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情報リテラシー論第12回 2021/12/13



今回のテーマは

ラジオと音声技術の未来性


です。

それでは、まとめていきます。

ペッパー君

今回の講義の冒頭では、日本の代表的なロボットとも言える「pepper」が紹介されていました。そんなペッパー君ですが、今はもう生産停止してしまっているらしいです。’’生産停止’’という言葉を聞いて、「ペッパー君はもう生まれないのか…」と思った方もいるかもしれませんが、それは誤解なようで、それは下の記事で紹介されていました。よろしければご覧ください。





「ラジオ」について


さて、今回のテーマは「ラジオと音声技術の未来性」ということでしたが、前回の「新聞」というメディアに続いて、今回は「ラジオ」という、今が危ういメディアを取り上げます。前回のまとめは、こちらのリンクからご覧いただけます。


まず、ラジオの基本についてです。

「FMとAMとは何か」お分かりですか?

これは僕の印象ですが、AMはお堅いイメージ、FMは面白いイメージがあります。



「AMとは」

ラジオの AM とは Amplitude Modulation の略です。つまり振幅変調方式という意味のようですが、これだけではさっぱりわかりません。AM ラジオといったら音質が悪い、聞こえる時と聞こえにくい時の差が激しいという印象がありますが、その理由は電波の強弱で音を伝えている為です。原始的な方法で最も歴史の長いラジオ方式です。AM ラジオには発信地を中心に広範囲で受信できるというメリットがありますが、ノイズや雑音が入りやすいというデメリットもあります。



「FMとは」

ラジオの FM とは Frequency Modulation の略で、つまり周波数変調方式という意味のようですが、同じくさっぱりわかりません。FM ラジオといえば受信域にいさえすれば極めて音質が良いという印象があります。FM ラジオは AM ラジオのサイン波のような電波の強弱で伝えるわけではなく、電波の強さは一定で電波の密度が変わります。なのでいつでもクリアな音が聴けます。FM ラジオは音質が良いというメリットがありますが、AM ラジオに比べて受信域が狭いというデメリットもあります。都市部では FM 放送が聴けても、山奥では FM ラジオの電波が届かないという事も普通にあります。FM ラジオを聞いていると全国JFN38局ネットという言葉を聞くと思いますが、これは全国にあるFMラジオ局38ヶ所で同じ番組を流しているという事です。FM ラジオは受信域は狭いですが、全国のラジオ局で同じ番組を流す事で、受信域が狭いというデメリットを解消しているわけです。

分かりましたか?

これらの特徴としては、AMは音質は悪いが広い範囲に届けられて、FMは反対に、音質は良いですが、届く範囲が狭いのです。

下の画像は割と分かりやすいと思います。

画像1

出典:総務省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000517855.pdf




震災の時に生中継されていたラジオ放送


さて、こちらは2011年の震災時に生中継されていたラジオ放送ですが、どうでしょうか?

レビと違い、映像がないので胸が痛むことはありませんが、アナウンサーの必死の訴えから、当時の緊迫していた場面が生々しく伝わってきます。


しかし、このアナウンサーの方は素晴らしいですね。自分にも身の危険が迫っているというのに、冷静に状況を伝えるこの行動は、多くの視聴者を助けたられたのだと思います。


注目された「防災ラジオ」

災害時には、あらゆるメディアへの接続が遮断され、情報がかなり限られてきます。その中で助けとなるのがラジオです。

ラジオは持ち運びも容易で、そういった災害時には重宝されます。ラジオを携帯していない方は、持っておく必要があるでしょう。

ラジオを災害に備えて持っておくならば、緊急告知ラジオがおすすめでしょう。

これは、自動的に電源が入り、音声が流れるものです。このラジオはFMで受信するもので、各自治体からの情報が流れてきます。


FMラジオを受信できるイヤホン


先ほど「緊急告知FMラジオ」を紹介しましたが、この


SIMなしネット環境なしスマホに繋げばFMラジオになるイヤホン

も持っておいて損はない品です。

こちらは、イヤホンがアンテナになっていて、繋ぐだけで聴けるものです。

すごいですよね。何がすごいかって、これを使えば、電波をそのまま受信できるので、データを使わないのです。(データが届かない山奥でも聴ける!)

普段radikoを使っている方でも、もしもの為にこのイヤホンを持っておいて損はないでしょう。



インターネットによるサイマル放送「radiko」
(2010年から)


Radikoは一時的に、無料で日本中のラジオを聴けるようになっていました。(震災から1年間くらい)

今では有料になっていますが、このエリアフリー放送は月額385円で聞くことができます。革命とも呼べるこの機能は使っておくべきではないでしょうか?


「タイムフリー」

普段は生放送されているラジオですが、radikoはタイムフリーで聞くことができます。タイムフリーになることで、見逃し視聴できますね。



   【番外編】ポッドキャストを使おう


ポッドキャスト、知っていますか?こちらは誰でもラジオ配信できるというサービスですが、意外と浸透していないのです。なぜなら、YouTubeなど別の方法で配信しているから。

ですが、YouTubeよりもPodcastの方が圧倒的に伝えやすいこと、知っていましたか?その理由は、人の習性にあります。

今までで、こんな経験はありませんか?

「テレビCMが流れ始めると、チャンネルを変えるが、ラジオCMだと放送はそのまま…」

これは、映像だと聞き流せないが、音声だと聞き流せるという人間の習性があるからです。


この習性が数字として出ていた例が授業で紹介されていました。

それが、

YouTubeだと途中で離脱する人が多数いるが、ポッドキャストでは最後まで聞く人がほとんどだった

という例です。なるほど。これでさっきの習性があるのも頷けますね。

したがってポッドキャストは、ユーチューブよりもより現実的に情報を届けられるのです。


さて、今回は「ラジオ」について詳しくまとめてみましたが、どうでしたか?

近年では、’’ラジオ離れ’’が進んでいるようですが、ラジオの有用性というのは、今も昔も変わらないものです。

特に若者の間では、「ラジオは古臭い」というよく分からない偏見が蔓延しているようにも思えます。

しかし、ラジオと言っても、堅苦しいニュースや、よく分からないお笑いだけではなく、オールナイトニッポンといった有名人の声が聞ける番組もあります。

まずは、そういった新しい話題の番組から聴いてみて、次第に私生活にラジオを組み込んでいく…というのも良いかもしれません。









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