マニラ封鎖とリーダーシップについて

昨日は主にYNS社内の対応について書きましたが、今日はそれ以外について。
フィリピンでも日本と同様にイベント関係の中止や自粛、観光客減による旅行業の売上減は今回のマニラ封鎖以前からありました。

3/10の段階で、大統領府からは「マニラで1000人コロナの感染者が出ない限り、マニラ封鎖はしない」と発言。
(この段階での公表されていた感染者は数十人)
その2日後に突然のマニラ封鎖発表で、実施は約50時間後から。(うち1日は土曜日で何ら対応できない)
さらに追い打ちをかけるように14日には夜間外出禁止令発動。
また、夜間に関わらず、ショッピングモールは封鎖、飲食店もデリバリーを行うものでないものは原則営業停止らしいです。

小売りではマニラ封鎖発表当初は買い占めが多くみられましたが、当たり前ではありますが小売りは今後も継続し、物流も維持されるとのことで、今コンビニやスーパーに行っても日用品や食料が入手できないということは無さそうです。

また、民間の学校、日本でも馴染みのあるところではフィリピン英会話留学が、マニラだけでなくセブでも2週間程度営業禁止になるそうで、影響が大きそうです。

これらにより影響としては、
・我々のようなオフショア系やBPO → 通常オペレーションは出来ないが、工夫次第では継続可能

・飲食店 → エリアごとに対応が異なるようだが、1か月営業停止されられるようであれば甚大な被害
・イベント関係や旅行系 → マニラ封鎖以前から甚大な被害
・夜の店 → これも飲食店と同じカテゴリなのかもしれないが、さらに夜間外出禁止が加わったことでやりにくく、影響大。
・ゴルフ場 → コロナ検疫と関係があるのか、また閉鎖の指示が出たのか不明ですが、クローズしているところが多い。
という感じでしょうか。
(当然もっといろいろなものがあるはずで、雑で申し訳ないですが・・・)

言いたい事としては、経済的な被害が甚大で、しかもフィリピンでは日本人のように貯蓄もされておらずその日暮らしの人が多くほとんどが非正規、また社会保障も脆弱で今後も満足な公的支援はされる可能性は低そうで、一体どうなってしまうのだろうかと不安な日々です。

また、そもそもの物事の意思決定プロセスが全然違うなと強く感じました。
日本 → 多くの物事に忖度し、非常に進捗に意思決定がされる。→ なかなか進まない
フィリピン → 多くのことは考えずに大方針をまずは決めてしまう。細かいことは追って決める。

今が上記でいう細かい事、つまりは公的支援などについても検討されている最中であることを切に願います・・・

今回の決定がコロナを早期に撲滅した英断と評価されるのか、経済を破壊しか愚策と言われるのか、興味があるところです。

フィリピン開発拠点の立ち上げやマネージメントや主に日本でのBizDevなど。