とどんこ釣り大会に参加せんだろうな」と私は確信した。

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