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人皆の終りがある:聖書をめぐる旅 3/19

3/19(土)
ヨブの友人のアドバイスの1巡目が終わりましたが、ヨブの反応はどうでしょう?コヘレトの言葉は、人の終わりから考えることを思い出しました。 

ヨブ記12章

3あなたたち同様、わたしにも心があり
あなたたちに劣ってはいない。
だれにもそのくらいの力はある。
4神に呼びかけて
答えていただいたこともある者が
友人たちの物笑いの種になるのか。
神に従う無垢な人間が
物笑いの種になるのか。
13神と共に知恵と力はあり
神と共に思慮分別もある。
16力も策も神と共にあり
迷うこと、迷わせることも神による。
22神は暗黒の深い底をあらわにし
死の闇を光に引き出される。
23国々を興し、また滅ぼし
国々を広げ、また限られる。

 ヨブに対する3人の友人のアドバイスが一回りし、ヨブの感想がこの章の冒頭にあります。
それは、「あなたたちにあるくらいの知恵は自分にもある。
今まで神様に呼び掛けて、応えてもらっていた者が物笑いの種にされるのか!(ふざけるな!)」という叫びです。

ヨブの神様に持っている視点が13、16、22-23節に見られますが、これは、私たちが主の祈りの中で、「国と力と栄とは限りなく汝のものなればなり」と祈っていることに近いように思いました。

友人たちと同じくらいの知恵があり、神様に対する認識も間違っていないのに、どうして自分だけこんなことが降りかかるのだ!

コヘレトの言葉7章

2弔いの家に行くのは
酒宴の家に行くのにまさる。
そこには人皆の終りがある。
命あるものよ、心せよ。

 短い言葉ですが、大切な視点だと思いました。
人生には終わりがあることを、心せよ、と。
経済学者のドラッガーが「何によって人に覚えられたいか」を自らに問い続けることで、使命を意識することができ、
使命を意識する者が成長することができると書いています。
それは、自分がなくなった時に、墓石になんと書かれたいか
「〇〇の人、ここに眠る」

神は人間をまっすぐに造られたが
人間は複雑な考え方をしたがる、ということ。

 神様は、人間を神を愛し、隣人を愛するように創造されました。
しかし、人間は神様を知らず、隣人を自分の敵のように考え、その隣人との関係を持たないまま、複雑怪奇な想像を働かせ、相手は実は自分に対していいやな気持をもっているのではないか?、あの笑顔の裏には何か裏があるのではないか?云々、結局自分の思考の罠に囚われて、「生きにくい」とつぶやきがちです。幼稚園児なら、「いれて!」「あそぼ!」で仲良くなれるのに、大人になるほど不自由になります。
でも、神様は人間をシンプルに創造されました。私の思考もいたってシンプルで、失礼しております。

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