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【本質を捉える思考とは?】 MUP Week9

こんにちは、山本健太です。
この投稿は、MUPカレッジで学んだことアウトプットし、自ら学びをさらに深めていくことを目的としています。

皆さんは、課題や問題に直面した時どう解決すれば良いか?と迷うことはありませんか?
今回は、問題に対して、その本質を捉える思考法についてお伝えしていきます。

<本質を捉える思考とは何か?>
まず前提として、課題や問題の目に見えている部分というのは、氷山の一角でしかないということを念頭に置いておく必要があります。
目に見えていないところに、課題や問題を生み出している原因や構造が存在します。
その原因や構造を捉えて、その根本に解決策を見出すことが重要です。
その為に必要なのが、論理的思考スキル:ロジカルシンキングです。

<論理的思考:ロジカルシンキングとは?>
論理的思考と聞くと、難しそうなイメージがあるかもしれませんが、考え方としては、とてもシンプルです。
一言で言うなれば、物事を要素に分解して考えることです。
もう少し詳しく言うと、その物事・事象を構成している要素を一つ一つ分解して、物事・事象を形作っている構造を把握する、と言う考え方です。
例えば、会社内のゴミ箱がいつもゴミで溢れそうになっている、と言う問題があったとして、これについて解決策を考えてみましょう。

<要素に分解し、構造を把握する>
会社のゴミ箱のゴミがいつも溢れているという事象から、その原因と考えられる要素とは一体何でしょうか?
要素①:ゴミ箱の容量が単純に小さい
要素②:ゴミ箱が溢れているという感覚が人によって異なる
要素③:誰がゴミ箱を綺麗にするのか明確でない

といった要素から、ゴミ箱がいつも溢れているという事象が生まれていると考えることができます。このように問題を構成する要素を分解して考えてみると解決策がいくつか見えてきます。
解決策①:ゴミ箱をもっと大きくする
解決策②:ゴミ箱に「ここまで溜まったら綺麗にしてね」と目印をつける
解決策③:誰がゴミ箱を綺麗にするのか、責任や担当者を明確にする

あとは、こうして見えてきた解決策の中で、費用対効果の高いものから順番にやっていくだけです。

<論理的思考とは、考え方の正しさを追求すること>
論理的思考で1番重要なのは、課題や問題に対して出した答えの正解・不正解ではありません。
その答えに、どのような考え方・論理の積み上げをして辿り着いたのかという、考え方の道筋が重要です。答えのない問いに対し、どのような論理でもって思考するのか、このような考え方の道筋を見ることを、俗にフェルミ推定と呼ばれることがあります。

<論理的思考が出来ない状態に陥ること>
論理的思考で何事もスマートに考えられたら苦労はないですよね。
なぜいつも論理的思考が出来ないのか?

それは、この論理的思考する上で障害となる思考が2つ存在するからです。

①分断思考
人というのは、何事も線引きして2つに分断して考えてしまうことがあります。それが、分断思考と呼ばれるものです。
例えば、お金持ち⇔貧乏 先進国⇔途上国 幸せ⇔不幸 など、2つに分断して物事を捉えたがります。しかし、冷静に考えてみれば、明確に線引きするのことなどできません。お金持ちと貧乏の間にも中間層は多く存在しますし、先進国と途上国の差も今や曖昧になってきています。幸せと不幸せの違いは個人の価値観によるもので、明確に二分することは難しいです。つまり、どのような物事にも明確な境界線はなく、グラデーションのように存在しているということです。
例え、いかなる問題に対し、その構成要素を分解して解決策を考えようとしても、どの解決策が良くてどれが悪いのかというような分断思考をしている限りは上手くいきません。なぜなら、どの解決策にもメリットとデメリットがグラデーションのように存在しているからです。このグラデーションの理解が論理的思考には重要です。分断思考は天敵です。

②ネガティブ思考
人の思考というのは、ネガティブな情報に、より過敏に反応し共感を示します。メディアが視聴率を稼ぐ方法として、ネガティブコントロールがよく使われますね。
例えば、テレビで交通事故のニュースが流れていたとしたら、いつ・どこで・どのような事故があったのかという内容だけでなく、事故に遭って亡くなった方の遺族のコメントや涙ながらに被害を訴える様子が流れたりします。勿論、事故で亡くなられた方がいるのはとても悲惨なことですが、いつ・どこで・どんな事故だったのかが分かりさえすれば、ニュースとしては十分な情報です。しかし視聴率を上げる為、悲しむ遺族の姿などを報道することで見ている人のネガティブな感情を煽り共感を得ようとします。
他にも例を挙げるとするなら、以前ソフトバンクで通信障害が起きた時に、その後の5日間で1万件の解約があったという報道がされたことがありました。しかし、ソフトバンクの総回線数と年間の解約率から1日あたりの解約数を割り出すと、5日間で1万件の解約というのは、日常的にあることであり、ニュースから連想するような通信障害が引き金となって1万件の解約があったという見方は全く異なっています。このようにメディアの情報とは、ネガティブな情報と一緒に発信されることがよくありますが、それらを決して鵜呑みにせず、自分でまず調べてみることが重要です。先程のソフトバンクの報道にしても、少し調べてみると全く違って見えてきます。ネガティブな情報に囚われすぎると、その情報の判断にバイアスがかかり、とても論理的思考などできません。まずは、疑うこと・自分で調べることが必要です。その時の自分の感情や感覚に流されず、自分の感覚や感情を定量化して表現することが、論理的思考スキルには必要です。

<最後に・・・>
最後までご覧頂き、感謝申し上げます。
次回は、サービス設計について投稿したいと思います。ありがとうございました!

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