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「ことば情け」という津軽の言葉

津軽には「ことば情け」という言葉があります。
働きはじめた頃に、母親から「人と話すときは「ことば情け」って大事だはんで」と言われたことを思い出します。
「ことば情け」とは、おそらくですが、優しい言葉や相手を気づかった言葉を会話の中にはさむことだと思います。

私は今50歳になりましたが、今になってこの「ことば情け」の大切さを感じています。
仕事をしていく上では、年齢に関わらずその立場に応じて年上の人に対して厳しい言葉を使って指示をしたり、きつく断ったりすることがあります。中でも公務員は、若くてもそれなりの裁量権が与えられているので、年上の人と厳しい言葉のやり取りをしたり、時には相手を傷つけるようなキツイ言葉を使って命令をすることがあります。
大学を卒業し、青森県庁にはいってから弘前市役所まで20年余の公務員生活を送る中で、私も公務員社会に染まり、年上の人や時には同僚を私の言葉で傷つけてしまうことがあったと思います。
特に弘前市役所にいた頃には、市長を一番身近で支えるという役割があったので、一日でも早く政策を実現させるため丁寧な説明をして納得してもらう時間を省いて相手の考えも聞かず直接的な命令をしてすぐに実行するよう指示したり、人気商売でもある市長に代わって年上の人たちにも厳しい言葉を投げつけ、プライドを傷つけるようなことをしてしまったと思います。

公務員を辞めて弘前の活性化のための法人を立ち上げ、障がい福祉や教育に関わる仕事もさせていただく中で「人を大切にする」ということを改めて心に留めています。またコロナ禍でステイホームした時間は「人との縁や繋がりを見直す」いい機会ともなりました。

これまで私の心ない言葉で傷つけてしまった方々に対して心から謝りたいと思います。
引き続き「ふるさと弘前を元気にする」ために行動していきますが、この「ことば情け」を大切に人との出会いを重ねていきたいと思います。

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