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やまもくを支えるもの②

岐阜の木工所、株式会社やまもくのnote編集部です。

製品の企画、開発、製造、ECでの販売の全工程を、わずか10名ほどの人員で行うやまもくは、社外の人材を活用しながらファンづくりの活動に取り組んでいます。

その形は、共感をベースに繋がる、学生インターンや兼業人材とのつながり。
半年や一年といった長期間やまもくと関わり、自分の言葉でやまもくの魅力や現状をおもにSNSで伝えており、このnoteもそうした外部の兼業人材で運営しています。

コロナ禍でリモートワークが定着したことは、こうした外部人材とプロジェクトを進められる基盤ができたということでもあり、人材確保に悩まれる企業にとっては、新たなチャンスとも言えます。

やまもくは、商品もですが、こうした取り組みも、新しいことをやってみる、というチャレンジ風土のある会社。
外部人材との取り組みは、うまくいっている面も、苦労する面もあり、まだ手探りのところもあります。
今回は実際に一年以上に渡り、やまもく支えている大学生の金居さんにお話を伺い、活動の様子をお伝えできればと思います。



ーまずは金居さんの自己紹介と、やまもくの活動に応募されたきっかけを教えてください。

金居さん)筑波大学生物資源学類3年の金居新大です。大学では環境工学を専攻しています。
きっかけは、Instagramの広告として、リモートインターンの募集があることを知ったことでした。
当時、僕は大学1年生だったものの新型コロナの影響で、サークルや対面授業がなく、新しい友達ができない状態でした。
そのため、リモートで新しいことを始めることに魅力を感じ、応募しました。

ーなるほど、はじまりは外との繋がりを求めて参加されたのですね。具体的にリモートでどのような業務に取り組まれていますか?

金居さん)やまもくのことを知ってもらうためのYouTubeの動画作成、Instagramアカウント運用を行なっています。
昨年は、やまもくの新たな挑戦でもあるコンパクトな壁掛け仏壇の商品化にあたり、クラウドファンディングに取り組みました。
リモートのおかげで、大学の授業が終わってからやまもくの仕事ができたり、サークル活動などとも両立しやすい点が魅力です。

ーリアルの場で関わるプロジェクトと違って、ちょっと悩んだ時に相談できたり、意見交換するというのがしづらく、孤独を感じられることももしかするとあるのかな?と思いましたが、実際どうでしょう?
何かされている工夫などありますか?

金居さん)リモートなので、会社とのコミュニケーションの取り方や、業務進捗の共有が難しいと言う側面があります。
そこで、僕の場合、インターンを始めたばかりの頃は、やまもくの業務時間内に会社の方とzoomでミーティングをする機会を作るなど、頻繁に顔を見てコミュニケーションを取れるように意識しました。

ー本業が別にある中だと、どうしてもコミュニケーションを取るための時間調整が難しい面がありますよね。この点がまさに、外部人材と行うプロジェクトの課題と思います。
これを補うには、金居さんのように最初にその後のコミュニケーションの基盤をつくるような活動や、本業との多少のやりくりが必要なのかもしれません。金居さんのインターンの活動から半年ほど遅れてスタートした、このnoteをはじめとする社会人の兼業人材による取り組みも、プロジェクトの開始時に岐阜のやまもくを訪れて、実際に働かれている人や場を自分の目で見られたことは、その後のコミュニケーションに大きく貢献しているように実感しています。


ー金居さんから見たやまもくの強さや魅力を教えてください。

金居さん)ズバリ、お客さま第一なところです。
取扱説明書にしても、梱包の仕方にしても、どのような形態がお客様にとって一番良いのかを話し合っている様子を目の当たりにした時には非常に驚かされました。
主にECサイトを通して販売しているやまもくですが、顔の見えないお客様のことを強く意識しているからこそ、なされることなのだと思います。

ー金居さんが作成されたこちらの動画は、まさにそういった梱包風景を伝えているものですね。


ー最後に、金居さんにとって、やまもくの活動は、ご自身の中でどのような位置付け、意味合いを持っているのでしょう?

金居さん)やまもくでのインターンは僕にとって、どんどん自分を出していくアウトプットの場です。
僕は日中は、大学で勉強をしています。しかし、そこでの学びがどのように社会で生きるかを実感できる機会はそう多くありません。
インターンを通して僕と関わってくれる方々は、大学生だからという手加減なしに、僕と正面から向き合い、対等に議論をしていただけます。
例えば、週に一度のミーティングでは僕が任されているYouTubeやInstagramの運用について話し合う機会が設けられています。そのような時に、自分のこれまでの学びと咄嗟の瞬発力(笑)で、人生の先輩方と意見をぶつけ合い、フィードバックを頂けるのは非常にありがたい場だと感じています。


金居さんの最後のお話にあるように、さまざまなバックグラウンドのあるメンバーが集まるプロジェクトは、参画する側にとっても、自分のこれまでの思考の幅を広げ、本業にも生かせる視点をもらえるとても良い機会だと実感しています。
また、外部人材の募集に対して、手を挙げ集まっているメンバーなので、モチベーションという部分ではすでに土台があるというのが、こうしたプロジェクトの何よりの強みなのかもしれません。

今回インタビューをさせていただいた金居さんですが、もはや「外部」と表現するのは適切ではないほど、想い入れを持ってやまもくの一員として取り組まれています。
こうして金居さんが前向きに、一年以上という長期に渡り活動に取り組めているのは、自分の成長を感じられたり、会社やそこで働く方々へのリスペクトのようなものがあるからだと感じます。
外部だけど外部ではない、そこに自分も一員であるように感じられるかどうかが、外部人材を活用したプロジェクトの継続の鍵であるように思いました。

新たな働き方と言える、距離も時間も離れた外部の人材とのプロジェクト。やまもくのnoteは「新たなライフスタイルのヒントになるような発信を行っていく」ことを真ん中においています。
これは形ある商品だけに留まりません。やまもくが取り組むチャレンジが、はたらく人たちのヒントになれば嬉しく思います。

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