「世界平和」と「お金」その10　お金の不安から自由になるには？４

お金が無いと不自由で惨めになる、のではなく、お金が無いからこそ人に助けてもらうなど普通はなかなかできない体験ができる。

人生の豊かさとは体験の幅であり、そう考えれば、お金があることも豊かさだけど、お金が無いことも豊かさになる。

もちろんこれは、お金が無くてもいいとか清貧が素晴らしいということではなく、お金が無いと不自由になると思い込んで、我慢してやりたくない仕事をしたりお金を豊かに使わず貯め込んだりしてかえって不自由になるような、本末転倒の生き方に気づいて自由に生きよう！というのが前回の趣旨でした。

とは言え、お金が無くて大変な体験をすることも豊かさだなんてとても思えない、辛くて大変な思いなんてしたくない、という方もいると思うので、今回はその点について書きたいと思います。

なぜ辛く大変な体験もまた、人生の豊かさなのか？

これは無理にポジティブシンキングをしよう、ということではありません。

辛いや悲しいときは、その辛さや悲しみをしっかりと味わう。

でもその感情を味わい尽くして、事実をありのままに見れば、どんな体験も、素晴らしいギフトであることが分かります。

どうしたらそう思えるようになるかというと、ポイントは、視座を上げることです。

これまでの人生を振り返って、辛く大変だった体験を思い出してみると、その瞬間はもちろん苦しいのですが、それが自分を成長させ、愛の器を広げ、より幸せに生きられるようになった、本当にかけがえのない貴重な体験だった、と思えるはずです。

仮にそう思えなかったとしたら、その体験を無駄にしてしまっているので、今からでも遅くないので何を学んだかを書き出してみてください。

辛く大変だった体験を無かったことにするのではなく、自分を成長させるために必要なことが起こっただけと捉える。

そう考えると、人生で起こるすべての出来事は、すべて完璧なことが完璧なタイミングで起きている、ということがわかります。

どんなに大変な体験も、すべてが完璧であり、豊かさである、ということに気付きます。

そしてこれから起こるであろうどんな体験も、すべてが完璧であり、何が起きても大丈夫、すべては幸せにつながっている、と考えることができます。

宇宙に対する絶対的な信頼ですね。

そしてそれは、自分に対する絶対的な信頼でもあります。

何が起きても大丈夫、自分なら必ず楽しみながら乗り越えられる、自分は絶対的に守られている、という根拠のない自信です。

つまり、お金の不安とは、自分への不安なのですね。

自分を信頼していれば、お金を信頼することができます。

この信頼があると、生きるのが本当に楽になります。

何が起きても大丈夫、何とかなる、と知っているので、軽やかに、チャンスを掴むことができます。

もちろん何も考えずに無鉄砲に生きるのではなく、リスクは冷静に見極めるし、必要な準備もしますが、不安で動けないということは無くなります。

今仮に何か問題を抱えていたとしても、解決が必要な問題であればいつか必ず最適なタイミングで解決する、ことを知っているので、焦って解決しようともしなくなります。

より自然体で、ニュートラルに生きられるようになります。

おいおい、そんなに宇宙や自分を信じるなんて無理だよ、という声が聞こえてきそうなので、次回はこの点について書いてみます。

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