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【読書感想文】現代に蘇る名探偵、シャーロットの冒険譚!『女子高生探偵 シャーロット・ホームズの冒険 (上)』

ブリタニー・カヴァッラーロによる現代版シャーロック・ホームズシリーズの第一巻。ワトスン博士の6代目の子孫であるジェームズ・ワトスンが本書の主人公です。ロンドンからアメリカのシェリングフォード高校に転校することになったジェームズ。彼がそこで出会うのは、ホームズ家の5代目の子孫であり、探偵としての才能を持つ美しい女子高生、シャーロット・ホームズです。彼女とジェームズの出会いは運命的であり、彼らはすぐに親友となります。

見どころとして挙げたいのは、シャーロット・ホームズのキャラクターです。彼女は美しい黒髪とグレーの瞳を持ち、推理力と実験技術に優れています。さらに、彼女は薬にも興味を持ち、その知識を駆使して事件を解決します。

さて、そんな本作の物語ですが、当然のように大きな事件が発生します。男子学生が殺され、その傍らには蛇が置かれていたのでした。この事件は、シャーロック・ホームズの有名な事件《まだらの紐》を彷彿とさせますよね。シャーロットとジェームズは、この事件の第一容疑者として疑われます。彼らは無実を証明するために、自ら事件の謎を解明しようとします。

シャーロットは普段、冷静沈着な表情で冴えた推理をこなすのですが、これとは対照的に、ジェームズは感情豊かで、彼女を支える存在として描かれています。彼の存在が、シャーロットの探偵としての才能を引き立てると同時に、物語に温かみを加えています。彼らの関係性が、物語全体に深みを与えています。

読後、シャーロットとジェームズの冒険は、まるで現代版シャーロック・ホームズのように感じました。彼らの友情と連携が、物語の核心を成しており、次の展開が非常に楽しみです。事件解決の過程で明らかになる真実や、彼らの成長が描かれており、最後まで飽きさせない仕上がりになっています。

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