見出し画像

[書評]チームジャーニーを読みました。

チームリーダーを担当することになりまして、マネジメントやチーム開発について最近本を読んでいます。

その中で、先日読んだチームジャーニーという本の感想を書きたいと思います。

チームジャーニーとは?

プロダクトをアジャイル開発する上で直面するチーム開発の問題・対処法について、16話(章)にわたり説明している本です。

ちなみにアジャイル開発とは

アジャイルソフトウェア開発人間・迅速さ・顧客・適応性に価値をおくソフトウェア開発である(アジャイルソフトウェア開発宣言)。すなわち自己組織的なチームが対話の中で方向性・仮説を見出し、顧客へ価値を素早く届け、実践投入の学びから素早く改善をおこなう在り方に価値を置く。

ウィキペディア日本語版より引用: https://ja.wikipedia.org/?curid=498927

アジャイル開発は近年不確実性の高まったプロダクト開発で取り入られてます。アジャイルを取り入れることでチーム開発においては不確実性への対処機動力を維持する工夫が求められます。

本の構成

この本ではアジャイル開発において、問題となる事柄・対処法を16話からなるストーリーを用いながら説明しています。

各話、前半は開発現場でのストーリー、後半はストーリーの解説を行ってチーム開発で起きること・対処法について説明を行っています。

目次: 

スクリーンショット 2021-10-02 23.21.43

※ https://teamjourney.link/ より転記
前半8話は単一チームでの開発、後半8話は複数チームでの開発を取り上げています。今回は前半部分で気になった箇所の感想を書きます。

気になった点

チームとは

印象的な箇所を抜粋(意訳含)してみました。

チーム  
一人では成し遂げられない成果を上げるための組織
・互いに協力・補完しあう。
自分達で効率的なルールを決めながら開発をすすめる。

とのようです。つまり、チームとは互いに助け合いながら主体的にカイゼン活動する必要がありそうです。

分散チームへの適応

昨今の社会情勢もあり、リモート環境・フレックス制度の一般化に伴い、チームの分断が生じやすい状況なので、著者が提唱している雁行陣フォーメーションは自分の所属している開発チームでも参考になると思いました。

雁行陣フォーメーション
 プロダクトリード、チームリード、メンバーに役割を分ける
それぞれの役割で先導を務める

※ ちなみに著者のブログでも雁行陣開発についてがあるので、興味ある方は参考にしてみてください。記事があるので、興味ある方は参考にしてみてください。

チームの共通理解を深める3つの原則

共通理解を深めるには情報の透明性が高い状況に加えて
以下の3つが重要だそうです。

・1.見える化
    (状況) タスクボード
    ・(結果)  バーンダウンチャート
・2.場作り
    (状況同期) スタンドアップミーティングなど 
    (方針の共有) 短いセッション
・3.一緒にやる
 
    ペアプロ、モブプロ、モブワーク

自分のチームに照らし合わせてみると、取り入れてるところもありましたが、バーンダウンチャートのような結果の見える化はまだまだだなあと思いました。

結果の見える化によってチームの状況も客観的に理解出来るかもしれません。

まとめ

開発者なら共感出来ることが多い開発あるあるなストーリーで共感を持って読むことができました。また、各話最後に解説があるので、
ストーリー→共感・現実との対比→背景理解・解決→自分と考えることができ、本を読むことでチーム開発のメンタリングをしてくれる素晴らしい本だと感じました。

今回、記事に記載した印象に残った箇所については自分たちの開発チームにも取り入れてきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?