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【機材選定】撮影に必要な機材とは。

みなさんこんにちは。 やまきんぐです。

以前、Instagramにて質問を募集したところ、こんなメッセージが届きました。

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ということで、今回はこの相談に答えていこうと思います!

僕にとって必要な機材とは?

機材選定において、必要なことはレンズの性能もそうですが、自分が撮影したいものに対して必要な性能を持っているか?です。

僕自身、風景写真をメインとしているので、風景写真の場合の話をしていきます。

ただ、一概に風景写真と言っても、風景写真にはいろんな種類があります。

都市などを撮影する人や、空や宇宙の撮影も、自然や山の撮影も全て風景写真を言われていまよね。

その中でも僕は、主に自然に対してカメラを向けていて山も海も僕にとっては表現するための被写体になります。
ネイチャーフォトとも言いますよね。

そんな僕の写真ですが、機材はフルサイズではなくAPS-Cのカメラを使っています。
以前はCANONのフルサイズ一眼レフを使っていたのですが、FUJIFILMのXT3に買い換えました。

僕が撮影する風景写真のような風景写真にとって画素数やダイナミックレンジというのはかなり大事になってきて、ダイナミックレンジが低いと、暗部のノイズなどで綺麗なプリントができなくなってしまったりします。

そうすると、どんなに良い条件で撮影に行けても作品にならないので、機材にもかなり気を使います。

そんな僕が、なぜフルサイズを使用しなくなったかというと、「フルサイズである必要がないから。」です。

フルサイズである必要がない理由

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フルサイズの良さを説明した後に、フルサイズである必要がないと言ってしまっては、説明が矛盾してしまいますよね。ですので順を追って解説していきます。

まず、フルサイズとAPSCの違いを説明します

1番大きな違いは、名前の由来でもありますが、センサーサイズの大きさの違いです。

センサーサイズの大きさは、写真の写りをよくします。
暗所でのノイズを減らしたり、レンズを開放にしたときのボケの漢字を変えたり、光を多く受け止めることができるので、その分大きく広い表現が可能になってきます。

わかりやすくいうと、「めっちゃ綺麗に写る」ということです。

実際、フルサイズの方がメリットが多く、機材さえ揃えれば、綺麗な写真を撮影することができます。
もちろん、フルサイズの方が世間一般で言う「良い機材」なので、値段も高くなります。

その中でも、僕はフルサイズを選ばず、今の機材に行き着きました。

と言っても、少し語弊があるかもしれません。

僕の感覚的には、「フルサイズを選んだ。」というよりかは、「FUJIFILMのカメラを選んだ。」からです。

少し前の僕はカメラを選ぶ基準で、F値であったり、写りであったり、自分の使いたいものという基準ではなく、機材のポテンシャルと値段。コストパフォーマンスで選ぶようにしていました。

ですが、写真表現を深めていく過程で、自分が表現したい写真はこの写真で本当にあっているのだろうか?と悩んでいました。

と言うのも、当時の自分が追い求めていた表現はパキッとした綺麗な写真を撮影することでしたが、そこに自分の表現がなく、ただ無心に撮影していました。

写真を撮影して、作品にする人間にとって表現というのは必ずついてくるものですが、その表現を補うための機材が「フルサイズ」という肩書きであったのです。フルサイズを使っているから、綺麗な写真を撮影できると過信して慢心していました。

なので当時の自分は全く写真が上達せず、当時は満足していましたが、フルサイズだから何でも撮れると思っていました。今見るとあまり人様に見せたくないような写真ばかりです。

そこで、自分の機材を一度全て変えてしまうという選択肢が出てきました。

CANONフルサイズからFUJIFILMのAPSCに変えた理由

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そして去年の1月頃、CANONの機材を全て売ってFUJIFILMのXT-3を購入しました。FUJIFILMを選んだ理由は大きく分けて3つあります。

まず1つ目の理由は、軽量化です。

一眼レフからミラーレス一眼になったことで、レンズ一個分ほどの軽量化に成功しました。自然を相手にしているので、一歩間違えたら事故や最悪の場合死亡するリスクもあります。

その中で、撮影をしていくので機動力の高さ、すなわち機材の重さというのはかなり意識するところでもあります。体力が切れて撮影ができなくなってしまうと、命のリスクもあるので、大事なスペックです。

そして2つ目は、色表現の理想です。

僕の悩みの1つでもあったのですが、CANONのカメラというのは少し、オレンジよりの写真になります。

人を撮影する際は、顔色が良くなったり血色が良い写真になるので、良かったのですが、風景写真となると、不自然なホワイトバランスの写真のように見えてしまいます。

もちろん、比較するまでは気になるほどでもなかったのですが、比較してからすごく気になるようになりました。比較しないと気づけないことはどんなことにも共通してますよね。プリントもそうです。

今の時代、カメラレンタルも流行ってますし、家電量販店では試し撮りもできます。ネットには情報がいくらでもありますので、機材変更を考えている方は人のおすすめではなく、自分でいろんな機材を比較してみてください。

そして3つ目は、APS-Cで充分だったからです。

APS-Cを否定しているわけではありませんが、やはり越えられないところはあります。以前、ライブ撮影をしていたときなんかはまさにそうでした。フルサイズには敵いません。

ですが、風景写真においてフルサイズと1番差がつく写真は、おそらく星景写真です。拡大してみると違いがよくわかってしまいます。

ですが、XT-3にしたから星景写真を諦めたのか?というと諦めていません。諦めていませんし、APS-Cでも星は撮影できます。

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これは2020年の2月中旬に撮影してきた天の川ですが、フルサイズと遜色ないレベルで撮影できます。

暗所は流石にノイズが乗ってしまいますが、ここまで撮影できてフルサイズにこだわる理由は、正直今の僕には必要ないです。もし星系写真に力を入れ始めたら、フルサイズを導入すると思います。

上手い写真のためにフルサイズや機材に囚われてはいけない

まとめです。僕自身、フルサイズは良い点が多いと思っていますが、フルサイズだから良い写真が撮れるとは全く思っていません。

僕にとってFUJIFILMが相性が良かっただけであって、もちろん世の中にはCANONのR5やNikonのD850など魅力的なカメラはたくさんあります。

ですが、機材を選ぶにあたって、「表現をするために必要な機材は何か?」というものを一度考えてみてはいかがでしょうか??

ポートレートカメラマンであれば、人の肌の表現や瞳AFの有無、被写体の立場を考えるとゴツくないカメラなど。スポーツカメラマンであれば、機動力の高さ・AFの正確さなど。本当に必要だと思う機材の機能で選定をしてみてください。

そうすると、自ずと自分にあった機材が見えてくると思います。

僕自身、自分がしたい表現があるからFUJIFILMを選びました。

ですが、特に決めていない初心者の方などは、この記事を見ても困ると思います。そのような方の多くに行っているのですが、初心者や特に撮るものを定めていない方は、「見た目が好きなカメラ」を選ぶようにすることをお勧めしています。

ごついカメラが好きな方はごつい機材を選べばいいですし、可愛いカメラが欲しい方は、小さめのカメラなどを選べばいいと思います。

というのも、初心者にありがちなことなのですが、カメラを持って写真を撮るのが好きだけど、重くて大きいカメラを持ち運ぶことが億劫になる。ということがあります。

見た目の良さは自身のカメラに対するモチベーションの向上につながると思っていますので、せっかく買ったカメラはたくさん使ってあげてください。安い買い物ではないですし。

と、長くなてしまいましたが、写真はまず自身の写真のベクトルや気持ちから撮れるものが変わってきます。ですので、機材を選ぶ際は自分に必要だと思うものを選んでみてくださいね!


ではでは。

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