会社は大きくすればいいってものでもない。
創業してしばらくの間…「会社を大きくする」のが目的だったのです。大きくすることで影響力を増して、上場しようと企んでいました。でも、ある時を境に今みたいな地域密着で小さい事業をたくさん作っていくという路線に変えていったのです。
上場するという事はセブンプレミアムになること!?
会社って上場すると「オフィシャルになる」ものなんですよね。その為、売上とか利益など経理の透明性、事業計画に則した利益確保などを求められるようになるので経営者は「利益請負人」のようになると僕は考えています。
僕たち創業社長ってほとんどの社長たちが「何か社会の不便を変えたい」と起業する事が多いのですが、そういう社長にとって上場するというのは、とっても型にはまった動きずらい組織を作る事につながります。
創業する社長たちのほとんどが…
・我がままで
・型にはまるのが嫌で
・人と同じことをするのが嫌で
・誰かに命令されて何かをやるのが嫌
・決まった事を決まったとおりにできない人
という事が多く、上場した会社に耐えられなくなったり、上場した会社から追い出されたりする例がよくみられます。
アパレル通販の某M社長…ネット系ベンチャーのH社長…本人たちと知り合いではないので本当のところはわかりませんが…
自分の会社の役員に突き上げられたり、追い出されたり…情報を週刊誌にリークされたり、情報漏洩による責任を取らされたりって話はいろんなところで聞きます。
そもそも、自分で「やりたいことがあって」とか「社会を変えるため」に起業したはずなのですが、(のちにお金も欲しくなっていくのだと思いますが…)やりたい事ではなことをやる時間が増えたり、会社のお金を自由に自分の好きな分野に使う事ができなくなったりするとストレスが溜まるものだと思います。
不動産大手のL社、M社長が東証一部まで会社を成長させてみたけど「面白くなくなった」と会社を退職してベンチャーを立ち上げたなんて話もあります。
基本的に上場するってことは、会社が商品として購入する価値があるかないかを判断される「セブンプレミアム」みたいなパッケージ商品になること。
価値が可視化されていることが大切で、資本家の期待を裏切らないことが大切になってくるんですよね。
会社とか事業って「まだ、誰も考えていない」とか、「まだ誰も始めていない」ことを誰よりも早く事業化して収入が入ってくるようにするゲームなので、ある程度以上のお金が入ってくる仕組みができるとあとは日々管理をするとか、同じことの繰り返しが多くなってくるので飽きてくるのだと思います。
そういう社長が自分でなくてもできる仕事に没頭できるか!?というと、どだい無理な話なんですよね。
そうすると、自分の生活とか人生に必要なお金を稼げるようになると、もしくは稼ぎ方が分かってくるようになるとあとは自分の人生との向き合い方の問題になるんです。
起業家は冒険が好き
人生のとてつもなく長い時間をどの様に過ごすのか…
永遠の命を求める漫画火の鳥でもしばしばテーマになりますが…
自分は人生において何を成し遂げるのか?
何に対して一生懸命になれるのか?
というのはすごく大切なことです。
そうして僕は、事業を形にすると引き継いで次の事業を形にすることを求めていくようになったのです…一つ目のブレイクスルーには時間がかかります。二つ目のブレイクスルーは最初の半分もかかりません。
三つ目になると最初立ち上げた事業の3分の一以下で形になります。
四つ目くらいになると「だいたいどのくらいで目鼻立ちが整うな」と見えてくるのであまり事業を自分で行う事に対しての関心が無くなってきます。
五つ目以降位になると、「お金を出して人にやらせてみるか」という感じになってきます。
こうなると、事業を立ち上げる時に自分の命を懸けて必死に事業を形にする若者がかわいくなってきます。
44歳になってみて…
31歳の時の僕のような熱心な若者が必死になって自分の人生を賭けて事業を形にしようと考えているのを見たら応援したくなるのが分かります。
結局…創業社長って冒険が好きでいつもワクワクしていたいし、いつも面白いことを探しているんだけどそれにも飽きてきてしまって、「もっと面白いことを!」ってなってくると、麻薬とか女とか…法律的にはグレーなゾーンに入っていったりするのかなというのもわかる気がするわけです。
だって…
社会を変えたい!
って思うと、不条理なことに対してチャレンジするのが一番なんですもん。世の中で最も不条理なのって、命とか運命とか…法律とかルール。自分で色んなものを変えられるって思うと法律や世の中のルールを変えて見たくなる人も出てきますよね…
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