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いつか日の目を見る日(2024.09.08)

朝8時、目玉焼きを焼くなどしていたら幸子(ポメラニアン♀)の散歩が遅くなってしまった。妻は特に何もしてなかったから、妻に「て・め・えが目玉焼き焼けよ」と内心思っていたが、言わなかった。言っても良かったが、朝のまっさらな空気を毒気で汚したくなかった。

散歩に出ると、お隣のご主人と顔を合わせる。お隣のご主人はお酒を飲む方なら大抵ご存じの某酒造メーカーにお勤めで、お酒について日々研究されており、当然とても詳しく、私も野良でお酒を研究しているから、大変気が合う。

娘さんが泣きながら宿題している話から、私の長男の読書感想文の話になり、大学の卒論とかそっちの話になった。それからそのご主人さん(以下Kさん)の研究の話になった。

Kさんは学生時代、大学で酒粕についての何かしらニッチな研究をされていて、それがきっかけで今お勤めの会社と合同で研究をする事になり、その流れでそのまま就職したらしい。

それから長い間酒造メーカーの研究職としてお勤めされて、色んなお酒の醸造や開発に携わる傍ら、前述の酒粕についてのニッチな研究も密かに続けていた。誰に評価される事もなく。

しかし社会がやれSDGsやれ資源リサイクルなど声高に叫ぶようになって、突然Kさんの研究が注目される事になった。。密かに続けていた研究が日の目を見たのだ。

それから色んなところから学会などにお呼びがかかるようになり、今や全国各地を飛び回っている。そして来週は北海道に出張なので、ワクワクが止まらないらしい。とても羨ましい事だ。

私はKさんのお話を聞いて深い感銘を受けた。

目の前の分かりやすい評価を目標に仕事をするのでなく、自らが興味・関心のある事をコツコツ積み上げていけば、いつかそれがきちんと評価される時がちゃんと来るという事実について。その具体的な一例がこうして目の前にある事について。

話題は最後、北海道グルメに着地したが、私としては得るもののとても多い会話だった。傍らで大人しくしてくれていた幸子に感謝したい。

今日からまた一週間、頑張っていきたいと思います。皆さまもどうか良い一日を!


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