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NLPトレーニング受講記録 #5

はじめに

 こんにちは。前回に引き続き、肯定的意図・パートの話です。前回は座学だったのですが、今回は実践をやって、フィードバックをもらっている点が違いです。自分のコーチのスタイルを見直すいいきっかけになっているなーという感じで、いい体験になっています。

パーツや肯定的意図については前回の記事を参照のこと


6ステップ・リフレーミング(プラクティス実践)

 パーツと呼ばれる自分の中の要素間の葛藤を解消する目的で実施されるワーク。パーツ・インテグレーションに代替されるこことが多く、現在はあまり主流ではないプラクティスとのこと。今回は体験も兼ねて実施。

やってみたこと

 概ね下記の記事通りだったので説明は割愛します。

やってみて気づいたこと

 感想としては、スクリプトの完成度が高いので、初めてでも成果が出るようにできた。このへんはNLPのすごい点かなと思いました。また、クライアント役をやってくれた方が、自身が本気で悩んでいる課題を相談してくれました(ほんと、ありがたい)

 フィードバックとしては、大きく2点

  • 回答を待ってくれたので、安心して回答を考えることができた(クライアント)

  • 相手の言葉を要約して伝えている行為が、場合によっては誘導するように感じられてしまうので注意したほうが良いかもしれない(オブザーバー)

 要約して言い換えることは、相手の思考の整理のためにやっていた。無意識な癖で時間枠内に何からの結論を出すことを意識していたことに気づいた。まず、この点が改善点。パートの統合は、カウンセリングの要素もある。カウンセリングを始めたカール・ロジャースは、カウンセリングに時間をかけた。「クライアントがパートと対話できていることが重要。時間枠内に何の結論が出なくとも問題ない」と教わった。
 加えて、パートに関するプラクティスは、潜在意識優位に進めることがポイント。思考の整理のたびに思考が働き、顕在意識が優位になってしまうという点からも、要約は挟まず、聞き役に徹する方がプラクティスの目的に沿っている、との説明をもらった。

パーツ・インテグレーション(プラクティス実践)

やってみたこと

 パート・インテグレーションのワークを実践した。趣旨は前述の6ステップ・リフレーミングと同じだが、こちらは各パートそれぞれに出てきてもらって対話をしながら、葛藤の解消を促していく。詳細な手法のステップを見つけることができなかったので、公開についても控えます。

やってみて気づいたこと

 前述の6ステップ・リフレーミングと比較すると、より丁寧にパートと対話する印象。各パートが肯定的な意図を伺い、共通点を見つけて、葛藤を解消していく。ポイントは抽象度が高いレベルで肯定的な意図を扱うことだが、そこが難しかった。実践は各パートに登場してもらって、肯定的な意図を伺うところまではできたが、各パートから伺った肯定的な意図の抽象度が低く、両者の葛藤の解消までを行うことはできなかった。クライアント役の方も納得していただけたので、ワークはそこで終了した

フィードバックとしては、こちらも大きく2点。

  • 途中、言ったことを整理してくれたので言いたいことが整理できたが、自分で気付けると、もっと良かったと思う(クライアント)

  • 各パートとの対話は一度で切り上げる必要あり(肯定的意図までチャンクアップする)。何度もパートと対話するとクライアントの心理的な負担が大きい場合があるので留意(オブザーバー)

 相手の言葉を復唱すること、要約することはもはや癖で実施してしまっている。パートを扱うような潜在意識優位のワークの際には、注意してやめないとワークの効果が上がらない可能性が高いので留意しようと思った。
 もう一点、オブザーバーからのフィードバックが出た背景は、各パートの肯定的意図をチャンクアップしきった状態で受け取れていないということ。この裏には、「チャンクアップした状態を理解できていない」と感じている自分自身がいる。ここについては、「自身の理解は二の次、チャンクアップした各パートの肯定的意図をクライアントが受け取って、両パートの肯定的な意図に共通性を感じることが最優先」とのコメントを貰った。

ニューロ・ロジカル・レベル(プラクティス実践)

 NLPでは、セルフイメージを固めることで、価値観や必要な能力、行動や必要な環境を具体化しやすくなって行く。そして、環境、行動、必要なスキルが獲得されることで、価値観やセルフイメージが強化されるという考え方を取ります。

やってみたこと

 ニューロ・ロジカル・レベルをラダー(階段)に見立てて、実際にセルフイメージを宣言した後に一歩づつ下がって、価値観、能力、行動、環境を宣言、その後に、逆にたどって、最後にセルフイメージを再宣言するというワークをやりました。

やってみて気づいたこと

 ラダーに見立てて、1歩ごとにセルフイメージ、価値観、能力、行動、環境を宣言していくことで、座って宣言していく場合よりも思考が動く気がする。また、セルフイメージから始まる最初の宣言では考えるものの、環境から始まる2度目の宣言では、ラダーの全体が見えている状態からのスタートなので、より具体的に一貫性を持って宣言することができるのが印象的だった。体を動かすことと思考を促進することがこれほどにつながるとは思っていなかったので、感動。

おわりに

 NLPでは、コーチングの領域に加えて、医療行為には入らないレベルでカウンセリングに近い領域にも踏み込むとのこと。なので、今まで培ってきたコーチングスタイルとは異なるスタイルを求められることもあります。この点が新鮮でもあり、学びなのだなーと思って楽しんでします。でも葛藤はあるなー。
 あと、ニューロ・ロジカル・レベルで価値観の上にセルフイメージがあるのが面白いなーと思っていました。自分に対するキャラクター付けが先にあり、その先に判断基準(≒価値観)があって、その先にそれらを実現する能力等々が続くって言うのが、ちょうど読んでいた別の本とも重なり、実践的で腑に落ちました。


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