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御名を置く所:聖書をめぐる旅 1/3

1/3(月)
歴代誌下6章は、神様が御名を置く場所としてのエルサレムのことを調べてみましたが、詩編では、神様の御名そのものについて思わされました。どちらも、塵芥の中に沈む人を引き上げる神様につながります。 

歴代誌下6章 

6わたしはただエルサレムを選んで、そこにわたしの名を置き、ただダビデを選んで、わが民イスラエルの上に立てた』と。
11またわたしは、そこに主との契約を納めた箱を置いた。その契約は、主がイスラエルの人々と結ばれたものである。」
ここはあなたが御名を置くと仰せになった所です。この所に向かって僕がささげる祈りを聞き届けてください。
29あなたの民イスラエルが、だれでも、災いと病苦を思い知って、この神殿に向かって手を伸ばして祈るなら、そのどの祈り、どの願いにも、 30あなたはお住まいである天から耳を傾け、罪を赦してください。あなたは人間の心をご存じですから、どの人にもその人の歩んできたすべての道に従って報いてください。まことにあなただけが人の心をご存じです。
32更に、あなたの民イスラエルに属さない異国人が、大いなる御名、力強い御手、伸ばされた御腕を慕って、遠い国からこの神殿に来て祈るなら、 33あなたはお住まいである天から耳を傾け、その異国人があなたに叫び求めることをすべてかなえてください。
34あなたの民が敵に向かって戦いに出て行くとき、あなたの遣わされる道にあって、あなたのお選びになったこの都、わたしが御名のために建てた神殿の方を向いてあなたに祈るなら、 35あなたは天からその祈りと願いに耳を傾け、彼らを助けてください。


ソロモンによってつくられた神殿に、神様の契約の箱が運び入れられると、雲が神殿をおおいました。これがシャカイナグローリーという神様のご臨在です。
 そして、今日の聖書箇所にはソロモンの祈りが記載されています。
それによると、エルサレム神殿の場所を「あなたが御名を置く所」として、特別に用いられるように祈りがささげられています。
・この所に向かってイスラエルの民がささげた祈りを聞いてください
・罪を犯しても、この神殿で祈り哀れみを乞うなら、罪を赦してください
・イスラエルの民が災いや病苦を知り、神殿に向かって手を伸ばして祈ると、罪を赦してください
・異邦人が遠い国から神殿に来て祈るなら、異邦人の叫び求めをかなえてください
・戦争で敵に向かう時、神殿の方に向いて祈るなら、彼らを助けてください

 ある方角に向かって祈る姿は、イスラム教に見られる習慣です。百科事典を調べていると、現在はメッカに向かってイスラム教徒は祈りをささげていますが、最初はエルサレムに向かって祈っていたと言います。ということは、イスラム教の初めは、このエルサレム神殿でささげられた祈りのことを若干知っていたのではないかということも推測できます。(百科事典では、ムハンマドが昇天した場所がエルサレムだからということが書いてありました)
 ところで、私の住む札幌からエルサレムの方角を調べてみると。303.7度になります。真北が0度でそこから時計回りに303.7度の方角です。北西よりやや西側になります。
(HP 2都市間の距離と方位角 https://keisan.casio.jp/exec/system/1257670779 )
 戦いで、こちらに向いて祈ると祈りが聞かれるということになります。
 クリスチャンにとって、一定の方角に意味があるとすると、それは上です。地上が八方ふさがりのように見えても、天は開けています。そして、私たちは天から豊かな祝福を受けて、前進することができます。
 この章を読むと、病の癒し、異邦人の救い、勝利など、イエスキリストの周りで起こっていたことがこの神殿の場所で起こっていたようにも思いました。


詩編113編

3日の昇るところから日の沈むところまで
主の御名が賛美されるように。
7弱い者を塵の中から起こし
乏しい者を芥の中から高く上げ
8自由な人々の列に
民の自由な人々の列に返してくださる。
9子のない女を家に返し
子を持つ母の喜びを与えてくださる。
ハレルヤ。

→今日の詩編は、ある意味私自身の過去を振り返るような場面です。
塵芥の中から私を助けてくださったのが、イエス様です。
新約聖書では、見失った羊のたとえとして書かれています。

あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。ルカ15:1-7

神様は、高い場所に座って、人間が気づくのを待っているだけの方ではありません。見失った羊を探しにでかけ、自由な人の列に戻してくださる方です。
私も、その中の1人です。
今、塵芥の中にいるなあという方、自分に生きる意味がを見出せないなあという方、神様はあなたを見捨てていません。
「助けてください。イエス様!」
私の人生は、この叫びから大きく変わりました。


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