ちゃんと自傷行為(夏編)

※注意
「自傷行為」についての記事です。
苦手な方、影響されやすい方はブラウザバック推奨です。

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夏だね、とっても暑い。
可能な限り外出たくないし、お金ないけど冷房消して外出ってことすらしたくない。来月の請求が怖い。

私はリストカットや瀉血など外から傷つけるものを外傷系、アルコールや過食(嘔吐)、オーバードーズなんかは内臓系の自傷行為って呼んでるんだけど、あなたはどちらが多い?

特に、外傷系の自傷行為が多いメンヘラのあなた方にとって夏は厄介な季節だよね?
私がそう。仲間だね。


物心ついた時からちょっと変わってたから、頭打ち付けたり、痛そうなもので自分殴ったりはあったけど、明確に自傷行為に自我を持ったのは中学2年生の頃。やっぱ中2はあるあるだけど鬼門だよねぇ。

多感な時期のクラスメイトの影響ってバカにできないなって思う。
仲良しでメンヘラの芽が出始めた友人が「リスカ」「アムカ」という概念を教えてくれたんだ。ついでにODも教えてくれた。

それが大体10年前ぐらい。
今は24歳とまぁまぁどう生きるか考えなきゃいけない年齢なんだ(やばいよね、死んじゃうよ)

自傷行為にも好みがあって。
私は変に真面目だったから、未成年のうちに飲酒・喫煙することにはこれ以上ない抵抗感があった。
お小遣いをもらっていて、社不でバイトもできないから薬を大量に仕入れる資金がない。

そこで結果的に落ち着くのが「食べ吐き」やリスカに始まる「カット」だった。

外傷系メンヘラはやりがちだと思うけど、半袖着るすこ〜し先の未来も考えられずに手首やら腕やらを切るんだよね。
毎年苦しんでるのに秋〜春の間に切っちゃっていて。

なぜかっていうと、一寸先は闇で次来たる夏には死んでいる気がしていたから。もっと言えば、せいぜい生きても20歳ぐらいだと思ってた。20歳には漫画家になってる気がしたし(?)

手首から腕、二の腕、肩、太ももなんかも切りつけてた。
圧倒的に隠しやすいのは二の腕や肩なんだけど、迫り来る「死にたい」から逃れるときに手っ取り早く安楽に切りつけられるのが手首っていう都合もあったね。

23歳の夏、私は都心から見て郊外にあたる場所に半ば無理やり引っ越して、仕事を始めた。
それは私が持っている弱小資格で応募できるものだった。本当、ありがたい。長、ありがとう。

半袖の制服。
この頃は律儀にアームカバーをしてた。変に気を使わせたくないから(腫れ物扱いされたくないから)という至極真っ当な理由。

でもまぁ、季節が一周して半袖が当たり前になってくると今度はアームカバーするのが面倒くさくなってきた。
だって本来、暑がりだし、汗っかきだし、家ではほぼ下着で過ごしてるから「仕事のたびにアームカバーを装着」が向いてない。

素知らぬ顔で半袖を着てみたら、だ〜れも言及しない!
これが大人ってやつか!!!(年下の男の子には隠せと怒られました!これが本来の人間なのかも)
まぁ!!今はリストカットはしてないしナ!!!!!!!!てな感じで意気揚々↑↑↑↑

ところで、精神科にお世話になってると、診断名が変わったり、診断に時間がかかることがある。
特に私は、無敵スター(いわゆる”躁”)状態のときに病院に行けなくなってしまい、そのままドロップアウト。別のところで鬱状態で来院みたいなパターンが多かった。
ので、「双極性障害」として治療されるまで時間がかかったんだよね。
無敵スターと無限地獄を行き来する可能性があるメンタルなので、急降下の「死にたい!!!!」を味わうことがある。

そんな時は処方されてる頓服薬を飲むか、痛みで誤魔化すしか対処法がない。
こないだも急降下で痛くって、鈍い痛みがずっと続いてるような感覚で気を抜いたら死ぬんじゃないかと思った。

でも、理性では「いや今じゃないだろ」と必死にあれこれ提案してる。「もうちょいで学校卒業できそうなのに!死ぬの失敗したらどうする!!」と。

「卒業とか関係ない、今死にたい!この痛みを解放してほしい!!いや、誤魔化せるならなんだっていい!!!」

久々に手首を切った。スパ〜!!!じゃなくて、死にたさを凝縮しながらぎゅーっと切ったつもりだったけど、ダラダラ流血する感じじゃない。なんか大丈夫そうだな。
それでも誤魔化すのは難しくて、友人に通話を繋いでもらってチャミスルがぶ飲みして寝た。マスカット味、売れ残ってたけどちゃんと美味しいね。

翌日は朝から労働だったんで、バレー部がするようなサポーターで患部とガーゼを隠しながら出勤したんだ。
正直、何か突っ込まれないかとビクビクしていたけど、「あら〜どうしたの右手やっちゃった?(痛めちゃった?)」という反応が多くって「あはは、そうなんすよ〜痛くって〜」と不可抗力の怪我をでっち上げた。

私の仕事は、けっっっこう力を使う。
男性女性含めてスタッフは色々いるけど、私はぶっちぎりの非力。本当に非力。可能な限り、無理しない形で肉体労働することしか考えてない。てこの法則を真剣に考えてるし、勢いに任せることだってしっちゃいけないって思ってる。

普段でさえ、こんな具合。
リストカットをした日、いつも以上に力が入らなかった。それを「痛めた」と誤魔化すこともできた。

私としては、想定外な話だった。

だって、それって、「ちゃんと自傷行為」ってことじゃん。

今までのカットって「周りに不快な思いをさせないためにあれこれ考える」必要があったってだけで、自分が耐えられれば問題ないことも多かった。
後から振り返ったり、インナーネッツの闘病垢を見ていると「多分自分も縫ってもらったほうが治りが早いんだろうな」と思う自分もいた。

そういえば、人生が嫌になってストゼロ2缶、ウーロンハイ3缶飲んで徘徊して初めて二日酔いになったのも最近だ。

これも「ちゃんと自傷行為」だよね
アルコールがぶ飲みはODとおんなじだけど、10年ぐらい前とは違う立ち位置。
ODは従来通りの「お金かかるじゃん」に加えて、「時間がある時じゃないと無理じゃん」という時間とお金に追われる人間らしい思考で捉えている。アルコールは安価でがぶ飲みしても二日酔いぐらいで済むし、二日酔いだったとしてもゲーゲー吐いたりしない。

ちゃんと困ってしまう自傷行為って、私が側から眺めていたギャンブルやパチンコからの借金、人間と闇雲にセックスする様と似てるなぁ、なんて思う。他人事な調子は拭えないけど、自分の中で同列として考えられるようになっただけでも進歩なのかな。そう思っておくか。


…とまぁ、夏生き残れるかわからないけど死なない程度に頑張りましょうね。
私はこれからウーロンハイを飲みます。



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