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人はどうすれば幸せになれるのか?(解答編)

お待たせしました!(待ってないって?)

人はどうすれば幸せになれのか、長年の研究?の結果、ついに答えが分かりました。

前にも書いたように、お金とか地位とか名誉などは、幸せとはあまり関係ありません。

お金はあまりに少ないと大変だけど、一定以上はお金が増えても大して幸せは増えないし、地位も名誉も一時的な満足感をもたらすだけで、恒常的な幸せには結びつかず、むしろもっと高い地位や名誉を求めるようになって、苦しみをもたらします。

また大義に生きれば幸せになれるというのも、大義なんて時代によってコロコロ変わるし、大義に生きるためにもそれなりの能力や恵まれた環境が必要で、大義に生きられない人は幸せになれないというのはちょっと酷です。

セロトニンやオキシトシンやドーパミンなどの幸せホルモンが放出されれば幸せになれるというのも、それらが放出されるためには安全な環境や心身の健康や自分を愛してくれる人や仕事の成功などが必要で、それらが満たされなければ幸せになれないなんて言ったら、かなり多くの人たちが幸せになれないということになってしまいます。

ではどうすればいいのか?

どうすれば能力や環境に関係なく誰もが、持続的に、無理なく幸せになれるのか?

答えは、前にも書いたけど、Sense of wonderを磨くことです。

つまり、「あるがままを観て、奇跡に驚嘆する力」です。

日々生きている中で目に映る全てのものに、それが当たり前ではなく、ものすごい奇跡によって存在していることに気づき、子供のように純粋に驚嘆し、自然に感謝が湧き出てくる、という感覚を思い出すこと。

幸せになりたければ、このSense of wonderを磨くこと以上に大切なことはない、と言ってもいいと思います。

このSense of wonderがあると、もう生きているだけで幸せです。

なんて人生は素晴らしいんだ、と驚嘆し感動しながら日々生きることができます。

それを表現したのが、映画「Perfect Days」ですね。

まだ観てない方は是非観てください!超絶お薦めです。

ネタバレになるかもですが、役所広司演じる主人公の平山は、まさにこのSense of wonderの体現者でした。

日々目に映る幸せに驚嘆しながら生きていた。

このSense of wonderがあれば、どんな仕事をしていようと、どんな環境にあろうと、日々幸せに生きられます。

でもね、これは意識して磨かないと、どんどん錆び付いてしまいます。

本当は誰もがものすごい奇跡に囲まれて生きているのに、どれも当たり前だと思ってしまう。

蛇口をひねれば水が出るだけでもすごい奇跡なのに、それは震災などで断水して数日ぶりに復旧すると強く感じますが、平時は何も感じない。

お金や地位や名誉が幸せをもたらさない理由はこれです。

お金も地位も名誉も当たり前になってしまい、もっと得ないと幸せでない、現状を維持するだけでは足りない、となってしまうのです。

そう、Sense of wonderの反対が、当たり前、です。

当たり前、という感覚は、人を簡単に幸せから遠ざけてしまいます。

本当は当たり前のことなんて何も無いのに。

そして忙しいとSense of wonderを忘れてしまう(忙しいとは心を亡くすと言うけど、Sense of wonderを失くすという意味だと思う)ので、なるべく自分を忙しくしないようにすることはすごく大切です。

Sense of wonderを失うくらい忙しくしてお金や地位や名誉を追い求めても、確実に幸せから遠ざかっちゃいますよ。

ちなみに仏教の教えである「足るを知る」もSense of wonderに近いのだけど、ちょっと惜しいのは、足るを知るというと「本当はもっと欲しいのに我慢してこれで十分と自分を思い込ませよう」というニュアンスがあることですね。

Sense of wonderはそうではなく、成長や発展を望む健全な欲求と矛盾しない。

身の回りの奇跡に驚嘆し感謝しながら、さらに豊かになることを求めてもいいし、むしろSense of wonderが磨かれると幸せに包まれて仕事のパフォーマンスも上がるので、さらに多くの価値を創造してさらに豊かに幸せになれるのです。

本当にこれ義務教育で教えるべきだと思うなー。


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