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小さな水族館(2023.07.08)

家の中の掃除をしたかった。今日は雨だしどこにも行けないと思っていたから。

そしたら意外にも天気がそこまで悪くなく、普通に朝イチ犬の散歩に行けて、そして妻はどこかに出かける気満々だった。

だから私は日頃からなぜだか妻が執拗に行きたがる佐伯という大分県の南の方にある魚がめちゃくちゃ美味い町の、「番匠おさかな館」という、道の駅に併設したちっちゃな水族館へ行こうと提案した。

妻は、あからさまに喜びはしないものの、とても準備に乗り気で、嬉しいのは丸分かりだ。行きの高速、どんより空は曇っているけど、カーステでは何もかけないけど、気持ちは明るく、子供たちはそれぞれに歌を歌い、道中は楽しい。

目的地に着いたら車の外はとても暑く、道の駅の敷地内で地鶏炭火焼きを焼きながら売っているお兄さんはなんの苦行であるかと思う。

「番匠おさかな館」の中は涼しくて天国。おさかな天国。子供たちは何度か見たことのある魚にもまるで初めてみるかのように楽しそう。カエルが餌用に水槽に入れてあるバッタを捕食したのを見てみんなびっくりして興奮していた。

はしゃぐ長男


大きな魚に圧倒される次男

ドクターフィッシュと言って、手についた角質とかそんなのを食べてくれる魚たちのいる水槽に手を突っ込むというやつがあって、長男がそれをやってみたいと言い、子供たちみんながそれをやった。

水に入れるのは掌までだよと言うのに、みんな肘まで手をいれて、長男に至ってはTシャツの袖まで濡らしていた。次のお客がいたら本来砂時計が落ちる3分までなのだが、誰も来なかったので子供たちはずっと、10分くらい水に手を突っ込んで魚に手をつつかれていた。一応ひっくり返した砂時計は全く意味をなさなかった。

ドクターフィッシュに夢中な子供たち

その小さな水族館の外には綺麗な川があり、遊具があった。子供たちや私は遊具で汗びっしょりになって遊んだ。帰り際、あまりに川が綺麗なので近くに行ってみたところ階段があって川のそばまで下りれるようになっていた。

水遊びしたくなるような番匠川

私はジュースを買おうとしていた長男を呼んで二人で川に手を浸してみた。川の水はひんやり冷たくて、気持ちよかった。川では小学生と園児と思しき子供が二人遊んでいて、それをギャル風のママが見守っていた。

水に浸かりたそうな長男を見てそのギャルママが「落ちたふりして飛びこんじゃいなよ」と言った。私もそれに同感だった。既成事実を作って川で遊んでしまえば良いと思った。ギャルママとは気が合うと思ったが、私たちは本来のママが気を損ねるのを気にして元いた場所に戻った。

そうして「番匠おさかな館」に行くという小さな夢が叶った妻。バカみたいに暑かったけどいつもより少し優しめだった。

今日の記事はこのくるりの新曲を聞きながら書きました。めちゃくちゃ良い曲。

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