種を蒔いてくださる主:聖書をめぐる旅 12/18

12/18(土) 
歴代誌上19章は隣国の王が死んだことに、哀悼の意を表したダビデの使節に対して、ひげも服も半分だけにして返すという蛮行が行われました。そのため起こった戦争の話です。詩編97編は、種をまかれる神様が書かれています。

歴代誌上19章 

10ヨアブは戦線が前方と後方にあるのを見て、イスラエルの全精鋭から兵をえりすぐり、アラム軍に向かって戦列を整え、 11残りの兵士を兄弟アブシャイの指揮にゆだね、アンモン軍に向かって戦列を整えさせた。 12ヨアブは言った。「アラム人がわたしより強ければ、こちらを助けてくれ。アンモン人がお前より強ければ、そちらを助ける。 13我らの民のため、我らの神の町々のため、雄々しく戦おう。主が良いと思われることを行ってくださるように。」

→イスラエル軍がアラム軍とアンモン軍に挟み撃ちになっています。アラム軍にはヨアブが、アンモン軍にはアブシャイが指揮しています。そして、どちらか強いほうをもう一方も助け合おうという作戦です。しかし、この戦い、2つの局面でそれぞれイスラエル軍が勝利しています。
 私が着目したのは「戦列」という言葉です。
ヒーローものの映画では、あたかもヒーローとその一部の仲間だけで相手に勝つようなシーンがたくさんありますが、実際の戦いはどうなのでしょう?
戦列を整えろ!というリーダーの声が印象に残っています。
戦列で相手に対するのは、訓練されていることと、一人の力ではなくチームの力として敵に対峙するということなのかと思います。
私たちも、一人では弱いですが、キリストの体の一つ一つとして力を合わせると、大きな力になります。
 協力の「協」という文字、ただ3つの力があるだけでなく、十字架のとなりに3つの力が寄り添っています。
キリストにあって、別々の力が一体化するチームの姿を現しているようにも思います。イスラエルの強さは、個々人の力だけでなく、神様のチームという一体感にあったのかもしれません。


詩編97編

主の慈しみに生きる人の魂を主は守り
神に逆らう者の手から助け出してくださる。
11神に従う人のためには光を
心のまっすぐな人のためには喜びを
種蒔いてくださる。

→私たちの神様は種をまいて下さるお方です。
ここでは、光の種、喜びの種です。
種は地におちて、目を出すと、葉を伸ばし、花を咲かせ、
やがて何十倍何百倍もの実を見のさせます。
光は光を生み、喜びは喜びを生みます。
暗闇は光に打ち勝てません。また、クリスチャンの喜びを止めることはできません。
混沌の中で、神様が光あれ!と宣言されたように、
終わりの時代に私たちも「光あれ!」「神様の救いを見よ!」と
宣言する者でありたいと思いました。


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