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子どもの学用品ってリサイクルできないの?

今回は、子どもが入学するたびに買わされる「学用品」について書いてみました。

(小学校の学用品ってたくさん)
3月の残り数日、今年も入学の季節がやってきました。我が家の4男もこの春から小学校に入学します。その一方では、「今回もまた同じ学用品を一式買わされ、夜中までかかって鉛筆やお金に名前を付けることになるのか」と思うと気持ちが落ち込みます。
入学と同時に買わされる学用品して印象的なものは何と言っても「さんすうBOX」です。数やお金のことなど算数の基礎を勉強するのに使うのだと思います。
この「さんすうBOX」には、プラスチックのお金、おはじき、数え棒などおそらくは100を超える細かな学用品がぎっしり詰まっています。これまで息子が小学校に入学する都度この「さんすうBOX」を買わされ、毎回妻と夜中でも手分けして名前シールを一つ一つ貼っています。算数の授業で最大限活用されていることを祈りますが、一年生が終わるころには自宅に持ち帰り、一度も開くことなく、いつしかゴミとして捨てられるという毎回同じ運命をうちでは辿っています。
また、学年を重ねる中で、習字セット、裁縫セット、鍵盤ハーモニカ、縦笛、ソロバンなどなど様々な学用品を買うこととなります。
特に私が住む弘前では、冬にスキーの授業があるので「スキー一式」を買うこととなり、ちょうど成長期ですから、大概は2年ごとに合計3セットを買うこととなります。ウェアから道具まで一式揃えると最低でも3万円かかります。授業に必要なのはわかりますが、親の負担は相当なものです。


(補助金を活用したスキーの購入とそのリサイクル)
私が弘前市役所にいたときに、政府が「地方創生」を重要政策として掲げて、地方自治体の前向きな事業を支援する補助金制度ができました。特に当初は成果を早く出したかったのか補正予算を組んで自治体の負担がゼロとなる補助金もありました。
私は当時4人の子どもを持つ親でしたので(今は5人です)、実感している子育て負担の軽減を何とか進めたいと考えていたのと、併せてこの学用品に対する無駄とが言えないまでも何とも言えない感覚を抱いていました。
そこで、この補助金を使って少しでも負担軽減を進めることはできないかと考えを巡らせ、弘前市内のスポーツ店で小学生がスキーを買う場合は、1万円につき5000円割引となるクーポン券を配付することとしました。
このクーポン券はものすごい反響で、市内のスポーツ店は週末となるとスキーを買う親子連れであふれ、スキーの受け取りに行列ができました。

その一方では、学用品をリサイクルする事業も活用しました。この事業は私の提案で前年度から行っていたものですが、国の補助金を活用して市内の小学生向けのスキーを一気に更新して、その後はこのリサイクル事業にそのスキーを流通させていき、補助金の効果が数年間持続していくことも併せて考えていました。

最終的には約4000枚のクーポンが利用され、市内の小学生はほぼ半額で新しいスキーを手にすることができたこととなり子育て負担軽減の一助となったのかなと思います(当時私には小学校に通う子がいなかったので個人的には使えずちょっと残念でしたが、、、、)。
また、先日市内の団体がおさがり会としてリサイクル事業を行っていましたが、この時買ったスキーが少なからず流通してくれたら幸いです。


(ものを大切にする気持ちとSDGS)
今は100円ショップに行けば、小学校で使うものは雑巾から消しゴムまですべて揃います。なんでも気軽にかつ格安で手に入るので、子ども達はその有難みをあまり感じないかもしれません。
さらにはキャッシュレスの時代です、お金に触れる機会も減り、勉強に必要なものを買うために親が苦労してお金を稼いでいるという感覚も薄れてるのではないかとさえ感じます。
私は地方の平凡なサラリーマン家庭に育ちました。兄は経済的理由で大学への進学を断念し、私だけは東京の大学に通わせてもらいました。
自分が親になって子どもを育てていくことの経済的負担の重さを痛感するようになり、改めて大学まで卒業させてくれた両親には心から感謝しています。

今回は、学用品をメインに子育ての経済的負担に関して書かせていただきましたが、リサイクルによりこれまで買っていたものを買わずに誰かから引き継ぐ仕組みづくりと、何よりも親が一生懸命働いて買ってくれたものを大切に使って、それをまた次に必要な人に引き継いでいくことが社会の常識や美徳になっていく、そのような社会になって欲しいなと思います。
行政がその気になれば変革できると思います、行政にはその方向に踏み出してほしいと期待します。
世界はSDGSの時代です。学用品のリサイクルから飛躍しすぎかもしれませんが、「ものを大切にする気持ち」このことが持続可能な社会をつくる第一歩だと考えます。

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