BtoC企業における価格設定(中小企業白書2020年版より)
中小企業白書2020年度版、「第2部 新たな価値を生み出す中小企業」「第2章 付加価値の獲得に向けた適正な価格設定」「第1節 優位性の価格への反映」からコラム内の「BtoC企業における価格設定」についてです。
以下、特記した場合以外、引用は中小企業白書2020年度版から、図はそちらからのキャプチャー画像です。
野村総合研究所の「生活者1万人アンケート調査」というものがあるそうですが、約20年間のデータを比較したものです。
消費についての意識を「お気に入りにこだわる」「こだわりはない」という切り口と、「高くても良い」「安さ重視」という切り口で調査し、マトリックスとして表示した図です。
欲しい「モノ」にもよると思いますが、「高くてもよい」という人が2000年の50%から2018年には66%に増えていることがわかります。
特に商品やサービスについてこだわりがなくても、良いものであれば高くても良いという方が44%おられるということは、伍魚福にとってはチャンス、消費者の意識が良い傾向に変化していると捉えられます。
我々のお客様像は「酒と食に好奇心の旺盛な人」と定義していますので、まさしくその層が合致していると思うのです。
そういう方にファンになっていただき、伍魚福ブランドにこだわってご利用いただくことができれば最高ですね。
お気に入りにこだわらず、安さ重視という方が24%おられますが、この層は上記のnoteでも触れた「安ければなんでも良い」という方なので、伍魚福のターゲットからは外れます。
次の図は、「BtoC企業」の中で自社の製品・サービスに「優位性がある」と回答した企業のうち、顧客像を「価格より質重視」「質と価格のバランス重視」「質より価格重視」に分類してどう捉えているか(どの層をターゲットにしているか)別に価格への反映度と労働生産性の変化を調べたものです。
「価格より質重視」という顧客をターゲットにしている企業が最も価格に反映することができており、労働生産性が高いということがわかります。
これも当然と言えば当然ですね。
我々中小企業の生きるべき道はその方向性であるべきですね。
「質を重視するお客様」の多い小売業。
「質と価格のバランスを重視するお客様」の多い小売業。
伍魚福はBtoBtoC企業として、小売業経由で消費者像を捉える必要があります。
現在の伍魚福のお得意先のボリウムゾーンは、スーパー、コンビニエンスストア、酒専門店等「『質と価格のバランスを重視するお客様』の多い小売業」だと思われます。
2020年度より、販売チャネル別に商品企画責任者をおき、商品企画・開発を進めているのはそこに理由があります。
その小売業に来られるどんなお客様にどんな価値を提供するかを深く考えなければなりません。
引き続き、小売業のチャネル別にお客様に喜んでいただける「すばらしくおいしいもの」を作り続けたいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan